カシラーナカ

メモ
 消防団の階級は、団長(副団長)、分団長(副分団長)、部長、班長の序列からなる。でも、消防演習の時などに、それらとは別の役職が発生する。

 大隊長、中隊長、小隊長…がそれだ。

 大隊長は分団長が、中隊長は副分団長が、小隊長は部長が務めることが多いが、詳しいことは良く分からない。どなたか知っている人がいたら教えてほしい。

 分団長とか任期が決まっている人なら名前と顔を覚えていられるが、演習当日「この人があなたの新しい中隊長よ」なんて突然言われたぐらいにして、「中隊長に〜、カシラーナカッ!」とか言われても、「誰?」って感じだ。

 個人的な感想だが、「分団長」より「大隊長」の方が偉そうに聞こえる。いずれにせよ、団長だって隊長だって、フィリピン・パブに行けば全員「社長」になって「シャチョサン、サケ、ノメ」と言われるから関係ないか。
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 消防団は火災発生時以外でも出動しなければならない時がある。

 その中のひとつが「水防」、つまり洪水の警戒や被害の軽減を図ることも消防団の役目なのだ。土のうを積んだりしなければならないので、大変な重労働である。

 以前、我が班の管轄内で大雨により川が増水し、民家の庭が水没したことがあった。川からの流入を防ぐため土のうを積んで、庭の水をポンプで吸い出す作業をしていたが、人手が足りず、隣の班から応援に来てもらうことになった。

 水没した庭の真ん中には池があるのだが、庭全体が水没しているので見ても分からない。それを知らずに両手に土のうを担いできた隣の班長が…

 ドッボーーーン!!

 池に落ちた。両手に土のうを持っているので、当然沈む。
 何とか立ち上がり再び水面上に出た隣の班長は、それでも土のうを手から離していなかった。隣の班長、グッジョブ!
 みんなが大笑いする中「そこ池あるよ」と私が言うと、「先に言えー!!」と隣の班長。ごもっとも。

 民家への浸水は防げたが、隣の班長のケータイへの浸水は防げなかった。無念…。次回の水防には防水ケータイをおすすめしたい。

 歌舞伎役者の酒の上でのトラブルが連日テレビを賑わしているが、消防団も結構酒席でのトラブルが多い。

 とは言っても、酒乱が多いとか手癖の悪い人間が多いとか、そういう話ではない。消防団活動としては、(1)飲酒、(2)消火、(3)訓練の原則3パターンしかなく、その中で(1)の占める割合が圧倒的に多いため、統計上アルコール絡みのトラブルが多くなるだけ…という話だ。

 それも対一般人ではなく、消防団員同士でのイザコザがほとんどであり、カタギさんにゃ手ぇ出しちゃいねえよ…なんて言うと、そっち系になってしまうのでアレだが、消防団は世間の評判よりずっと紳士(?)で、間違っても灰皿に酒を入れて強要したりしない。どんぶりに酒を入れて強要する人はいるけど…。

 いすれにしても「酒は飲んでも飲まれるな」だ。

 あと「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」。

 それから「飲む前に飲む」。

 やっぱり「出掛けるのをやめなさい」。