昭和30年代。
英さん。は小学生だった。
学校帰り、よく道草を食ったものだ。
みんな、そうだった。
道草・・・・・本当に「道の草」を食ったのだ。
それは「スカナ」という草。
いわゆる「スカンポ」である。
その茎を食べる。
ちょっと「酸っぱい」菜っ葉・・・・つまり「スッカイ」菜・・・・・だから「スカナ」だと聞いた。
学校帰りのごちそうだった。
食べ過ぎて、腹をこわした者もいた。
田んぼに農薬を使うようになって「スカナ禁止令」が出た。
それでも、よく洗って食べた。
写真のように大きくなっては、固くて食べられない。
花開く前の軟らかいうちがベストだ。
塩をつけると、さらにおいしくなる。
わかる人は、団塊の世代だろう。
下のは、似て非なる「ヘビスカナ」だ。
形は同じだが、かなり大きく、毒があるから食べてはいけないと言われていた。
正式名は「ギシギシ」である。
この記事へのコメントはこちら