最後の外泊 (2009.12.19~2009.12.21)

平成21年12月21日(主人のプログより)

 転院後、初の一時帰宅。2泊3日・・。良かった・・。
 norikoと子供たちとは、先月末、東京に来てくれたけど。やっぱり家は最高。
普通の時間を過ごすことが自分にとって、プラスだと思った。ほんと、帰って良かった。CBSCTのエネルギー充電期間となった。
 絶対、病気に負けない、勝てる!自信が一層湧いてきた。
 帰りの新幹線の中、涙は出たけど、闘病へのステップだ。絶対負けないと一層誓ったよ。
 いろんな人と話すこともできた。norikoのおかげ・・。最大の薬だったと思う。ありがとう。今が充実している・・これから、プラストが増えようと大丈夫。俺は恵まれた家族愛と優秀な医療スタッフに囲まれている。
 今が楽しい、心強いのは、これまでがうまくいったからだ。そして、これからもうまくいく。ありがとう、noriko・・・。
2009/12/21 15:33:主人


【今・・この瞬間が大事】

 思いがけない外泊・・・一緒に過ごせる貴重な時間。怒って駅まで迎えに行ったけど・・・ここで喧嘩をする時間はもったいない。我慢したよ私も・・・。この一年で成長したでしょ。

 家族が一人増えるだけで、家の中が数倍にぎやかになる気がした。楽しい時間はあっという間だけど・・・あと何時間しか一緒にいられないとか・・・そんな事を考えるのもやめにして、今を楽しもうと思った。いい時間だった。


 目の前にあるものを、一つ一つクリアして生きていくしかない。それはみんな一緒だから。

 昨夜、Hと貧困をテーマにした番組をみた。日本の子供たちがご飯を食べられないほど貧困・・・お金がないから・・・食事を作ってもらえない・・・親が帰ってこない・・・医者に連れて行ってもらえない・・・こんなことが日本の子供たちに珍しくなくおこっている現実。この事を今朝ご飯を食べながら・・・

「毎日 ご飯が食べられて 幸せだね」
っと言ってみた。

(R)「わかってる!」

(H)「腐ったご飯って何? ご飯って腐るの?」
(昨日テレビで、教師に朝ごはん食べてきた?と聞かれた子供が、腐ったご飯は嫌いだから食べてこないと答えていた)

(私)「炊いたご飯をそのまま三日くらい置いておくと腐るかもね・・・RとHは毎日お母さんがいて、じいちゃん、ばあちゃんがいて、時々、お父さんもいて、幸せだね」

(H)「お父さんが、たまにしかいないって・・・このへんじゃ、普通じゃないでしょ」

(R)「お父さんは、たまにじゃなくて・・・たまーにでしょ」

(私)「そうだね。お父さんがたまにしかいないのは、普通じゃないかもしれないね。でも・・・ないことをどうのこうの言ってもしかたないから・・あることに感謝していかなくちゃいけないね」


 今朝は・・こんな会話をしながら朝ごはんを食べた。お父さんが毎日いないのは、普通じゃない。子供たちから初めてこんな言葉を聞くことが出来た。そう感じながらも・・毎日、前向きに生きてるんだなぁと思ったら、愛おしさが増してきた。私も頑張ろうと思った。

 人生はいつ終わるかわからない。今が大事!目の前にあるものを一つ一つクリアできる人は必ず生きていける。K弁護士の講話の中で心に響いている言葉。最近、凹んでいたから、かなり励まされた。

 自分は出来る!自分は最高に上手いんじゃないか!?自分に出来ないはずが無い!そんな勝手な思い込みが成功を導く。そんな勝手な自信が沸いてくるには、どこかで、何かに一生懸命取り組んだ記憶。子供時代、愛された記憶が大事なんじゃないか・・・と。

2009/12/22 09:51:noriko
2010.12.20:主人:[白血病から考えたこと]

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