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かたいものに囲まれた子供たち

 先日、東京出張だった。
 当たり前の光景かもしれないが、異様な感覚を覚えた。
 駅に行くと、通勤ラッシュ。スーツ姿の男たちがワンサカいる。すべて、黒とグレー系のスーツ。当たり前かもしれないが、異様な感覚を感じた。「こんなに人がいなくてもいいのに。田舎もいいよ」と言いたかった。

 仕事で営業まわり・・東京の商店街へ。商店街というより、ビル街。目的の店へ行く途中。高いところから子供たちの遊ぶ声・・。よく見ると、ビルの上にある幼稚園らしき建物のグラウンドから聞こえるようだ。東京のグラウンドは建物の上。ゴムシートのグラウンド。金網に囲まれている。
 田舎のグラウンドは土だ。いや、土が当たり前。
 都会の子供はかわいそうだ。土がない、虫がいない、緑がない、草がない。
 つまり、コンクリートや鉄骨など、硬いもので囲まれて育っている。
 硬い、やわらかいは比較対象があってこそ、その感覚が生まれる。
 しかし、硬いものに囲まれて育つ子供たちは、人間としての感性に欠落する部分が出てくるような気がする。都会の子供たちはかわいそうだ。こんな環境で育つから、考えもしないような事件が起きるような気がする。硬い、やわらかい感覚が乏しいから。
 子供たちは田舎で育ってほしい。都会の親のみなさん、お願いします。
2008.10.20:主人:コメント(2):[ふるさと・田舎]

農作物の旬を教えたい・・食育

 いちごの旬っていつ? 一月から五月まで食べられるから「いちご」!?
 トマトの旬っていつ? 年中食べられるので、子供に聞くとわからないとか。
 旬の野菜は、ハウスなどで無理やり作った農作物と比べると、栄養価が最大で10倍違うとか。

 山形は脚光を浴びる農作物があると、すぐハウスを使って通年栽培、早だし出荷などを考える。さらに加工を考える。確かに、大切なことだと思うが、もっと大切なのは「旬」を教えるべきではないか。
 だだちゃ豆・・中山美穂の一番搾りで火がつき、始まったブーム・・しかし、だだちゃ豆は数種類から構成されるのを知っているか?

 ラ・フランス・・様々な加工が研究開発されているが、消費者の疑問は「本当においしい時期がわからない」という。加工品を作る時間とスタッフの経費で、この疑問を解消するために労力を費やすべきではないか・・。

 もっと根本を教えてほしい。根本を極めてほしい。果物だったら、加工品や出荷時期の拡大を研究するのではなく、旬を極め、それを発信してほしい。少量だっていいじゃないか? 東京で買えなくても、山形に来て食べたいというくらい、稀少価値を極めてほしい・・・・・・現実は難しいと思うけど。
 特に子供たちに教えてほしい、農作物の旬を! それが山形の食育の基本ではないか?
2008.03.17:主人:コメント(0):[ふるさと・田舎]

永住

 私は、この地で生まれ、育ち、高校を卒業すると地元に就職。この地を離れて暮らしたことがない。だから、里帰りの感覚がわからない。
 しかし、この地の魅力は知っているつもり。不便なところもあるが、何となく落ち着く雰囲気がある。
 私が通った中学校はなくなった。跡地だけが残っている。たまに、その場所を訪れ、歩くと、懐かしさを感じる。みんなで遊んだことなどの思い出がよみがえる。そのときが落ち着いた気持ちになる。以前、子供を連れていったことがある。自分の子供の遊ぶ姿に、自分の子供時代をオーバーラップさせる。懐かしい・・俺もこんな風にして遊んでいたのだろう。また、心を和む。
 この地を離れて暮らしていないけれど、この地には「思い出」があり、この思い出が私の魅力である。いい土地である。
 私には娘が二人。妻と話したことがあるが、「婿取り」なんか考えず、自分の道を考えてほしい。余生は妻と二人で楽しむから・・。ただ、この地の魅力だけは感じてほしいと思う。
2008.03.03:主人:コメント(0):[ふるさと・田舎]
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