背中と口で教える~ヤクルト・宮本選手

 先日、NHKでヤクルトスワローズの宮本選手の特集をしていた。
 私は野球が好きで、プロ野球中継はよく見る。基本的にはGファンで、気持ちの中では楽天も応援したい・・東北人だから。そんな気持ち。
 好きな選手は特定したひとはいないが、プロ野球選手として心意気、生き様、人生観などを見るのも聞くのも好きである。社会人としてのプロフェッショナル意識を自分の姿勢と照らし合わせ、学びたいことは学びたい・・。
 
 星野ジャパンでの宮本選手の姿勢と活躍はすばらしかったと思う。みなさんは覚えているだろうか? 代走で出場して、完全アウトとしか予想しなかったプレーでのスライディング。あの場面をテレビで見ていて、後でリプレーを見て、鳥肌がたった。まさにプロ! 大村選手のスクイズもすばしかったが、宮本のワンプレーとテレビで感じる統率力はすばらしいと感じていた。

 そんな意識の中での特集番組。かなり興味があった。
 宮本選手の言葉の中に「背中と口で教える」という言葉があった。
 ベテラン、先輩選手は普通、態度、つまり親の背中のような感覚で、後輩たちに教えるのが普通。でも、宮本選手は言う。「最近の若者は、背中を見る人もいないから、口で教えなくてはいけない」。なるほど!
 これは社会人として、父親として、かなりズバっと心に入ってきた。
 価値観が多様化し、情報化の中で育っている現代において、背中を見て育つという時代はピリオドか・・。やはり、口もいれなきゃ。自分の周りを見てもそうだ。社会人として、態度で示しても理解しない・・という態度で見習うという意識がうすれてきたと思う。その中で宮本選手の言葉は説得力があった。
 ゲーム後に、試合の反省、教訓を徹底的に後輩に指導する。しかし、グラスを持ったら、別人になるという。すばらしい選手・・いや、すばらしい人間だ。真のプロフェッショナルと感じた。
 
2008.07.11:主人:[世の中の動き]

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