出産をすると米沢牛として認定されないので
米沢牛として育てる牛(肥育する牛)と
子牛を出産する牛(繁殖牛)は分けて育てます。
繁殖牛というと一般に知られていないと思うので
私はブログで「母牛」と表現することが多いです。
我が家には10頭の母牛がいます。
経営的に1年1産のペースで子牛が生まれるのが理想です。
でも、子牛に乳を飲ませながら妊娠させるのはけっこう難しい。
前回に引き続き、
今回は私達夫婦の紹介です。
9代目こと伊藤稲馬(とうま)
1978年生まれ。就農して12年です。
人間の都合で牛に迷惑をかけることはたくさんありますが、
できるだけ驚かせたり不安にさせないように、
落ち着いた気持ちで働くことを心がけています。
これからの米沢牛について
牛飼い仲間と語り、活性させていきたいと思っています。
さらにおいしい米沢牛になるように、
日々がんばっています。
そして、私、倫子(ともこ)です。
1980年生まれ。
高校時代まで千葉県で育ちました。
実家は農家ではなかったのですが、
動物園の飼育係という夢を持ち、
帯広畜産大学の学生になりました。
北海道で、
乳搾りの仕事に出会いました。
一生の仕事にしたいと思いながら紆余曲折を経て、9代目と結婚。
今は育児に奮闘しています。
この家に嫁に来た新入りということで
「じっしょ新入りの部屋」というブログを書いています。
あと、4歳と2歳と2か月の娘が3人います。
長女はちょこちょこ動いて仕切り型のお姉さん、
次女はどたどたのんびりで階段の上り下りが苦手な妹。
三女は今のところ泣き声の静かなよく寝る赤ちゃん。
女率の高い我が家です。
写真は毎年恒例の大みそか家族写真です。
昨年7人家族になりました。
全員の写真はこれしかないので、
またそのうち牛舎で撮りたいと思います。
まずはお父さんの紹介。
嫁から見てお父さんは
「米沢を想い、米沢牛を愛する男」です。
牛飼いは先代から引き継いだ仕事でしたが、
「これからは米沢牛の時代だ!」と勉強し、
牛を選び、試行錯誤しながら働いてきました。
米沢牛の道、30年以上。
まだまだ惜しみなく仕事に励んでいます。
「もっとおいしい米沢牛を!」の気持ちは永遠です。
やり始めたら何でも全力投球。
趣味のそば打ちも入れ込んでます。
そして、お母さんは
我が家が和やかに暮らせて働きやすくなるように、
心配りをしてくれる縁の下の力持ち
牛舎仕事は10年くらいになりますが、
細やかなことでも丁寧に働いています。
過去の牛の記録を大切に取っています。
趣味のつもりの畑作りがどんどん増えて、
今では食卓を支える大事な仕事です。
次回は私たち夫婦の紹介をしますね。