ニュアンスが伝わらない

 普段、何気なく使っている言葉。当たり前に伝わると思っていた言葉。

 隣県の病院に転院して、言葉が通じない事に気付いた。同じ東北なのに・・・分からない事が分からないと思ったけれど、やっぱり伝わらない。

 症状を訴える時の微妙なニュアンスが伝わらない。共通語では、表現しきれない。

 東京に転院して、更に言葉は伝わらなくなった。看護師さんに、聞き返される事が多いので、どうしても改まった会話になってしまう。

 幸いにして主治医は山形県出身。
 
 『僕は分かるから大丈夫』

 と言う彼に、ものすごく親近感が沸いた。

 地元の病院から転院先を決めるとき、

 『家族から離れて違う土地での治療はとても大変な事です』

 と医師が言った。

 微妙なニュアンスが伝えきれない・・・こんな些細な事も、とっても大きな壁だった。
2010.03.20:主人:[白血病から考えたこと]

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