建物を建てる前に、敷地に縄を張って位置を示します。
まるで原寸大の配置図です。
縄を張るための杭を「地杭(じぐい)」と呼び、縄やビニール紐を張って位置を示すことを「地縄張り(じなわばり)」と呼びます。
俗に「領分を示す」意味に使われる『縄張り』というのはこれに由来するものです。
よほど大きな建物でなければ、地縄張りを見て「意外と狭いなあ」という印象を持ちます。高さ方向のボリュームを感じていないためだと思います。
設計者は、地縄が設計通りの位置であるか、それが敷地・周辺の状況に対して妥当であるかを再確認します。
また、建築主にも確認してもらい、敷地に対する建物のイメージを膨らませてもらうことが望ましいでしょう。
地縄張りは、原寸大の配置図です
2004.10.23:kanauchi:[Topics]