HOME > 白血病から考えたこと

だんだん慣れてくるかな

平成21年2月3日
 体調は普通。食事もきちんととっているし・・。ここの病院は食事を選択できる。主食について、ごはん、麺類、パンのいずれか・・。
 米の消費拡大もあるが、試しにパンを食べてみようと思い、昼、パンを食べてみた。袋に入ったあったかい食パンが2枚。保温器のおかげであったかいのか?食パンはふかふか。でも、トースターで焼くこともできるため、焼いて食べてみた。たまには、いいかも。
 ここの食事はまあまあかな。ほんと、器が熱いくらいにあったかい食事。でも、減塩のためか、しょうゆをあまり使わない。味噌汁も少しうすいかな・・。米はおいしいと思う。ササニシキかな?

 今日は午前が歯医者・・午後はネツト、新聞、本の繰り返し・・。後輩から借りた「男道 清原和博」も本日、読み終えた。いい男だ、清原は!ブロの世界の厳しさと本人の努力、心意気をよく知ることができた。
 
 ただ、テレビはつまらない。山形のローカルな話題がないから・・やっぱり、俺は山形人だな。窓から見える風景は、ビル、マンションなどの建物ばっかり。今、都会で治療している実感がわく。雪に埋もれた水田、散居集落、屋敷林の風景のほうが落ち着くね。

 ここの看護師さんはいろいろケアしてくれてありがたい。誰でもくつろげるソファールームで本を読んでいたら、担当看護師がきて、いろいろと話しかけてくれた。ありがたいねー。

 さぁーて、明日はどんな一日になるかな? 今週は点滴も始まらないし、風邪ひかないように静かにしているだけだから。

 でも、携帯とネットは便利だし、家族や知人との距離を縮めてくれるね。ありがたいよ。

転院。新しい生活。

平成21年2月2日
 結論から言おう。本日、東北大学病院へ転院した。
 先週末、採血データが急激に回復し、移植先となる東北大学病院へ連絡したところ、ベットの空きがあるので、体調がいいうちに転院したほうがいいとのことになり、今日に至った。
 先生もびっくりするほどの回復力と言われた。「普通はもう1週間以上はかかるんですよ!薬が効きすぎたかな?」

 先生の計らいにより、「血液データがいいから、週末は自宅で過ごし、直接へ行ったら・・」とのこととなり、週末は家族と過ごすことができた。1月のときは、「もう当分、帰れないなー」と思っていたけど・・。子供たちともしっかり遊ぶことができた。良かった。

 転院してみると、さすが、高度医療施設!部屋もすばらしい。設備も素人目から見ても、すごい。病室を紹介されると早速、検査ラッシュ。採血、身体測定、心電図、レントゲンと・・。先生からの説明も終わって、今は一安心。
 この病院で何がびっくりしたって、「ホスピタルモール」といういろんなお店があること・・。コンビニのような売店から始まり、コーヒーショップ、喫茶店。焼きたてパン&軽食喫茶、クリーニング&写真、花屋、果物屋、介護用品・・。すごい! 一つの産業だ! とにかく、焼きたてパン屋さんがびっくりした。おいしそー!!

 ちょっと話は、さかのぼる・・。
 退院する朝、置賜病院の5階から、町の風景を見た。雪に覆った水田と散居集落、屋敷林・・。風景をみているうちに、この町で知りあった人たちの笑顔が頭の中を駆け巡った。涙が出た。
「俺は、この町の人たちのために何かできたかな?」
「いや、俺は絶対、ここに帰ってきて、みんなの笑顔を見るぞ!笑顔のある仕事をしたい! 絶対するぞ!」と誓ったよ。自分の家族のために、妻や子供たちのために・・そして、俺を励ましてくれている人たちのために。

 今日の先生の説明を聞いて、あらためて、これからが最大の試練だと思った。
 俺は、強い意識をもって、目の前の壁を一つずつ乗り越えることだけに集中しよう。転院前の朝方、寂しさと不安がよぎり、涙も出た。でも、病室に入ってみると、みんな、病気とがんばっている・・
 俺も負けない、絶対に・・復活してやる!

暇なダルさ・・

平成21年1月30日 
 無菌室に入って12日目。白血球などの血液データも上がってきた。
 看護士さんから「だるいところないですか?」と毎日のように聞かれる。当たり前の話だ・・。点滴をされているものの、身体は普通に調子がいい。ご飯もしっかり食べているし・・。
 ダルさ?しいて言えば、あまりに暇で「暇なダルさかな?」と答えるときがある。熱も出ないし、本、テレビ、ネットの繰り返し・・面会制限だから、妻以外は誰も入ってこないし。
 病気を薬で治療すると言った場合に、時間と薬の投与量によって、次第に快方に向かうのが普通だ。
 しかし、白血病などの場合は、時間と薬の量により、だんだんよくなるものの、途中はアップダウンがある。つまり、副作用で苦しくなったり・・。
 これから、このアップダウンが「骨髄移植」という時期の前後にやってくる。それも最大の難関だ。がんばるしかない!

医療は日々進化している。

平成21年1月28日
 昨日、妻から電話がきた。「新聞みた?」と・・。
 詳しく聞いてみると、骨髄移植後の合併症について、早期発見できる技術が開発されたとのこと。内容は次のとおりである。


 札幌医科大学の小海康夫教授らの研究グループは26日、骨髄移植後の合併症である移植片対宿主病(GVHD)を早期に発見できる診断技術を開発し、免疫生物研究所(群馬県高崎市)が測定キットを発売したと発表した。
 小海教授によると、GVHDは移植された組織の免疫細胞が患者の体を異物と見なして攻撃して起こる合併症で、完全に防ぐことは難しく重篤な場合は死に至る。治療には副作用の強い免疫抑制剤が用いられている。
 研究グループは、GVHDを発症すると血液中のタンパク質の一種が増加することを発見。これまで医師の目視などで診断されてきたが、キットを使えば早期の発見と治療が可能になり、免疫抑制剤の適切な使用も期待できるという。
 小海教授は「GVHDの発症率が高い欧米でも関心が高い。実際の使用で早期診断の効果を確かめたい」と話している。(共同)


 いやー、うれしいね。自分にとっては朗報!早く国内全体に浸透、定着してほしい。やはり、医療技術は日々進化しているね。

治ったら、何をしようか・・人生70年。女性知事誕生!

平成21年1月26日
 昨日はかなり寒かったらしい。窓から見える風景、きれいだったよ。

 朝は4時すぎには、目が覚める。夜中は点滴の影響で、何度かトイレに起きる。
 今、血液のデータは「底」状態。かなり、下がった。下げることにより、悪い菌を倒しているのだ。下がったからと言って、身体が調子悪いわけではない。いいばっかり! テレビのグルメ情報が流れると「いやー、食べてみたい」という衝動にかられる。

 無菌室に入って1週間。密室のため、足腰の筋力が心配。以前は階段の上り下りをして、少し戻ったかな?と思ったが、逆戻り。
 昨日は、血小板の輸血を行ったが、特に異常なし。血圧も良好。
 
 暇な時間だー。今は、イーモバイル、新聞、本、テレビの繰り返し。ネットは時間を忘れさせてくれるね。便利だ! グルメ情報、口コミ投稿などをしているよ。

 最近は治ったら、何をしようかな? と思うことがある。テレビを見ていると、いろんな情報が飛び込んで来て・・「いやー、あそこに行ってみたい」「あれを食べてみたい」「今度、あれを作ってみようか」(食べる話題が多い)と・・。
 治ったら、したいことを列記してみると・・

★家族全員で温泉旅行。
★仕事復帰か決まったら、J.PRESSのジャケットを記念に買おう。
 →これは、社会人になったとき、「J.PRESSのジャケットに、ロレックスの時計、リーガルの靴・・そしていい車(セダンorRV)」が俺の社会人ステータスと思っていた。J.PRESSを買ったのはだいぶ前。スーツはダーバン系が多かったので、記念に買おうかと・・。

 これくらいかな・・。
 でも、人生設計も考えた。これは病気になったときに・・。
 人生は最低70年と決めたのだ。この根拠は、上の娘がうちの奥様の今の年齢と同じになったとき・・これを計算すると、自分は70歳になる。これを最低ラインと決めたのだ!
じゃ、それまで何をしようか・・
 仕事は別として、もう少し歳をとったら、アメリカのクライスラー社の「Jeep」を買って、奥様といろいろドライブしたい。
 「Jeep」は俺にとって、一つの憧れ。セダンも好きだが・・Jeepの具体的な車種は別として、そのときに一番いいと思ったJeepを買いたい。ラングラーか、チェロキーか・・そんなことを考えている。

 さてさて・・県知事選挙の話。
 私の予想を覆して、女性知事の誕生だ!
私なりの分析を・・今回の勝因を分析すると「女性票」「岸参議員&最上地区」「平田牧場の新田会長&庄内地区」「副知事2人制廃止&知事退職金廃止」かな?
平田牧場の新年会に、吉村さんがあいさつをした記事を見たとき、「もしかして・・」とは思ったが・・。
 注目は農業予算の大幅増、公立病院全病院への小児科&産科設置、そして山形セレクション&銀座のアンテナショップの行方?
 まず、がんばっていただきたい。
 目的は一つ。「山形が良くなること、元気になること」だから。