2023年。身が引き締まります。
なぜなら弊社設立40周年という節目の年だからです。
単に節目というだけではありません。
2023年ビジョンというものを立ててきました。2023年には会社をこうしたい、と。
そのとおりになってないのに、その年がとうとうやってきたのです。
しかし、現状こそが真実。これをまずは自分の実力と真摯に受け止めたいと思います。
そのうえで、おかげさまで弊社には信頼できる社員がいます。
これが何よりの財産。有難い。
理想とのギャップは埋めるためにあるもの。
それを加速させる年にしていきたい。いや、いきます。必ず。
年末に毎年恒例のプランニング船旅をしてきました。
今年は名古屋行きの太平洋フェリーいしかりの船上から神々しい日の出を拝みました。
![](https://ssl.samidare.jp/~lavo/hamokomi1/box/KIMG1737.JPG)
冬の甲板は社会そのものと言えるかもしれません。強風が吹き荒れています。
何の準備もなく軽装でここに出るとすぐさま退場せざるを得ません。
名古屋沖とはいえ、かなり寒いです。風が体温を奪っていきます。
準備をしっかりした人(防寒対策をした人)にとってもまだ過酷な環境と言えます。
せいぜい10分がいいところ。
この環境が実社会の写し鏡だとしたら、どう捉えたらいいでしょう?
まず強風は逆風にも順風にもなり得ます。方向の違いだけです。これはすぐわかります。
逆風というのが必ずしも悪いわけではありません。
凧やウィンドサーフィンなどは逆風こそが推進力ですものね。
方向の違いを巧みに使いこなす器を持っていたいものです。
もうひとつ今回気づいたことがありました。
単純に甲板で日の出を待つのは策がありません。物陰に身を潜め、まずは風をやり過ごす。
そして時が来たと思ったらサッとシャッターポイントに向かい、これぞという写真を撮る。
もちろん写真を撮るだけでなく、メインはその日の出に何を感じるか、湧き上がってくる
気持ちを素直に受け止める。これこそが毎年年末にプランニング旅をする最大の理由です。
今年はどんなインスピレーションが浮かんできたか?
1つは太陽の素晴らしさです。これほど寒くて風がものすごい状況にもかかわらず、
たくさんの人達がその日の出の瞬間を今か今かと待っています。
太陽はすべての人に熱と光を分け隔てなく与えてくれます。
古来から太陽を神様としてあがめてきた日本人の気持ちは体の中に沁みています。
私だけではありません。この甲板の上にいた人たちの多くがそうだと感じました。
そこに何らかの願いを持ってきているのです。
そして太陽は裏切りません。
厚い雲があったとしてもその陰には必ずいると誰もが信じています。
太陽のようになることはできずとも、太陽のように信頼され期待される人になりたい、
と心の底から思いました。
太陽と似ているのが神社かもしれません。
神社はその成り立ち云々にかかわらず、人々が祈りを捧げ続けてきた場の力があります。
今回、名古屋では熱田神宮を参拝してきました。天皇家の三種の神器のうちの1つ
草薙御剣(くさなぎのみつるぎ)が所蔵されている伊勢神宮に次ぐ由緒ある神社です。
これまでのフェリー旅名古屋ではお伊勢さんに2回行きましたが、熱田神宮は初めて。
名を名乗り、住所も伝え、日本が日本として延々と切れ目なく存在してきたことへの感謝
をお伝えし、今年の誓いを見守っていただきたい旨、祈願してきました。
![](https://ssl.samidare.jp/~lavo/hamokomi1/box/kusu.jpg)
境内には伊勢神宮ほどではありませんが、巨木もいくつかありました。
樹齢千年を超えるクスノキが7本あるそうで、これはそのうちの1つです。
『くすのき千年、さらに今年の 若葉なり』
という大宰府天満宮の句碑をとても印象深く覚えています。
本当にそうですよね。千年もの間、毎年毎年切れ目なく古い葉は落とし、若葉を萌え続け
てきたからこそ、今こうして力強く鎮座しているのです。
これはまさに商売と同じだと思いました。
どんなに歴史が古い企業だとしても、常に若々しい感性で新しいことにチャレンジし続ける。
それなしには、そもそも存続があり得ないのです。
年末に熱田神宮に参拝できたことで、この1年、力強く進める自信が沸々湧いてきました。
どうぞ1年間よろしくお願い致します。