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そろそろ冬も終わるけど

  • そろそろ冬も終わるけど
2月28日(火) 雪のち晴れ

朝、この時期にしては、けっこうな積雪である。
およそ15㎝ぐらい。
たいしたとはないんだけど、一度地面が出たり、雪が湿っているのでスロワーに雪が詰まってしまった。

ローターが回るのに雪が上がらない。
やばい、ブロワのピンが飛んだか(--;
と思ったら、詰まりだったから、棒でつついて落とした。




除雪を終えてから、町内の檀家さんのお宅にうかがい、祥月命日のご供養。
9年前のこの日に亡くなられたのだけれど「あの年は雪が少なかったなぁ」とご家族と話しているうちに思い出した。

平成15年の2月は、前年の猛烈な大雪の次の年で、ほんとに楽だったものだ。

平成13~14年の大雪はほんとにものすごくて、参った。
家・寺・職場・地域・道路などなど、いろんな苦情とかに対応しなくちゃならなくて、3月から4月になったら体調がおかしくなった。

なんだかそんなことまで思い出してしまった。



昨日観た「よみがえりのレシピ」を観て、やっぱり、今この時代のおかしなことっていっぱいあるんだなぁと思うことがある。
大量生産 大量消費の時代に生きていると、当たり前だと錯覚してしまう。

畑から採ってすぐ食べることを前提としない野菜。
大きさもカタチもそろったキュウリなどの野菜。
虫のつかない“きれいな”野菜。
苦さや渋さを軽減した作物。
翌年は別なものに還ってしまう、一代きりのタネ。
じつは、不思議なこと、考えなければ、ならないことがいっぱいあるのだ。



夕刻、除雪を終えて、お寺の前の雪の山の前で^^
いやはや、もう、雪崩を心配しなきゃなぁ(^^;




2012.02.29:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

ドキュメンタリー映画

  • ドキュメンタリー映画
2月27日(月) 雪時々曇り

またまた朝の除雪。
除雪機を出して動かすのだけれど、一度雪が融けて地面が出るとトラブルが多い。

舗装していない駐車場の砂利を削って、思い切り石が隣の方に飛んで行く。
ガラス窓まで行きはしないかと心配。
それに、ローターが石を噛んでボルトが切れる。
親切のした雪が湿雪のためスロワーに雪がついて詰まる(--;
この繰り返しで、ストレスを感じる。



雪下ろしされていない家の見回り行く。
業者さんをたんのだのだが、なかなか手配がつかないので心配なのである。

わが家から4キロほどのところなのだけれど、雪の多いところだ。
戻る時いきなり吹雪いてきた。



もう、電柱がないと道が全然分からなくなるくらい。

ここには、二十五年以上も前に初めて冬にご供養のお勤めに来て立ち往生したことがあった。
モロモロと雪が降るので、大通りに面した家の前に車を置いてもらって、200mほど細道を入った家に行った。
2時間ほどしてその道を引き返そうとして歩いて玄関を出て歩きはじめたら、もう腰のあたりまであって、その周囲眺めて途方に暮れてしまったのだった。



家に戻ってまた除雪。
小学生が二人遊んでいて「あの、お堂に入って遊んでいいですか?」
「えっ、いいげんど、寒いぞぉ」
「大丈夫です!」と男の子が中に入って行った。
何をしてるんだが^^
そのうち、一人の母親が心配気に探しに来たので、黙って指さしてあげた(×_×





夜、先日から勧められていた映画「よみがえりのレシピ」を見てきた。
ワーナーマイカルシネマズで、18時50分から。
月曜だから少ないだろうなぁとは思ったのだが、45分についてチケットを受け付け時、「現在お一人ですからご自由なお席をお選びください」とのこと^^;

混むのもいやだけど、独りっていうのもねぇ…。
いちばんいい、後ろから二列目の真ん中に座っていたら、壮年のご夫婦が一組、ちょうど私の前に座った。
で、結局3人^^

一人よりはよい。


約2時間のドキュメンタリーなので、もつかなぁと心配していたのだ。
それが、山形県の在来野菜を主題として、作物ごとのエピソードとインタビューを淡々と繋いでいったものなのだけれど、なかなか面白い。
自分の興味あることでもあり、山形県人の身近な方言による語りでもあるからかもしれないが、エピソードの繋ぎの音響効果も、和の素朴な音づかいでハッとする。


山形の、かつて作られ食べられていた在来作物のうち、細々と種が守られてきたものを見直し、それをアルケッチャーノの奥田シェフが新たなイタリアン料理として作り上げ、さらに見直されて守って作って行こうというストーリーが一つの幹になっている。

また、山形大学農学部の江頭准教授の取り組みが、この映画の根幹になっていることは間違いないだろうと思う。
私は以前から注目していた『どこかの畑の片すみで』(山形在来作物研究会:編  山形大学出版会)がこの映画につながるものだと思っていた。

想像していたより、この映画は、ずっと興味深く刺激をもらった。

先日のテレビ「たけしアートビート」で山形県出身のカーデザイナー奥山氏の放送があった。

その時、奥山氏は「山形には、すばらしい職人の技術や素材があるんだけれど、デザインがないんだよね…」(正確ではないかもしれないけど、そのような意味)と言っていたのを思い出した。


食に関してもそうなのかもしれないと思った。
雪が降って寒い、けど夏は暑い、海も山の幸にも恵まれているこの山形。
その素材を活かし、新たなデザインで料理してみせてくれる奥山シェフによってよみがえる在来種の野菜。

そこの土地だから美味しく食べられるもの、そこにしかないものを活かすこと。
意識の転換をはかることが、新たな地域社会とか価値観とかを生み出す・よみがえらせる?!ことができるのかもしれぬ。
2012.02.28:dentakuji:コメント(2):[なあまず日記]

おぼつかない

  • おぼつかない
2月26日(日) 曇り時々雪 時々晴れ 夕刻から雪

前日 田沢雪祭りが催された田沢コミセン前に行ってみたら、まだその名残があった。
雪がかかっているけど、どうやら龍の雪像らしい^^
それに「絆」の文字も。

ローソクを灯した昨夜はきれいだったろうなぁ。


朝、法事があって米沢市街地のお宅へ。

それが終えてから、懸案だった雪下ろしがなされていない家に行った。
一軒は、地域の方々が協力して取りあえず危険な個所を下ろしていた。

もう一軒のお宅は、あまりに積雪が多く、しかも雪止めが付いていないため、危険なので業者さんと相談して下ろしてもらうことにした。


これから、地域では、雪下ろしができないとか空家の問題がもっと増えそうだ。
お互いに連絡を取り合っていると、なんとかできるのだが、近隣とのつながりが薄いというケースが出てきているので、手が出せない。




夕刻に実家へ。
今日も、沐浴とおむつ交換と授乳の公開練習^^なのである^。^;

姪子たちのギャラリーもいて、おぼつかない手つきでいると、子どもがあきて泣いたりして、なかなかたいへん。
いやこれを毎日お願いしているんだから、ほんと、ありがたいことだね^^;



21時頃に小雪がぱらつく長井を出て、途中の下小松から猛烈な吹雪に遭い、立ち往生。
ゆっくり進んで東沢に近づくとほとんど治まって田沢では小雪がちらつく程度になった。

なんだか嘘みたいな天気だった。
またすこし気候が戻っちゃったな(--;



2012.02.27:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

お供物

  • お供物
2月25日(土) 朝から降りだした雪が、午前中けっこう積もって、夕方には15cm位になっていたいた。

お寺のお勤めと、雑用があったりで、田沢コミセンの雪まつりのお手伝いができない。
このお祭りは大好きなので、残念&ゴメンナサイなのだ。




朝日新聞の記事に、私が写っている写真が出ているということで、朝から気づいた人から連絡をもらった。
見ている人は良く見ているものだね。

草木塔に関する記事で、田沢コミセンの小学生対象の草木塔巡りの時の写真。
講師の私が子どもたちに話しているとこだった。

たまたま取材に来ていたときにコミセンに出くわし、実際にはあまり長い時間お話しすることはできなかったのだ。

この頃、草木塔に関する問い合わせが多く、そのたびに、自分の知識のストックが少ないなぁと感じている。

これからますます、研究を深めていかなければならないのだ。


車のディーラーさんへ行き、運転席側のドアのウェザーストリップという怪しげな^^; 名前の部品交換をしてきた。
ドアと本体との間をふさぐパッキンのようなものだろうか。
昨年から外れかかっていて、つい先日、ついに取れてしまったのだ。






その足で、高畠駅近くの花屋さんへ行き、いつものように「ほんきこ。」を置かせていただいた。
それから、様々な話をしたのだけれど…。

「子どもが生まれたのならちょうどいい!」と、子育て地蔵さまのお供物をいただいてきた。

それが上の(ピンボケ)写真^^

なんでも、敷地に昔から祀られているお地蔵さまがあり、毎年、2月23日・24日にお祭りをするらしい。

その時、うるち米の粉を団子にして、参拝者に差し上げるのだそうだ。
昔から、夜泣きや病気などの子どもが治るように、お米をお供えする、また上げられているお供え物を少し頂いて行って、治ったらお礼参りにまたお供えしていたらしい。

そのことから、お祭りには丈夫に子が育つようにということで、米粉団子を出しているのださおうだ。

ありがたくいただいた。
「焼かないでね。蒸かして食べるといいさ」とのことなのでそうしよう。


2月も下旬、そうとう陽が長くなってきた。
帰宅すると、夕方に除雪車が来たらしく、玄関口に重たい雪がたまっていた。

夕方の外の風景を見ると、やはり、春が近いような雰囲気を感じる。


2012.02.26:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

ありがとう

  • ありがとう
2月24日(金) 晴れ

一雨降ると、これほど雪がすくんでいくものかと、毎年のことながら感じる。
大雪の年とそうでもない年の雪も、雪が消えるのは家の周囲でも一週間ぐらいの違いしかない。

さて、用あって田沢コミセンと財団の事務所へ行った。
コミセンの前で土曜日に催される「田沢雪祭り」の下準備を有志の方がやっていた。

明日は晴れてくれるといいな。


以前、田沢にあるクロスカントリー競技場(普通は牧場と牧草地と原野)を会場にして開催していた。
スノーモービルや雪上車を駆使して、人や子供が少ない割にスケールの大きなことをやって楽しんでいた。

あの当時面白がってやっていた人たちと顔を合わせると「あの頃はおもしゃがったなぁ」という話になる。
懐古してもしょうがないんだけど、できる「時間」みたいなものがきっとあるんだろうと思う。
その時にできることやりきったから、懐かしく思えるのだろう。
今できることをやればいいのだ。




子どもが生まれる前後から、親戚や身近な人の命の出入りがある。
出入りというと語弊があるかもしれない。
生まれる命があり、去り行く命があるということ。


それが、先月末から、ものすごく身近続いており、不思議な思いでいるのだ。

たまたまかもしれない。

でも、もしかしたら、生命全体のうねりみたいなものがあって、そういうものの影響を受けているのかもしれん、などとついつい考えてしまう。


「おめでとう」と言われること、面映ゆさを感じながらも、やはりそれは幸せなこと。
昨日も、今日も祝に来てくださる方があり、人が生まれてくることの喜びを改めてかみしめている。

かたや、家族や親しい人を失った人でさえ、どんなに辛い想いでいるのかと察せられるのに、祝福の言葉をかけてくださる。
涙が出るほど、ありがたいことだ。




夕刻、時間があったので市内の古本屋さんへ。
近くの公園に車を止めて、歩いてゆく。
もう何十年とここで古本屋さんを営んでいる、昔ながらの書店で、その乱雑さと、いわゆる古本の匂いがする店。
宝物探しをするような楽しさがある。

2冊ほど掘り出し物を買って、まだ明るいので公園の周囲を散歩した。




一回りして、なんとはなしに、もう主がいなくなってしまったカフェへ足が向いた。

足早にその前を通り過ぎようとしたら、中に明かりが灯り、人影が見えた。
「えっ…」と思ったら、窓際に知人の顔が見え、招き入れられた。
店の中を片づけているところだった。

主と親しい人たちが、私に祝いの言葉をかけてくれた。
せつないけど、嬉しい。

この店は、あとを引き接ぐことは、たぶんないのだろう。
そう思うと、今日こうして訪れることになったのは、単なる偶然ではなかったのかもしれぬ。

とても残念だけれど、ありがとうという言葉しか思い浮かばなかった。



2012.02.25:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]