主人が発病する半年ほど前から、縁あって医療機関に勤務しています。
主人が入院して間もない時期に 上司から
『医療機関で働くのは嫌ではないですか? 知らなくていい事まで知ってしまうのは辛くないですか?』
と声をかけて頂いたことがありました。
嫌ではありませんでした。むしろ、もっと知りたいと思っていました。
事実を現実を・・・ありのままを知りたいと思っていました。
ある時、主治医に
「先生の口から直接伝えてもらえない事があることをとても不快に思う」
と言った事があります。
その時、医師は
『知らない方がいい事もあります』と。
本当にそうだと思います。
ガンの本人への告知は、ほぼなされるようになったと思います。
しかし、ガンという病気は、病名告知以上に辛い告知を何度も受ける事もある事を知りました。しかも、一年数ヶ月という短い期間の中で幾度も。
知ったほうがいいのか、知らない方がいいのか、どこまで知りたいのか、知りたくないのか、これは本当に難しいことだと感じています。
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