モデルハウスにご来場いただくお客様に、換気と室温の重要性をご理解いただくために、ナイチンゲールが150年以上も前に書いたという「看護覚え書」を置かせていただいております。
看護のバイブルとして、看護師の方々なら誰もが知っている「看護覚え書」とあって、看護関係のお仕事をなさっているお客様が、この本を見ると皆さんが「え~懐かしい」とか「今でも持ってますよ~」というお話をよく頂戴します。
そして、この本には、私達の家造りで一番大事にしている「換気と温度の重要性」について、非常に詳しく書いてあるので置かせていただいています。とご説明すると、皆さんが、一番大事なことですよね~。とおっしゃっていただけます。
この本の冒頭には、
・よい看護が行われているかどうかを判定するための基準としてまず第一にあげられること。
・看護者が細心の注意を集中すべき最初で最後のこと。
・何はさておいても患者にとって必要不可欠なこと。
・それを満たさなかったら、あなたが患者のためにする他のことすべてが無に帰するほど大切なこと。
・反対に、それを満たしさえすれば他はすべて放っておいてさえよいと私は言いたいこと。
それは「患者が呼吸する空気を、患者の身体を冷やすことなく、屋外と同じ清浄さに保つことである」と書いてあります。
ナイチンゲールは、看護を考えるとき、真っ先に「空気の問題」を取りあげ、換気の重要性やその原理、原則を述べており、換気に適した構造、窓の開閉、外気を取り入れる、患者を暑がらせたり、寒がらせないように適温を保ち、患者さんの自己治癒力を高めることが大切であるとこの本で説いています。
そして、病気の回復を妨げるのも、病を引き起こすのも、その原因の多くは空気の汚れと身体の冷えであるとも言っています。
この本には、換気と保温以外にも、看護の原理・原則ともいえるポイントが多岐にわたって紹介されており、看護に従事されている方ばかりではなく、育児はもちろん、家族が病気になった時の看病や親の介護にも、非常に役立つ本だと思います。
「看護覚え書」は、現在でも第7版が出版されており、今でも多くの方々が読んでいる本ですが、最後の付録としてまとめている「赤ん坊の世話」は、赤ちゃんを育てているお母さんに是非、読んでいただきたいことが詰まっています。
何冊かご用意しておりますので、読んでみたいという方は、貸出させていただきますので、お気軽にお申し付け下さい。
モデルハウス 猪狩
この記事へのコメントはこちら