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東京へ

 今、主人が入院していたT病院に向かう途中です。
 長い入院のなかで、何度も足を運んだ病院。今日で最後かな・・・。

 昨夜、娘たちに

 「明日、病院に行くんだけど、Y先生に伝えたい事ある?」
 と尋ねると、
 小3の娘が・・・
 「ありがとう・・・・お父さんをこんなに長く生きさせてくれて、ありがとう」と。
 娘のこの思いは、しっかり伝えてきます。

 

ありがとうございました。

 主人は、2月12日永眠いたしました。
 闘病中、たくさんの励ましをいただきました皆様、本当にありがとうございました。

 同じ病と闘っている方々の希望になりたいと、最後まで治癒を目標に頑張りました。最後まで希望のもてる医療を提供してくださいました、T病院のスタッフの皆様ありがとうございました。

 主治医のY先生・・・主人は、先生の顔を見ただけで治る気がするといつも言っておりました。医師としてはもちろんの事、人間として信頼し尊敬していました。
たくさんの希望をありがとうございました。

 

夏、8月。

平成21年 8月 1日
久しぶりのブログです。いよいよ、8月になりました。この病院に転院して半年が過ぎました。

 先生と患者・・いろんな治療の指示はあるけど、その中でうれしいのは、医師からのうれしい評価。「だんだん、良くなってきたね」「データ、上がってきたよ」という言葉。
 かつて、「褒め殺し」という言葉があった。ほめて、ほめて・・ほめまくる。あまり過度になると、うれしくないが、ほめられるということは、それなりにうれしい。
 俺は単純だから、ほめられるとうれしい。ここにいる担当医にも、後で考えると、「褒め殺し」にあったかもしれない。それが身体にいい影響を及ぼしているのかも・・これも医師の技術だね。

時間

平成21年6月24日
 昨日、妻と娘たちからそれぞれハガキが届いた。近況報告・・娘たちのがんばりも教えてくれた。平仮名だらけの字に、「一生懸命さ」が伝わってくる。ハガキを読むと、情景、声、表情が頭に浮かぶ。うれしい。

 時間は、その人の状況や周囲の環境によって、感じ方が違う。同じ時を刻んでいるのに、不思議だ。
 楽しい時間・・これは速く感じる。時を止めてほしいとも思うときがある。
 待つ時間・・これは長く感じる。本人は当たり前だが、「何かを待つ」という本人以外のときも長く感じる。
 過ぎた時間・・短かったと感じる。当時は長く感じたとしても、過ぎてしまえば、昔のこととなり、「あっという間だった」と感じるときもある。

 復活までの時間・・着実に進んでいると思う。今は長く感じるが、それが日々、「過ぎた時間」となっている。がんばらなくては・・!!

移植

平成21年6月18日
 骨髄移植は、臓器移植のように、かなり大げさな手術のように思われがちだが、実際は点滴や輸血と同じ方法で、ゆっくりした時間をかけて入れるだけ。もちろん、血液型は変わることもある。俺も変わる予定。性格は変わらないだろうけど・・

 食事の話・・。
 ここの病院では、ごはんをおにぎりにしてくれる。今日、初めておにぎりにしてもらった。のりおにぎり・・。おにぎりって不思議だよるね。同じごはんのなのに、おにぎりの方が「食べたい」という気持ちにさせてくれる。これって何だろう? 日本人に受け継がれたDNAだろうか・・。おにぎりの魅力はすばらしいと思う。