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帰宅

平成21年 5月11日
実は・・一時帰宅していました。土曜日から今日まで・・さっき、病院に戻ってきました。血液データも良かったので・・。
 山形はいい天気でした。今が過ごしやすい季節ですね。近くの公園も散歩をしたり・・。下の娘と手をつないで、行きました。
 やはり、家はいい。娘たちとは、一週間ぶり会う。家にいると、なんとなく、すり寄ってきて、甘えてくる・・それに幸せを感じるバカおやじをしてきました。
 久しぶりに、車にも乗りました。車庫入れだけだったけど・・愛車は、バッテリーを外していたので・・。久しぶりの感覚でした。
 昨日の昼は料理もしました。久しぶりの包丁!!
なぜか、ワタリガニの缶詰があったので、ワタリガニとベーコンのスープスパとナポリタンを作りました。下の娘がスープスパを食べたいと言ったので・・。ナポリタンは難しいですね。ちょっとケチャップが少なかったなー。具はベーコン、玉ねぎ、ピーマンと、少しのひき肉。
 スープスパはグット!! 下の娘からは「久しぶりの料理なのに、おいしいのを作りますねー」とおほめの言葉・・。
 俺は山育ちの田舎者。家族の顔を見ると、元気になるのはもちろんだが、山菜を食べると体に活力が出てくる。こごみの天ぷら、わらび、あいこ、しどけのおひたし、山菜汁・・どれもうまかった。

 今回、帰宅しても違和感はなかった。毎月のように帰っているからね・・。
 入院して、初めて帰宅したときは、すごく違和感があった。なんとも表現しがたいが・・。今、考えると、あの時が一番不安だったのかも。
 今は違和感がない・・これは、治って帰れるという一つのゴールに、距離的に近づいている・・そう思う・・いや、そう思いたい。
 帰宅して、家族の顔を見たら、今まで以上に「治して、戻ってくるぞ!!」という気持ちが強まった。

俺だけ

平成21年5月8日
 今日も至って快調ですよ。血液データも上がってきたし・・
 私がいるのは4人部屋。私以外の年齢は20代、40代、50代・・みんな、白血病の患者です。
 化学療法で苦しんでいる人・・発熱、おう吐・・
 ほかの病気が併発しながら、闘っている人・・腎臓(透析)、敗血症、胆石・・
 その中で、俺だけがピンピン。今まで熱すら出たことがない。
ほかの患者からは「熱も出ないなんて異常!!普通は発熱や食欲不振が当たり前!!」と言われる。ほんと、俺だけです。熱が出ないのは・・。食べるものも、太らない程度におやつも食べてる。野球のデーゲームのテレビ中継があると、なぜか、おやつが少しほしいんだよね・・
 このツケが後で出ないでほしい・・このまま、順調にいってほしい・・そう願います。

世界の矛盾?

平成21年5月5日
 体調はすこぶるいいよ。暇なくらい・・。食欲もある。
 今日は子供の日なので、昼食時に柏餅が出るらしい。うれしいなー。

 さて、昨日のTVタックルで冒頭、たけしが結核のことに触れていた。新インフルエンザなんてもんじゃない・・と。
 調べてみたら、結核で死亡している世界の数は2006年で166万人とのこと。発展途上国が多いらしいけど。これって、すごい数字だよね。WHOが新インフルエンザでフェーズ4だの、5だのと言っている場合か!! 今日のヤフーのニュースでは、新インフルエンザは世界で1200人超と言っている。
 そうすると、結核はフェーズ100になるのか!!
弱毒性と言われるインフルエンザでこれだけ騒いでいるって、なんか矛盾を感じる。今は結核は不治の病ではなくなった。これこそ、WHOが「結核はフェーズ100です」と言って対応しなくちゃないらないような気がする。

 「生きたい!」と思って難病と闘っている人がいる・・でも、殺人をする人がいる、自殺する人がいる、戦争をしている・・。矛盾だね。

 先の非正規雇用のリストラもそう・・。
 反発を買うかもしれないけど、リストラされたのは大変だと思うけど、食べるために、一生懸命働いている人はたくさんいるよ。今回、リストラされた人だけが悲劇のヒーローじゃないと思う。朝から晩まで、いろんな仕事をして、働いて、生きていこうとしている人はたくさんいると思う。現に自分の周りにもいるよ。
 特に派遣村に集まった人に言いたいね。あなたたちは、故郷がないのですか? ふるさとがない人もいると思いますが、地元に帰ったら、どうですか?
あの中に、家業が農業や自営業をしている人っているんじゃないかな?
 確かに、経済の問題はあるけど、家に帰れば、食べることは何とかできると思うよ。それを放棄しているような気がする。

 「農業では食えない」という言葉が当たり前のように飛び交うが、農業で食べている人はたくさんいる。本当は「農業で食べる気持ちがない」というのが真実ではないか・・。

 「売れない」「売らない」という言葉・・。
 商店街だと、人が来なくて「売れない」という。よく見ると、売れないのではなく「売る気がない」・・つまり「売らない」のである。
 「売れない」という人に限って、待ちの商売であるケースが多い。待っていても、客が来ないのは当たり前である。

 後継者問題も同じ。飲食業をしている家があるとする。商売は、ほどほどにうまくいっているが、後継者がいない・・よく見たら、息子はリストラされ、フリーター・・生活に苦しんでいるという。こんな構図、よくありませんか?

 農業を継いでくれる息子たちがいなくてこまっているのに、今、その農業に全然関係のなかった若者が魅力を感じ、農業志向が強い世の中・・。
なんか、矛盾を感じるね。まぁ、理想と現実は違うかもしれないけど。

楽しい時間

平成21年5月3日
 今日、妻と娘たちが来てくれた。娘たちとは、1か月ぶりの再会。八木山動物園と俺と会うことがGWのお出かけコース。一緒にアイスを食べたり、だっこしてしゃべったり・・楽しい時間を過ごすことができた。たった1時間半だったけど、こうやって会うことは、自分にとってエネルギーになる。
 「じゃあねー、バイバイ!!」 ・・とエレベーター前で笑顔で別れる。
 でも、ちょっとさびしい。
 「早く治りたい。早く帰りたい」という気持ちが強まってくる。これがエネルギーだと思う。
 娘たちと会い、別れる度に「一緒に暮らせなくて、ごめんね」と思う。しかし、同時に「絶対治してやる」という気持ちが一層強くなる。
 早く治したい・・。
 今日も「ゆっくりももあげ」をやった。30回×3セット+10回=100回+廊下の往復散歩を、午前と午後に・・。少しでも体力が落ちないようにと・・ほんの気休めだけど、毎日しているよ・・。焦る気持ちはまったくないけど、少しでも早く治りたいから・・移植に備えたいから・・。

「生」という文字

平成21年4月30日
 いよいよ、今日で4月も終わりか・・。一日一日は長いけど、振り返ると一か月はあっという間。今日の仙台は気温が20度を超えるらしい。行楽日和だ。
 体調は、すごぶるいい。データは下がっているけど・・。白血球が1600まで下がったけど、好中球も血小板もしっかりあるし・・。今回は、血小板の輸血もしなくてもいいかな・・。
 
 さて、昨晩のテレビのこと・・クメスポという番組を見ていたら、田中義剛さんが出ていた。最近はよく出ているよね花畑牧場・・そして生キャラメル・・。すごい売上だ。夕張メロン、宮崎マンゴーの生キャラメル・・。今、北海道の工場は24時間体制の3交替制・・雇用は2000人以上・・すばらしいね。
 花畑牧場の生キャメルのヒット以降、いろんな菓子屋さんがオリジナルの生キャラメルを作って販売している。しかし、やっぱり本家本元はすごいね。東京青山の店は大盛況とのこと。アイデアとそのおいしさの根拠がすごいよね。
 でも、つくづく思う・・日本人って「生」という文字に弱いよね。色や形状を表現するのではなく、新鮮度を示す「生」という文字。食べるという行為には、「生」という文字が強い味方だ。
 生キャラメルのほか、生クリーム、生どら、生チョコ、生ジュース、生ビール、生酒、生春巻、生パスタ・・。生のついた商品は必ずヒットする、売れている・・そんな感じがする。次に世の中の一世風靡する「生」の文字がついた商品は何だろう? ここにヒントがあるような気がする。