山寺芭蕉記念館

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山形市指定有形文化財 「はるもやゝ」発句画賛  森川許六 画・松尾芭蕉 筆  

句は「はるもやゝけしきとゝのふ月と梅」。芭蕉が句を、門人の森川許六が絵を描いた合作。
許六は21歳から55歳まで彦根藩士として勤めました。狩野派で画技を学び、絵師としても活躍しています。芭蕉に対面して入門したのは37歳のときです。  




Haru mo ya ya (Advent of Spring),haiku poem and painting

Ink and light colors on paper Calligraphy by Matsuo Basho
Painting by Morikawa Kyoriku
Genroku(1693)

Haru mo ya ya
Keshiki totonou
Tsuki to ume
The advent of spring
revealed in the sight of
the moon and plum blossoms



山形市指定有形文化財 「会式」懐紙 芭蕉 筆

俳席における連衆の心得を書いたもの。

俳諧は和を重んじ、尊卑の別なく交わるものなので、俳席では無礼にならない程度に世間的礼儀を省略する。・・・



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多くの皆様よりご投句をいただきました第66回 全国俳句山寺大会は、各選者の選により、各賞が決定しましたので発表いたします。



山形市指定有形文化財「世にふるも」句文懐紙 芭蕉 筆

句:「世にふるも更に宗祇のやどりかな 芭蕉」

 この世に生きるという事は、宗祇法師が「時雨の時の雨やどりの様だ」と詠んだ様に、本当につかの間のことよ。まことに無常だ・・・

 句は、宗祇(15世紀の連歌師)の句「世にふるも更に時雨のやどり哉」へのオマージュ(敬意を示した作品)です。宗祇の人生は諸国へ旅に明け暮れました。芭蕉が目標とした詩人の一人です。
 宗祇の句は「人生は、時雨(冬のはじめにさっと降って通りすぎる冷たい雨)に雨宿りをしているようなもので、ほんのみじかい時間に過ぎない」という意味です。芭蕉はその句の「時雨」を「宗祇」に入れ替え、自分も宗祇と同じ思いを持って旅をするよ、という意味です。
 前書きの文では、中国8世紀の詩人杜甫や11世紀の蘇東坡の旅に思いをはせ、また、12世紀日本の歌人西行に倣(なら)って自ら旅の笠を手作りする、という旅で文学を深めた先達への思いを記しています。


Yo ni furu mo (Life in this World),
haiku poem and ommentary
Matsuo Basho

yo ni furu mo / sara ni Sogi no / yadori kana
life in this world / just like a temporary shelter / of Sogi’s*

企画展「お雛さまの美 −雛飾りと紅花、そして「源氏物語」−



    令和6年2月9日〜4月8日
          (会期中無休)



 三月三日の節句に雛人形を飾る風習は江戸時代に生じ、その伝統は
今日まで続いています。また遡れば平安時代には、『源氏物語』の中
で「雛遊び」と書かれていることからも、人形で遊んだり飾るなどの
風習は日本に古から続く文化と言うことができます。雛人形は、時代
と共に豪華な装いや写実的な表現が加わり、その意匠も変化してきま
した。その中でも山形の雛人形は、日本海海運と最上川舟運を活用し
た紅花交易によって繁栄した豪商によって、京や江戸よりもたらされ
た華やかな文化の一つでした。
 本展では、山形の旧家に伝わる雛人形や桃の節句の飾りと共に、
日本の伝統的文化である桃の節句の歴史を紹介します。





「世にふるも」句文懐紙 芭蕉 筆

山寺/松尾芭蕉像

山寺/曽良像
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