言葉で救われる時

人口呼吸器を装着した主人と

同じ部屋で過ごした家族の最後の時間

二日間の貴重な時間

こんな状態でも一緒にいられる事を幸せだと感じた


父親の命に時間がないことを子ども達に告げた

一緒に泣いて、泣き尽くした後

子供達と約束をした

これからは、泣いて過ごす時間じゃない

お父さんとの最後の時間を楽しむ時間だと

子どもたちは主人の傍らで

家にいる時と同じように

絵を描いたり、歌を歌ったり

笑って過ごしてくれた


医師は子供達を微笑ましいまなざしで見つめた後

私を呼び出し

『子供達の明るさに救われますね。きっとご主人も救われてると思います。僕らも本当に救われてます。』

と優しく声をかけてくれた。

私はこの医師の言葉に救われるおもいだった

子供達の行動が不謹慎だと非難されることなく

最後のいい時間を過ごせたのは

医師や看護師の理解があったからだと

心から感謝している

2010.05.31:主人:[白血病から考えたこと]

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