2010年2月12日
『17時43分ご臨終です』
医師は主人と白血病との闘いに
終わりを告げた
医学的に限界なのだと
私がやっと受容できたのは
その数時間前だった
『お父さん、間もなく本当にいなくなっちゃうかもしれない・・・もっと・・・
゛頑張れ゛って言おうか?』
そう子どもたちに問いかけると
二人とも首を大きく横にふった
『じゃあ・・・何て言う?』
『祈る!』
ずっとずっと頑張ってきたた姿を
しっかりと見てきた子どもたち
頑張れとか、お別れが嫌だとか
最後には、一言も口にしなかった
ただ、ただ
心の中で祈った
一緒に過ごせる時間が
少しでも長くありますようにと
あれから一年が過ぎ
いくら時間が流れても
変わることのないものが
2つあることを知った
それは
主人はもう二度と
帰ることはないという現実と
私も子どもたちも
命ある限り白血病との闘いは
終わらないということ
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