今でも・・・

お父さんの話をすると
こっそり涙を流す娘

今だから話せること
今だから話したいと思うことを
就寝前のゆったり過ごせる時間に
少しずつ少しずつ

『お父さんが、危篤になって、貴女たちを東京に呼んだでしょ。お母さんは、人工呼吸器をつけたお父さんの姿を見た貴女たちが、どんな反応をするのかを、とても心配してた。もしかしたら、怖がって泣き叫ぶんじゃないかとか、泣くこともできないくらの衝撃を受けるんじゃないかとか・・・』



『なんでそう思ったの?』



『だって、元気だったお父さんが、突然・・・人口呼吸器に繋がれてる姿を見たら、びっくりするとか、怖いとか思うのが普通かな?って思ってたから』


『何で怖いの?』



『初めて見るものって、怖いでしょ?じゃあ、どう思った?』



『お父さんだと思った! お母さんはどう思った?』



『お父さんだと思った。どんな姿でもお父さんはお父さんだもんね。』



『うん! お母さん、あの時・・・、1ヶ月でも2ヶ月でも学校休んでずっと一緒にいようって言ったんだよね!』



『えー、そんなこと覚えててくれてるのぉ! そうだね、1ヵ月でも2ヶ月でもずっと・・・って言ったね。でも、たった3日間しか一緒にいられなかったね。』


最後の時間を一緒に過ごせたのは3日間
私は、子供たちを呼ぶタイミングを間違えた
ずっとそう思ってきた

でも・・・

『これからは、ずっと一緒にいようね』

そんな一言を心に留めてくれている娘たちに
とても救われる思いがした
2011.03.25:主人:[白血病から考えたこと]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。