HOME > 白血病から考えたこと

平成21年4月10日
 今日は快晴!・・というより、外は暑いとか。なんと、予報では24℃になるとか。
 病院の周りの桜も咲き始めました。8分咲き?週末は満開になるようです。
 山形の桜はいかが? 置賜さくら回廊は、仙台でもかなりPRされているようです。
 体調は快調です。食欲もあるし・・。週末はジャイアンツVSタイガースで楽しむか・・

150日が過ぎた

平成21年4月7日
 今日で入院して151日目となった。自分でも、毎日の時間が長く感じても、振り返ると、あっという間・・。でも、家族にとっては、長い時間だっただろう。

 私は骨髄バンクからもらった「治療ダイアリー」を毎日書いている。ここの病院では「自己記録用紙」があって、そこにも体温、血圧、脈拍、体重、食事量、便の回数を記載しなくてはならない。
 「治療ダイアリー」を書いていると、抗がん剤を入れた後の復活までの時間の目処が立つ。今回は、今までよりも時間がかかっている。主治医曰く「骨髄が疲れているのかな・・」。薬で良い細胞も悪い細胞も叩き、復活を待つ。その繰り返しを毎月のようにするのだから、疲れるのも当然である。鈍感、敏感は関係なく、自分の知らないところで抵抗力がなくなっている部分もあるだろう。

 入院して150日が過ぎた。治療ダイアリーを見ると、このうち、実際に点滴などの直接治療をしている日数は50日前後。それも苦しい時間がない50日前後だ。
 よって、残りの100日、入院した時間の三分の二は、「ただ待っている時間」を過ごしている。

 俺の場合、副作用が少ないため、熱も出ないし、どこも痛くない・・食欲はある・・健康体のような自意識!?錯覚の中で過ごしている。
 「治療に専念する」という言葉。他人から言われなくても、自分の中で十分意識しているのはもちろんだ。でも、あまりにも「ただ待っている時間」が長すぎる。健康体だが「病院のベッドで過ごしてください」と言われているようなものだ。これは、ちょっとオーバーな表現か・・つまり、「時間との闘い」と感じる。

 しかし、よく考えれば幸せなことだ!決して、苦しい闘病生活を望んでいるわけではないし、苦しい時間がないことは、身体への負担が少ない。それも家族、そしてみんなの応援が、そう仕向けてくれたのかもしれない。みんな、ありがとう。もちろん、油断はしていないから・・。


安堵感

平成21年4月5日
 仙台は曇り。病室は4人中、2人が一時帰宅なので静かです。
 今日の朝も採血・・あがっているといいけど。

 昨日、約1ヶ月ぶりで子供たちと会うことができた。データが下がっているので、個室で、マスクで厳重にし、時間は30分程度。でも、でも、顔を見ただけで、ホッとした!心に安堵感・・。短い時間だったけど、会話をしたり、トランプで遊んだり・・。膝に抱っこもしたけど、心持ち重く感じた。成長したな!

 妻が1枚のDVDを持ってきてくれた。俺の職場の後輩の娘と、うちの下の娘は幼稚園の同級生で、卒園式の様子をビデオで撮ってくれたようで、家に届けてくれたものだ。本当にありがとう。
 早速、病室で見た。下の娘の元気でかわいい姿に涙腺ウルウル。家では見せない立派な姿にびっくりした。成長したね!やっぱり1年生だ!

 夕方、家に着いたとの連絡が携帯に入る。妻から、上のお姉ちゃんからのメッセージがあるとのこと「お父さんは、今日、私たちと会ったから、きっとエネルギーになって、血液データが上がるよ!」うれしいねー・・。幸せだ!

体調はいいが・・

平成21年4月2日
 仙台は快晴。青空だ! 昨日は雪まじり寒い雨が降ってたとのこと・・春近し!

 さて、体調はいいが、血液データが上がらない。別に心配することじゃないんだけど・・。
 白血病の場合、抗がん剤を身体に入れると、血液中のいいものも悪いものも叩いてしまう・・つまり、俺の場合、悪い細胞を叩くと同時に、外敵から守る働きのある白血球の数を少なくするのである。もちろん、少なくなったからと言って、血液の色が変わったりはしない。
 抗がん剤を入れると、身体に異変が起こる・・つまり、副作用! 下痢、嘔吐、食欲不振、発熱・・など。俺の場合、これがほとんどない。別にこれはいいことでも、悪いことでもない。ただ、身体への負担を考えると、ないほうがいい。あるのは、脱毛、手足の若干のしびれくらい・・。普通の生活には、まったく影響がないのである。

 血液データが下がり、値が底をつくと、いい細胞だけが復活してくる。つまり、白血球の値が多くなるのである。
 白血球の数が限りなくゼロに近いとき、発熱などの症状が起こり、食欲不振になるらしいが、これもまったくない。三食はすべて間食。たまにおやつを食べたり・・。体重も80kg前後をキープ。入院前は、80kg代後半だったけど。しかし、外見はまったく変わっていない。自分でわかるのは、尻と足のももの筋肉がなくなったことだな。
 担当医から「血液データがゼロに近いのに、佐々木さんは熱が出なくていいね。普通の人は出るけどね」。俺は普通の人じゃない!?

 血液データが下がった場合、上げるための点滴投与をするが、ここの病院では、なるべく薬に頼らず、身体が持つ復活能力、治癒能力に任せるという方針である。だから、今回はちょっと復活が遅くなっている。遅くなっていると言っても、普通の人よりはずっと速い。前回の復活する時間と比べての話だ・・。しかし、早く復活してほしい。
 

新年度

平成21年4月1日
 今日の天気は曇り。雪の予報も出ている。4月の雪ですか・・やっぱり、天候が変だよね。温暖化の影響? 異常気象?

 さて、今日から新年度! 私の職場も新体制になり、スタッフは気分も一新のことでしょう。ぜひ、がんばってください。以前書いた「野村語録」を参考にしてほしいです。

 病院内も新体制になり、看護師さんも3分の1くらいが変わりました。退職した人、ほかから異動してきた人、そして、新卒の人・・。
 看護師の評価の一つとして、個人的には「採血がうまい人」がいいです。ほんと、これはセンスですね。キャリアももちろんあるけど・・。痛くない人は全然痛くないのです。採血の痛さのレベルだけは、みんな統一してほしい・・それが願いですね。