お父さんの話をすると
こっそり涙を流す娘
今だから話せること
今だから話したいと思うことを
就寝前のゆったり過ごせる時間に
少しずつ少しずつ
『お父さんが、危篤になって、貴女たちを東京に呼んだでしょ。お母さんは、人工呼吸器をつけたお父さんの姿を見た貴女たちが、どんな反応をするのかを、とても心配してた。もしかしたら、怖がって泣き叫ぶんじゃないかとか、泣くこともできないくらの衝撃を受けるんじゃないかとか・・・』
『なんでそう思ったの?』
『だって、元気だったお父さんが、突然・・・人口呼吸器に繋がれてる姿を見たら、びっくりするとか、怖いとか思うのが普通かな?って思ってたから』
『何で怖いの?』
『初めて見るものって、怖いでしょ?じゃあ、どう思った?』
『お父さんだと思った! お母さんはどう思った?』
『お父さんだと思った。どんな姿でもお父さんはお父さんだもんね。』
『うん! お母さん、あの時・・・、1ヶ月でも2ヶ月でも学校休んでずっと一緒にいようって言ったんだよね!』
『えー、そんなこと覚えててくれてるのぉ! そうだね、1ヵ月でも2ヶ月でもずっと・・・って言ったね。でも、たった3日間しか一緒にいられなかったね。』
最後の時間を一緒に過ごせたのは3日間
私は、子供たちを呼ぶタイミングを間違えた
ずっとそう思ってきた
でも・・・
『これからは、ずっと一緒にいようね』
そんな一言を心に留めてくれている娘たちに
とても救われる思いがした
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