土台とは、最下部の柱の下に設けられる横架材のことで、アンカーボルトと呼ばれる金物で基礎と緊結され、建物の荷重を支えます。
土台は湿気の影響を受けやすく、腐りやすい部位にあります。クリ、ケヤキ、ヒノキ、ヒバなどの腐朽しにくい樹種か、防腐処理した材料を使います。
湿気対策として、床下に防湿コンクリートを打つほかに、床下の通気を良くする必要があります。
基礎の外周部に床下換気口を設けるのが一般的でしたが、基礎を欠き込むため、地震時には構造的な欠点になってしまいます。
写真のように、基礎と土台の間にネコ土台と呼ばれる材料を挟み込むことによって、基礎を欠き込むこともなく、全周換気がほぼ確保されるという利点があります。
でもこの「ネコ」という言葉、どこから来たのか気になります。
猫?それとも根子?
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土台の下に、猫が・・・
2004.12.15:kanauchi:[Topics]
アメンボか?はたまた忍者か?
広い土間コンクリートを、鏝(こて)ひとつで仕上げる左官屋さんは大変です。
まだ柔らかいコンクリートの上を移動しながら、水平に仕上げる技術は熟練が必要です。
その作業している姿を見ていると、アメンボのようでもあり、忍者のようでもあります。
土間仕上用スリッパを装着して、コンクリートという池の上に上手に浮いています。
2004.12.01:kanauchi:[Topics]
シロアリとジメジメから家を守る
床下は地盤からの湿気を受けやすく、シロアリも発生しやすい。
そこで床下の乾燥を保つため、写真のような防湿フィルムを敷き詰めたり、厚さ6㎝以上のコンクリートを打ちます。(コンクリートにも防湿効果があります)
最近の健康ブームもあり、床下に墨を敷きこんで、調湿効果を持たせる場合もあります。
2004.11.30:kanauchi:[Topics]
天端均し(てんばならし)
天端均し(てんばならし)とは、基礎の天端を水平にするために、モルタルで平らにすることを言います。
コンクリートを打設するとき、あらかじめモルタルの厚み分(15mm程度)下げて打ちます。
型枠を外した後、均し定規(小幅板など)を水平に当て、それに沿って金鏝(かなごて)で均します。
この作業で水平が確保されないと、基礎の上に設置される土台の水平が保たれません。左官職人さんは、気を抜けませんね。
2004.11.29:kanauchi:[Topics]