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明日から・・・

職場環境が変わる
12月1日付での異動

この時期、しかも週の途中・・・
なんだたか実感が湧かない

本来の自分の職種とは全く違う仕事を担当する
もちろん不安はある

でも・・・
配属されたからには
その瞬間からプロでありたい
その意識は変わらずに持ち続けたい

今、心地よい緊張感の中
明日が待ち遠しい

自己否定

何かにつけてつっかかってくる娘
10歳・・・反抗期といったところだろうか

いちいち反応していたら
こっちも身が持たない
軽く受け流すことにしてるが
先日は朝から感情的にしかりつけてしまった

『どーせ私なんか・・・』
娘のこの一言がきっかけだった

『どーせ』
この一言がたまらなく許せなかった

自己否定的な感情からは何もうまれないと
ずっと伝えてきたし、伝わっていると信じていた
だから余計に腹がたった

娘のやり場のない苛立ちを
私は受け止める事が出来なかった

感情的に叱った事をあやまり
抱きしめたら・・・
彼女の目から涙があふれた



娘へ

誰にも言えずに心の奥にしまい込んでる事が
きっと、たくさんあるんだよね
一人で背負いきれなくなったとき
『どーせ・・・』
そんな言葉が出てきたんでしょう
そんな時があってもいいのかもしれない

でもね
いつも大好きな自分でいられるように
自分を信じて、真っ直ぐ前を見ていてほしいな

まさか・・・三回目

平成21年11月27日
(主人のブログより)
 26日の夜、血液検査で芽球が見つかった。ショックだった。

 27日、norikoがきた。前日は自分の気持ちの整理がつかず、norikoに言えず、新幹線の中でメールで伝えた。相当なショックを与えて、すまないと思っている。

 今、三度目の再発告知をうけて、平然と過ごしている。睡眠もそれなりに・・。

 とにかく、家に戻れる時期がまた遅れることになった。CBSCTの可能性も高いし・・春には帰りたい。とにかく、がんばるしかない。自分がやれることをこなすことが大切だ。



一年前の今日のこと・・・
一週間ぶりに会った主人の顔を見た瞬間
ただただ、涙だけが零れ落ちた

前日の血液検査結果の報告メール
何故か一番気にしていた
ブラストの項目がなかった
不吉な予感がしたが、真実を知るのが怖くて
明日行くからと自分を納得させ目をつぶった

主治医から説明を受けたあと

゛再発告知・・・これで三度目です。今回、主人は私にさえすぐに伝える事が出来なかったんです。もう、メンタル的に極限だと思います゛

と伝え、私はメンタル的なケアを希望した

医師は主人の必要ないとの意思を確認すると

『ご主人が昨日奥さんに話さなかったのは、ご主人の優しさでしょう。ご主人は、腹をくくってここに来た。僕はそう思っているよ』と。

゛腹をくくってきた゛

それは・・・
何があっても負けないという強い意志を持ってきたということだろうか

最期まで生きる事を諦めなかった主人の姿は
私たちにとって一番の希望だった

約束

たった一度だけ、最期に・・・
主人の主治医にお願い事をした
彼は条件つきで約束してくれた

主人も私も闘病中
医師に感情をぶつけることはなかった
何を告げられても冷静を装い
想定できる限りのことを考え
どう対処していくのか
いつもその事だけを話し合った

本当に最期
奇跡がおこらない限り
主人を亡くしてしまうかもしれないと思った時

イメージなら・・・
主人を助けて下さいと泣き叫ぶのが普通かもしれないけれど
私は、そうはしなかった

そんな感情も抑えて医師に伝えた最期の思い
残念ながら、その願いも叶わなかった

『約束を果たせないかもしれない・・・・もし、そうなったら、ごめんね』

と告げにきた医師の涙を見たら
私は泣く機会さえも失ってしまった

最期まで不運だったという思いだけが残った
一番の心残りかもしれない

あることないこと・・・

言われる事には
幸か不幸か、もう慣れてしまった

主人が入院中
主人の病状や転院先、治療内容に至るまで
あり得ない内容の噂をよく耳にした
当人にまで聞こえるのは極一部だと考えると
非常に恐ろしい

そして今
小学生の子ども二人を残され
30代で主人を失った私が
今後どう生きて行くのかに
世間の目はとても興味深いようだ

毎日泣いて暮らせば
何も言われないのでしょうか

本当にどん底に落ちた時、涙なんかでない事
笑わなければ立ち上がれない事を知った事は
不運だけれど、不幸ではない

噂話に振り回されず
自分の目で耳で確かめる事を学んだ
事実の裏側の真実を見極めることで
大切なものを見落とさずにすんでいる

今ある環境が私達にとって普通であり
周りと比べる事に意味はない

あえて悲劇という鏡に写しだす必要もない

言葉は・・・
時に武器となり
時に凶器となる

心ない言動が
どれ程他人を傷つけるのか
経験しなくても、想像できる
これは人間に与えられた能力のはずだ