実践的起業家論

 堀江貴文氏(ライブドア社長)の「実践的起業家論」と言う講演を聴いて来ましたので報告します。

 ㈱ライブドアによるフジテレビ買収騒動に関連して、摩擦に費やすエネルギーは例え成功しなくともリターンが大きいこと(周りの見る目が変わること)を、子ども時代の体験を交えて話していた。日本人は総じて和を重んじるため、チャレンジが少ない。現在の経済状況は、オイルショック(経済成長ストップ)に遠因があり、バブルによって10年間延命したが、破綻状況にあると見ている。資産形成のためには、自ら事業を起こすことが大切で、大企業信奉や貯蓄を奨励することは現在では非合理になっている。

 ある事業に参入するか否かは、①マーケットが大きいこと②競争相手が少ないこと③元手が少ないこと④利益率が高いこと、を検討すれば良い。具体的には、マッサージなど癒し系ビジネスは上記項目を全てクリアする。事業に参入する時は、得意で儲かることをやるべきで、ただ単に好きなことをやってはいけない。起業しない場合でも、ベンチャー企業ならば投資するか入社するかなど売り込み易いだろう。

 放送事業への参入については、放送以外の事業収入の増加を目的としたもので、従来のシェア追求型から利益追求型への変化を狙ったものだが、世間では誤解されている。免許制の証券業界が自由競争によって大きく変貌したように、視聴率争いをしている放送業界も利益追求型への変化が求められている。
2005.05.26:dai:[学習]

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