人口減少時代の人材活用について

昨日消防団の話題になり、人材活用について考えさせられました。

消防団のことはあまり詳しくないのですが、基本的には長男が団員として加入し、地域の防災の一助となるということのようです。

そういえば長男である私も誘われた記憶があります。

以下その時のやり取りです。

消防団員:「消防団に加入してけろ。」

私:「今仙台に住んでっからダメだ。」

消防団員:「大丈夫だ。入るだげでいいがら。飲み会のどぎだげ来てもらえばいいがら。」

私:「・・・」

 

飲み会のどぎだげ来てもらえばいいって・・・そんなのでいいの?って考えて断りました。

地域で災害が起きた時に仙台にいたら何もできないじゃん。

私が入って数合わせしたら、いざっていう時に実際に動ける人はその分減るじゃん。

それって大丈夫じゃないよね・・・。

 

そんなやり取りや思いを久しぶりに思い出しました。

 

ある60歳代の方ですが、会話の中で「俺次男だげど、誘われれば消防団入るげどな」と言っているのを聞いた時、ふと企業の人材活用が頭をよぎりました。

 

消防団の仕組みは限界がきている。ただ、仕組みが変わらないから一生懸命いない人材を探して入団してもらっている。ただ、近くにはいないため、実際には活動できない・・・。もし、加入対象を広げたら・・・例えば、年齢や性別など。今まで以上に心強い組織になるのでは。

もしかしたら、企業も同じかも。人口が減ってきて、特に若年層が減少しているにも関わらず、必死でそこを探し採用しようとしている。まだ、企業は無駄な実コストを支払うことはしないのですが、人材がいないことによる機会損失は出ている。もし、採用対象を広げたら・・・。

 

採用方法を工夫するなどして、欲しい人材を採用するのはこれまで同様勿論のことですが、欲しい人材そのものをよく考えて採用することも、現在極めて重要な局面ではないかと思います。

60歳以上だけの会社でもいいはず。仕組みをしっかりすれば年齢での離職(退職)が多くても事業運営出来るはず。

もしかしたら、若い人がいないとダメだ、危ないということではないのかもしれない。

ちょっと考えさせられました。

2014.11.11:吉田博紀:[津々浦々]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。