火起しでっぽ 〜キャリアネットワーク〜

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今日(2月15日)は上記のセミナーに参加してみました。
基調講演は『次世代育成支援と企業の役割』と題し実践女子大学人間学社会部教授 鹿島 敬氏が90分講演されました。
教授は旧日経の新聞記者であり、現在諮問委員会の民間人12人の一人ですので国の動きや、旧新聞記者の情報源を生かしての現場の最新情報を交えていい話をしてくれました。
基調講演の副題として「少子化克服のポイント、ワーク・ライフ・バランスを中心に」を掲げ、11項目に分けてわかりやすく話していました。
その中で、演者の少子化対策の2大課題としてワーク・ライフ・バランス〜(W/L/B) 女性の再チャレンジ(育児休暇後の)支援システム作り、の二つを強調されていました。
3枚ほどのレジメを使い切り口鋭い話をされましたがすでに公表されているデーターであり、夢物語的な内容で私には今まで見たり聞いたりしているような内容でした。
ただその中で新聞記者時代過労死での自殺者の遺書を見ると、ほとんどの遺書に「会社へのお詫び」と「遺族に会社のことはうらまないでくれ」という内容があった。
そうです(最近は遺族が労災認定で会社と争うケースも増えていますが、当事者の思いは会社人間のままなのでしょう)
演者は「この社蓄的滅私奉公的なサリーマン根性が、実は、W/L/Bの実現や男子の育児休暇取得の目標などをきめても企業内での実行を阻害している」とさりげなく話しておりました。私も同感です。
これからW/L/Bが労働力の減少や女性の活用、そして中小企業にも必要になるという舞う向きな明るい話は結構ですが、今、今、今はどうでしょう有給休暇すら消化できていないのが現状です。

基調講演が終わったあとは企業の代表5人がでてパネルデスカッションでした。いいカッコウしの話も多少ありましたが課題として取り組もうという意欲は感じました。

我々は「若者の就職」「少子化対策」「改正高齢者雇用安定法」などについて、その動きをよく理解しながら、キャリアカウンセラーとしての役割が果たせなくなりそうです。

なにしろ「キャリアカウンセリングは世直しに通ずる」という高邁な思いですから。

W/L/Bや男女共に育児休暇取得などは実現すれば世直しに間違いなく通じていくはずです。

by 長朗
2006.02.16::count(1,774):[メモ/講演会報告]
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