たった一度だけ、最期に・・・
主人の主治医にお願い事をした
彼は条件つきで約束してくれた
主人も私も闘病中
医師に感情をぶつけることはなかった
何を告げられても冷静を装い
想定できる限りのことを考え
どう対処していくのか
いつもその事だけを話し合った
本当に最期
奇跡がおこらない限り
主人を亡くしてしまうかもしれないと思った時
イメージなら・・・
主人を助けて下さいと泣き叫ぶのが普通かもしれないけれど
私は、そうはしなかった
そんな感情も抑えて医師に伝えた最期の思い
残念ながら、その願いも叶わなかった
『約束を果たせないかもしれない・・・・もし、そうなったら、ごめんね』
と告げにきた医師の涙を見たら
私は泣く機会さえも失ってしまった
最期まで不運だったという思いだけが残った
一番の心残りかもしれない
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