余命宣告

一年前の今日、一人で医師から移植後再発の説明を聞いた

主治医からの説明は常に主人と一緒に聞いていたのに

この日に限って

『俺は昨日聞いたから・・・同じ話をするっていってたから、一人で聞いてきて』と。

医師は、主人が来ないことを確認すると

『ご本人には、これほど厳しい話はしてませんが・・・』
という切り口で説明し始めた。

治療法はないのか?再移植は出来ないのか?と尋ねると

『有効な治療法はありません。再移植の適応ではありません。でも・・・まだ、諦めたくないんです』

治療法はないけれど、諦めたくないと言う医師に私の口からでた言葉は

『あと、どのくらい生きられるのですか?』だった。

『数ヶ月です。1~2ヶ月で急激に悪くなることもあります。ご本人には時期をみて僕から話します。』

涙を抑えることができなかった。

主人の余命を一人聞いてしまった重圧に押しつぶされそうになった

主治医は後日、主人に移植後再発について説明したが
゛余命宣告゛はしなかった
主人も余命について聞くことはしなかった

知らない方が良いことを私はあえて尋ねてしまったのだろうか・・・
知らなかったら、より深く主人の意思に寄り添うことができたのだろう
か・・・・
2010.08.25:主人:[白血病から考えたこと]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。