HOME > 記事一覧

ハモコミ通信2016年2月号

  • ハモコミ通信2016年2月号

今年も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 成功者

  川の中の魚は、どうすればとれるでしょう。

  「一日中、川の底をのぞいていたとて、魚は決してとれるものではない」と、岩崎弥太郎は言いました。

  貧しい家庭環境の中で育った弥太郎は、勉学に励み、才能を発揮して、三菱財閥を築き上げました。

  人生の成功者である弥太郎は、チャンスを捉える方法について、こう述べています。

  「たまたま魚がたくさんやってきても、その用意がなければ、素手ではつかめない。魚は招いてくるものでなく、来るときに向こうから勝手にやってくるものである。だから魚をとろうと思えば、常平生(へいぜい)からちゃんと網の用意をしておかねばならない。 人生全ての機会を捕捉(ほそく)するにも同じ事がいえる」

 人生におけるチャンスは、待っていれば必ず与えられるものではありません。また、チャンスが訪れても、それをつかめなければ、手にすることはできません。

 大切なのは、チャンスが訪れた時にそれを活かせるよう、準備を怠らないことでしょう。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

魚のようにわかりやすいものはともかく、人生のチャンスが訪れていても、それがチャンスなのか、どうなのか、気づきにくいものもたくさんあると思います。

まずはそういう気づきの感度を高めておくことが、網の用意に相当することかもしれませんね。

それだけの知識を得ておくとか、思いを高めておくとか、そういうことに加え、体調を整えるというのもバカにできません。

早寝早起き、スッキリと目覚めてチャンスを捉えたいですね。

 


 

◎ 熱い風呂

 関東地方のある海沿いの町では、今も銭湯が健在です。番台があって、富士山のペンキ絵が描かれている、昔ながらの銭湯です。

 その町はかつて漁師町だったので、銭湯が社交場の役割を果たしていました。その日の漁や海の状態について、銭湯で情報交換をしていたのです。

 海で冷えた体を温めるため、お湯の温度はかなり高めでした。今もそれは変わりません。熱い湯を求めて、常連の年配者たちが毎日通い続けています。

 その一方で、銭湯のオーナーには悩みがあります。
古い銭湯に、若い人がなかなか来ないのです。何しろお湯が熱いため、子どもには敬遠されます。

 長年支えてくれたお客様は大事にしたい。とはいえ、新しいお客様にも来てほしい。

 お湯の温度を下げ、今風に改装すれば、客層は広がるかもしれません。しかし、馴染み客の足は遠のくでしょう。経営を維持できるかも不安です。

 町の銭湯文化を絶やさないために、一番いい方法は何か。老舗の銭湯オーナーは、まだ答えが出せないままです。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

皇居周辺の銭湯は、ジョギングを楽しむ人でにぎわっています。私も2回ほど、東京出張の際やってみて、その混雑ぶりに驚きました。

施設が古かろうが富士山の絵があろうが、都合のいい場所でお風呂に入れるというだけでニーズはあるのでしょう。

ただしお風呂の温度については確かに問題はありますね。
私もあまり熱いのは入れませんし、かといってぬるいのもイマイチです。

時間帯によって温度を変えるというのはどうでしょう?
子どもが利用する時間帯と漁師さんが利用する時間帯は違うような気がするので。

あなたなら、どういう解決策を提案しますか?

2016.02.01:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2016年1月号

  • ハモコミ通信2016年1月号

今年も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎面倒だから面白い

 Nさんの趣味は映画観賞です。観たい映画は必ず映画館で観ます。古い映画も、再上映する機会を待って、劇場で観るようにしています。

 「映画館の暗闇で観てこそ映画。日常から離れて、作品の世界に没頭したい」というのが、Nさんなりの理由です。

 とはいえ、映画のチケット代も安くありません。

 映画を観に行って帰るだけでも、時間がかかります。

 その上、わざわざ観に行ったのに、ものすごくつまらなくて、ガッカリして帰ることもたびたびです。

 お金もかかるし、時間もかかる。ハズレもある。それでも映画館で映画で観るのは、「失敗も含めて映画体験だから」とNさんは語ります。

 いい映画に出合った時の喜びはより大きく、期待外れだった時はより失望する。感情の振り幅が大きい分、その体験は、より記憶に残るのでしょう。

 物事への価値観は人それぞれですが、手軽な方法と、手間がかかる方法があった時、あえて手間のかかる方を選択するのも一つの道です。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

 作家の池波正太郎氏は、毎年の年賀状を5月から準備したそうです。

 人任せにせず、1000枚近い年賀状を書き終わるのが12月だ、と。

 私の場合は、年賀状は宛名も通信面もすべてプリントですが、必ず前の年にいただいた年賀状をみて、ひと言コメントは欠かしません。

 印刷したものだけでいいや、と思うようになったら出さないことにしています。時に「今年もよろしくお願いいたします」というありきたりの言葉になってしまうこともありますが、それにも心を込めます(まあ、多くの人がやっていることですね)。

 仕事もプライベートも、手間を惜しまず、感情のマイナスへの振り幅を恐れず、記憶に残る選択をしていきたいです。

 


 

◎九州のユニーク列車

 九州の最南端に「指宿(いぶすき)のたまて箱」という特急列車が走っています。

 わずか二両編成のその列車は、特急なのに速くありません。車両の内装には、上質な木が使われています。

 座席は窓を向いて座れる設計になっていて、乗車時には、玉手箱さながらに霧が噴出するなど、仕掛け満載の特別列車です。

 車両をデザインしたのは、水戸岡鋭治氏です。JR九州では、他にも「ななつ星」「或る列車」など、水戸岡氏が手がけた個性的な列車が走っています。

 < 利用者に本物を味わってほしい > という思いから、氏は、列車の内装や外装に、木材を使うことを提案しました。 腐食しやすく、コストがかかるといった不安を抑えて「やってみよう」と決断したのは、石原進社長(現相談役)でした。

 「どこの企業も『お客様第一』とお題目を掲げますが、最後は事業者の論理が働いてしまうものです。目先の利益を考えず、長い目で地域のことを考えられるか。それがやり切れるかどうかは、トップ次第です」

 地域おこしの背景には、独創的な案を採用した度量と決断があったのです。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

 先日、ある番組のゲストにJR九州の会長唐池恒二氏と石破大臣が出ており、興味深く見させていただきました。

 JR九州の「或る列車」の取組みを切り口に、地方創生のやり方、あるべき姿が論じられていました。

 JR九州の取組みは、実に肝が据わっていて、まさに長い目で事業を捉えているなぁ、と感心しました。

 「本物を味わってほしい」という点では、レベルはまったく違いますが、弊社でも、「子ども達に本物のでっかいふれあいをしてもらいたい」ということで「仙台ゾウ・プロジェクト」という企画を2009年に行ないました。

http://www.d1.dion.ne.jp/~yisma/ (仙台ゾウ・プロジェクトで検索)

 市民ボランティア130名の献身的な関わりのおかげで、

 子ども達の笑顔、ドキドキワクワクを増やすことができました。

 目の前のことに全力を投じるのと同時に、夢のある企画に想いを馳せていきたいですね。

2016.01.06:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年メール版

  • ハモコミ通信2015年メール版

 


↑プリントしてご覧になりたい方は、上の画像をクリックしてください。
PDFファイルがダウンロードできます。

 

今年一年、弊社配信の「ハモコミ通信」をご愛読いただきまして
ありがとうございました。

こちらは、ハモコミ通信のメール版(月2回配信分の2回目)を
1年分まとめたものです。

「ダウンロード」しますとPDF画像で1年分をご覧いただけます。

この中のひとつでもコミュニケーションのネタになれば幸いです。


株式会社壱岐産業
社員一同

2015.12.25:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年12月号

  • ハモコミ通信2015年12月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎やる気を起こすには

 進むべき道筋であるビジョンを示し、その目的を共有している組織は強いと言われます。

 会社においては、経営者、幹部社員、そして社員が三位一体となって、やる気を出して取り組まなければ生き残れない時代です。

 やる気を起こすカギは、《 あなたのためなら一肌脱ごう 》という気持ちを起させることです。

 もし人に何かを望むなら、まず自分から、相手の望むものを与えることは人間関係の法則です。

 例えば、相手に対して「もう少し自分に愛情と思いやりを持ってくれれば、もっと自分も優しくできるのに」というのは、人間関係が逆転しています。

 言い換えれば、「相手が自分の望みをかなえるまで、自分は相手の望みをかなえない」と言っているのと同じことだからです。

まず、自分から先に、相手の希望を満たしてあげたいものです。こちらが先に与えれば、相手も喜んであなたに与えようという気になるものです。

 職場の仲間の良さを確認し、言葉や行動で伝えていきましょう。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

<コメント>

 これ、けっこう深い話ですね。

 人間関係の法則、とここでは述べられていますが、このことを学校で習った方はいらっしゃいますか?

 法則としては習っていなくても、けんかを通して誰もが学んできていると思います。

 子どもの頃のけんかで、相手が先に謝ったらこっちも謝ってもいいよ、と自然に湧き出てくる感情をどのように処理してきたでしょうか?

 先生が仲裁に入り、互いに謝れ、と言われ、しぶしぶ謝ると、両方ともスッキリしてわだかまりが消える、っていう仕組み。

 誰もが経験したことがあると思います。

 これを仲裁なしにできるようになるとワンステップ上がるわけですが、子ども時代のままやっちゃっていることはありませんか? 私はよくあります(笑)。

 犬猿雉は、きびだんごをくれたら鬼退治に行ってもいいよ、と言いました。桃太郎は良い結果を望み、先に与えました。なんだか似てますね。

 先に与える、先に謝る、一歩低く身を構える姿勢が、ものごとをリードする上で必要なことですね。

 


 

◎パッとした人

 居酒屋で友人と旧交を温めていたAさん。盛り上がっている隣の席から聞こえてきた言葉が、ふと耳に残りました。

 「パッとしないんだよねー。あの人は」

 この「パッとしない人」とは、言われたことができない人、言われたことしかやらない人、何かを投げかけても反応に乏しく、仕事がスローな人を指しているようです。さらに、本人がそれを自覚していないとのことでした。

 では、「パッとした人」とはどのような人か、Aさんは考えてみました。

 《 例えば、仕事の受けっぷりがよく、スピーディで。期日を厳守し、かつそこに一工夫を加味できる人ではないか。そして、会社の方針をよく理解した上で、改善改革の提案をできる人ではないか 》

 居酒屋で耳にした言葉から、思いがけず、明日からの指針となるようなイメージを描くことができたAさんです。

 特に、仕事に一工夫を加えられる、パッとした人を目指そうと決意しています。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

<コメント>

 自覚というのは大事ですね。これなしでは、行動や考えの進歩はあり得ません。

 もっとも、あまりにマイナスな自覚を持って、縮こまってしまうようだと、それも困ります。やればできるというプラスのイメージを持って、まずは行動に移していくしかないですね。

 Aさんのように、いろいろイメージした中でも、特に1つに焦点を合わせ実行すると決めることが、結果につながる良いやり方だと思われますね。

2015.12.04:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年11月号

  • ハモコミ通信2015年11月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎和の力

 八月三十日、アメリカのペンシルベニア州において、第六十九回リトルリーグ世界選手権大会の決勝戦が行なわれました。

 日本代表の東京北砂(きたすな)が、米国代表のチームに十八対十一で勝ち、見事、世界一となりました。

 東京北砂は一回に二点先制したものの、その裏に十失点して完敗ムードが漂いました。その点差を逆転して、劇的な優勝を飾ったのです。

 リトルリーグに所属するのは、九歳から十二歳までの少年少女で構成された野球チームです。東京北砂の強さの秘訣はどこにあったのでしょう。

 そのチーム方針は、1三振をしない、2ファーストストライクを狙う、3積極的な走塁、4簡単なゴロ・フライを確実にアウトにする、の四つです。

 皆が基本を大切にする、チームワークの良さが勝利につながったのでした。

 スポーツの秋です。自分でやるのもよし、観戦を楽しむのもよし。

 個人競技、団体競技、それぞれに魅力がありますが、特に「和」を大切にする日本では、団体競技の応援には力が入るものです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

<コメント>

 チームワークとひと口にいいますが、この事例はとてもわかりやすいですね。

 つまり守るべきことが明確で具体的であるために、誰もが実行しやすく、徹底的にそのとおりにやることを目指す中で、ベクトルが合ってくるのでしょう。

 集合天才、という言葉があります。

 一人ひとりは凡人であっても、あるいは偏った能力だったとしても、それぞれの個性がうまくつながっていったとき、その組織が大きな働きをする、という考え方です。

 ハモコミ(ハーモニーのあるコミュニティづくり)という言葉も、少しニュアンスは違いますが、その路線です。

 ただ、集合天才のほうは発揮する成果を重視していると思われますが、ハモコミは、そこに集う人たちの充実感、満足感をより重視した考え方です。

 


 

◎エジソンの前向き思考

 発明王エジソンの逸話は、現代でも多く語り継がれています。

 すでに名声を得ていた六十代の時、工場で火事が起きて、実験用の施設が炎に包まれてしまいました。

 その際、エジソンは落ち着いて、「これは、もっと良い設備に変えるチャンスである」と前向きに捉えたのです。

 電球の試作に一万個失敗した際も、「うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」と、気にしませんでした。

 一般的にはピンチといえる厳しい状況に見舞われても、エジソンは意気消沈することなく、逆に前向きに受け止めて、対処してきました。

 とかく人は、目の前で起こる現象の一面ばかりに心が奪われ、一喜一憂しがちです。その動揺から、対処の仕方をも誤まってしまうことがあります。

 一般的な評価という固定観念に縛られて、自らの可能性を閉ざしてしまうことはないでしょうか。

 起こった出来事を受け止めつつも、そういう時こそ勇気百倍、次なる一手を考える心の柔軟性を持ちたいものです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

<コメント>

 この逸話のことは以前にも何かで読んだことがありましたが、改めてその状況を想像してみると、やはり並み外れていますね。

 そもそも試作に何回失敗したらあきらめるでしょうか? 

 私だったら10回か、せいぜいがんばっても20回かな、と思います。いや、1回2回であきらめることも少なくありません。

 100回でも十分すごいですが、10000回とは ! 

 絶対できるはずだ、という確固たる信念の賜物ですね。

 ケンタッキーフライドチキンの創始者カーネルサンダースさんも自身が開発したフライドチキンの調理法を売り歩いたとき、断られたのが1009社 ! そして1010社目で見事採用 !

 あきらめない力のすごさを感じます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 那須の藤城清治美術館を訪ねました。御年91歳。今でも現役のアーティスト(影絵作家)です。

 ちょうど紅葉も見頃だったため、作品のすばらしさもさることながら、美術館の森全体がアートでした。

 作品に対しての本人のコメントの中で印象に残ったのは

「夕日は世界で一番美しいと思う」

 那須には見どころがたくさんありますが、藤城清治美術館もぜひ覗いてみてくださいね。

 仙台市宮城野区の「かまぼこの鐘崎笹かま館」の2Fにも氏の作品展示があります。

こちらは無料です。

2015.11.12:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年10月号

  • ハモコミ通信2015年10月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ 問題点は改善点

 Yさんは新人時代、上司から叱られるたびに、自信を失くしていました。

  《 自分はこの仕事に向いていないのかもしれない 》と落ち込み、その悩みを親しい先輩に打ち明けると、「期待されている証拠」だと言われました。

 そして、次のようにアドバイスをもらったのです。

 「誰でも最初はうまくいかないもの。今できないことは自分の伸びしろだよ。叱られたことを自分の問題点と受け止めるのではなくて、より良くなるための改善点と受け止めて努力すれば、きっとうまくいくよ」

 人は誰でも、得手不得手があるものです。時には苦手なことに取り組み、失敗してしまうこともあるでしょう。

 しかし、苦手の中にこそ、自己成長の可能性が秘められているのです。

 先輩のアドバイスを受けてからというもの、Yさんは、上司の忠告を前向きに受け止め、改善への努力につなげられるようになりました。

 今では、上司から、とても頼りにされています。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

<コメント>

 問題がある(多い)、と思い悩む人は多いでしょう。でもその問題点が「伸びしろ」だと思えたなら、気分がまったく変わることでしょうね。問題が多い=伸びしろが大きい、ですから !

 Yさんのように、先輩からのアドバイスを素直に前向きに受け止めて、改善の努力につなげられる人は伸びますね。

 私も営業マン時代、「自分は営業に向いてないのではないか」と何度も思ったことがありましたっけ。あまり落ち込みはしませんでしたが(笑)。

 


 

◎ 一流の「リズム」

 スタジオジブリのアニメーション映画の音楽を数多く担当した作曲家の久石譲(ひさいし じょう)氏は、「一流とは、ハイレベルの力を毎回発揮できること」だと述べています。

 そのため、作曲の作業に入っている時は、生活のリズムを規則的に保つようにしている久石氏。

 気分が乗っているからといって、食事抜きで頑張ろうとすることはなく、常に一定のペースを崩さないよう努めているそうです。

 私たちの業務においても、体調や感情の起伏などのコンディションによって、その日の仕事内容に影響が出ることはあり得るでしょう。

 調子の良い日ばかりが続けばよいのですが、当然、調子の悪い日もあるものです。

 常に自分の力を発揮するためには、まず生活習慣を整えることが大切です。例えば、起床時間を一定にする、始業前に掃除をする、体操をするなど、人それぞれ、良いリズムを生む生活習慣があるはずです。

 一流を目指すためには、仕事の技術を磨くことも大切ですが、まずは生活リズムを一定に保つことから始めましょう。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

<コメント>

 確かに調子の良い日も悪い日もあるのが人間ですね。その波を小さくするためには、コラムのように習慣のコントロールは一番いいと思います。

 弊社は「様々な状況にマッチする脇役ツール」を提供することにより、波のある生身の仕事人が「現場でイキイキ」パフォーマンスを発揮できるようサポートすることを使命としています。

 1 に習慣、2にツール !

2015.10.01:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2015年9月号

  • ハモコミ通信2015年9月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎ ゴミと挨拶

 世界的なアルピニスト(登山家)として知られる野口健氏は、自然環境の保全や登山者のマナー向上にも、精力的に取り組んでいます。

 その一つが、エベレストや富士山で、置き去りにされたゴミを拾う「清掃登山」です。

 野口氏によれば、標高の高い所ではモラルが行き届き、ゴミは見当たらず、登山者同士がすれ違う際はたいてい挨拶を交わすそうです。

 ところが、下山して標高が下がると、挨拶が途絶え、ゴミが増える傾向にあるといいます。

 こうしたことから「挨拶の途切れ目がゴミの始まり。ゴミというのは人や社会の姿をはっきり映し出している」と、著書に綴(つづ)っています。

 この話は、割れた窓をそのまま放置しておくと、ゴミが捨てられ、その地域の治安が悪化するという「割れ窓理論」にも通じます。

 周囲の環境と人の心は、それだけ密接に関連しているといえるでしょう。

 私たちの職場においても、整理整頓の徹底から環境を整え、明るく爽やかな挨拶が交わされる環境を、自ら作っていきたいものです。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

 ゴミと挨拶を関連づけられるのは、長年それを意識してやり続けた証ですね。私も山登りをしますが、言われてみれば確かにそのとおりかもしれません。

 仕事柄いろいろなお客様の会社を訪問させていただきますが、整理整頓が徹底しているところは、そこで働いている人の心も整っているような気がしてなりません。おっと、自社の整理整頓をせねば(苦笑)。

 


 

◎ 「捨てる」と「創る」

 インターネット広告やゲーム関連の事業を手がける株式会社サイバーエージェントで、いっぷう変わった会議が開催されました。「捨てる会議」です。

 会議は「うまく機能していないものを一度ゼロにリセットし、まったく新しく創ろう」という目論(もくろ)みで行なわれました。テーマは「破壊と再生」です。

 会議の結果、ほとんど実施されていない事業や、三か月以上貼られているポスター、個人のゴミ箱など、三十二の項目で捨てるものが決まりました。

 「単に惰性(だせい)や世の中の慣性で続けていたものもたくさん見つかった」と、同社の藤田晋社長は、会議の成果を振り返っています。

 どのような会社でも、時代に応じて、新しい業務や施策が生まれていきます。

 しかし同時に行なえることには限りがあります。増やすと同時に、減らすことも意識する必要があるでしょう。

 新たに「創る」ために、何かを「捨てる」という発想で、私たちも職場を見直してみてはいかがでしょう。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

<コメント>

 出せば入る、という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。お金も喜んで差し出すと必要な分だけ還ってくるということ。

 いや~、出っぱなしだ、という方もいらっしゃるかもしれません(笑)。ポイントは、意味のあるお金の使いみちを持ち、喜んで出す、ということだそうです。

 また、順番も大切だそうで、漢字の通り、出入りは出るが先、エレベーターなどでも出る人が優先ですよね。出すものは喜んで出しましょう。

2015.09.07:壱岐産業:[事務局ノート]

空調服=熱中症対策+ハチ刺され対策

  • 空調服=熱中症対策+ハチ刺され対策

日本気象協会のHPによると、

今年8月22日以降の向こう1ヵ月間は、北日本・東日本では、平年並みまたは

やや暑い日が多い、となっていました。

 

期間の始め、つまり今ですが、それは平年より低めの予想。確かに当たっています。

つまり期間後半から暑くなってくることを予想しており、残暑はまだ終わったわけでは

ありません。

 

今年は山でハチ刺されと毛虫刺されが多いと聞きました。

やはり山作業となれば、暑い日でも長袖ですね。

 

毛虫は長袖の服を着ていれば大丈夫でしょうが、ハチは服の上からも刺してきます。

弊社では蜂対策として、ハチ防護ネットとハチガードウェアを推奨しております。

さらにハチ防護手袋を組み合わせればバッチリなのですが、実は欠点がありました。

 

暑い盛りにはちょっとしんどい、という点です。ハチ防護ネットだけならまだしも、

ハチガードウェアを真夏に着用すると、短時間で玉のような汗が湧いてきてしまいます。

 

そこで弊社がおススメするのが、表題の空調服との組み合わせ技です。

 

 

この写真は、弊社大下がまずハチガードウェアを着て、その上から空調服を着たところ。

撮影日もかなり暑い日でしたが、空調服のファンのおかげで快適だった、と本人談。

 

ハチガードウェアを仮に着用しなくても、服の空気による膨らみにより、

蜂に刺される確率はグッと小さくなると思われます。

 

2015.08.27:壱岐産業:[事務局ノート]

戦後70年と小学校同級会 その2

  • 戦後70年と小学校同級会 その2

戦後70年の総理大臣談話が注目を集めましたが、どのようにお聞きになったでしょうか?

いい悪いは別として、専門家が吟味を重ね、ずいぶん多方面に配慮した内容だったなぁ、

というのが私の感想です。

それに対して天皇陛下のお言葉はとてもわかりやすくて心がこもっていましたね。

 

むずかしい=心ではなく頭で考えている、と言えるでしょう。

わかりやすく話せ、というのは、心を伴って話せ、という意味も含まれているのかも。

 

さて、その終戦記念の日に小学校時代の同期会を卒業後41年経過して初めて行いました。

120名中、その実家にはがきを出せたのが40名。うち14枚は転居先不明で戻ってきました。

 

声がけが1か月前だったこともあり、5名くらいでいい、と思っていましたが、

なんと14名が参加してくれました。

そのうち3名は中学校は地元を離れたり、私立中学校に行った人だったので、

やっぱり小学校にこだわってよかったなぁ、と思いました。

 

90歳に手が届きそうな担任の先生も参加してくれたのは何よりでした。

電話の感じでもかなりシャキシャキしていらっしゃいましたが、胃袋を含め、

大変お元気で、教え子の成長を2時間中座することなく楽しんでくださいました。

 

友人達はこぞってシニアグラス。

当時比較的おとなしかった人も、社会人として揉まれてきた中で饒舌となっていたり、

それはそれは楽しいひとときでした。

 

ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという言葉をご記憶でしょうか?

たしか中学校の歴史の授業で習ったような気がします。

私は時々、この2つの違いに思いを馳せます。

 

ゲマインシャフト=共同体組織は、構成員一人ひとりのために存在する組織。

最小単位は血縁組織であり、町内会や出身校のOB組織、スポーツや文化のサークル等が

それにあたります。つまり、今回の同期会はもちろんこれです。

ゲマインシャフトでは構成員の満足感を高めることが一番大切なこととなります。

 

一方、ゲゼルシャフト=機能体組織は、目的的集団のこと。

組織は目的を実現させるために人材やその他の資源を集め、役割分担や指揮命令系統の

整備を行っていくのです。代表的なゲゼルシャフトはいわゆる民間の企業です。

 

目的追求に熱心になることは、組織の性格上あたりまえのことです。

でも、自分の組織だけの利益を考えすぎるあまり、あるいは短期的な利益を求め過ぎる

あまり、たくさんの不都合が生じ、その極端な例が、戦争ではないかと思うのです。

 

戦後70年、私たち企業人の心のあり方として、ゲマインシャフトのような構成員の

満足度を高める部分とゲゼルシャフトの目的追求の上手なバランスが求められていると

小学校の同期会を通じて改めて感じました。

2015.08.20:壱岐産業:[事務局ノート]

戦後70年と小学校同級会 その1

  • 戦後70年と小学校同級会 その1

戦後70年の節目にあたる今年。

戦争反対とかそういうことではなく、自分で身近にできることはなんだろう?

そう問いかけてきて、その答えが見つかったのは小学校の友人と飲んでいた時。

 

戦争とは、そのほとんどが利害の対立、つまり経済的理由から起きていることを

戦後50年のときに調べてわかりました。

 

私たちは、対立という言葉を何気なく使いますが、「対して立する」あるいは

「対(ツイ)にある」ということであって、世の中のいろいろなものは対立して

存在しているのです。

 

陰と陽、男と女、前と後、表と裏、天と地・・・

 

問題なのは対立ではなく、それが敵対という関係に陥ることなのです。

 

つまり対立という微妙な存在、異質なものをどう受け入れるか、それがうまくいくと、

同質同士よりももっとすばらしいものが産み出されるわけです。

 

国と国、人と人も同様に、対して立するのは当然で、隣同士、よく知ること、

お互いのいいところを認めつつ、相手の悪いところは責めない、というスタンスでいれば

敵対関係になどなりえません。

 

でも、同時にそれができないのも人間の弱さであり、いじめがなくならないのも、

負の連鎖を断ち切れない人間の弱さからきていると思っています。

 

小学校中学校は高校や大学と違い、ほとんどの人はその学区に住んでいるから、という

単純な理由で通うので、社会の縮図のようなものですね。

 

中学校の同級会は、卒業して数年後と15年くらい前に2回行われたのですが、

小学校のはなんとゼロ。

 

今回、東京で一緒に飲んだ友人も小学校中学校とも一緒だったのですが、

上記の理由から小学校の同級会をやろう、ということに落ち着きました。

 

とはいえ、連絡を取り合っている人はほとんどおらず、まあ、5人でもいいからやろう、

という気楽な構えで声がけし始めました。

 

120名の同期卒業生。アルバムの後ろに住所記載の名簿がついているのは時代ですね。

しかし困ったことに、半分くらいが公団アパートや県営アパートに住んでいたということ。

 

そのほかにすでに引っ越したの明らかな人もおり、結局はがきを出せたのは40名。

8月15日の終戦記念日に集まってくれるのは、果たして何名か?

2015.08.13:壱岐産業:[事務局ノート]