転院。新しい生活。

平成21年2月2日
 結論から言おう。本日、東北大学病院へ転院した。
 先週末、採血データが急激に回復し、移植先となる東北大学病院へ連絡したところ、ベットの空きがあるので、体調がいいうちに転院したほうがいいとのことになり、今日に至った。
 先生もびっくりするほどの回復力と言われた。「普通はもう1週間以上はかかるんですよ!薬が効きすぎたかな?」

 先生の計らいにより、「血液データがいいから、週末は自宅で過ごし、直接へ行ったら・・」とのこととなり、週末は家族と過ごすことができた。1月のときは、「もう当分、帰れないなー」と思っていたけど・・。子供たちともしっかり遊ぶことができた。良かった。

 転院してみると、さすが、高度医療施設!部屋もすばらしい。設備も素人目から見ても、すごい。病室を紹介されると早速、検査ラッシュ。採血、身体測定、心電図、レントゲンと・・。先生からの説明も終わって、今は一安心。
 この病院で何がびっくりしたって、「ホスピタルモール」といういろんなお店があること・・。コンビニのような売店から始まり、コーヒーショップ、喫茶店。焼きたてパン&軽食喫茶、クリーニング&写真、花屋、果物屋、介護用品・・。すごい! 一つの産業だ! とにかく、焼きたてパン屋さんがびっくりした。おいしそー!!

 ちょっと話は、さかのぼる・・。
 退院する朝、置賜病院の5階から、町の風景を見た。雪に覆った水田と散居集落、屋敷林・・。風景をみているうちに、この町で知りあった人たちの笑顔が頭の中を駆け巡った。涙が出た。
「俺は、この町の人たちのために何かできたかな?」
「いや、俺は絶対、ここに帰ってきて、みんなの笑顔を見るぞ!笑顔のある仕事をしたい! 絶対するぞ!」と誓ったよ。自分の家族のために、妻や子供たちのために・・そして、俺を励ましてくれている人たちのために。

 今日の先生の説明を聞いて、あらためて、これからが最大の試練だと思った。
 俺は、強い意識をもって、目の前の壁を一つずつ乗り越えることだけに集中しよう。転院前の朝方、寂しさと不安がよぎり、涙も出た。でも、病室に入ってみると、みんな、病気とがんばっている・・
 俺も負けない、絶対に・・復活してやる!
2009.02.02:主人:[白血病から考えたこと]

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