ガンは治る病気と言われるまでに医学は日々進歩しているけれど、
極めて治療が難しいガン患者の家族となってしまった。しかも、小さい子どもがいる働き盛りの主人が患者。好奇の目を向けられるのはごく自然な事。田舎の小さな町ならなおさら・・・。
小学生の娘達に事あるたびに伝えて来たこと・・・・
『大事な事は、必ず、お母さんから話すから、誰かの話に振り回されない 事・・・お母さんを信じて・・・。』
大人たちの無責任な会話で、子供達が傷つく事だけは避けたいと願っていた。
娘達には、私の口から淡々と事実を告げてきた。それは、娘達が望んだことだったから。
発病して間もない頃、娘達にどう話していいのかも分からず、
『子どもには関係ない!』
と言ってしまった事があった。
すると、即座に
『お父さんの事なのに、関係ないわけがない!』
と言い返されてしまった。
"関係ないわけがない・・・大好きなお父さんの大事な事だもの"
これは、娘達の一緒に闘う覚悟だと思った。
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