先日の土曜日に、3回目の打合せ。
前回、ご夫妻の住まい方への考え方、好きなデザイン、優先事項などがかなり明確になりましたので、今回はそれを思い切って表現してきました。
打合せ時間は5時間を越えましたが、今回の検討過程において抱えていた問題点や提案事項、確認事項をじっくりと話し合うことが出来ました。
自分の中で抱えていた階段廻りの問題点。空間上の物理的な制約、予算の制約などから、階段周りに要求されていた複数の機能性、デザイン性などの全部を網羅できずにいたパズル。
解決策を3案程度示しましたが、あとはライフスタイルで何を優先すべきかで、おのずと答えが出てくると思います。
ようやく、見えてきた(かな?)
ようやく見えてきました、ライフスタイル。
既存建物調査で、可能性を検証。
この穴は、既存建物の天井内を確認するために開けたものです。
現在検討中のこの計画は、作業場・倉庫として使っている既存建物がキーポイントになっています。
解体などの予算がどのくらいかかるのか、計画を大きく左右すると判断しましたので、専門の業者さんにも来ていただきました。
ご主人いわく、「小さいころの記憶で、この辺に鉄骨の梁があったはず。」
ということで、了解を得て穴を開けてもらいました。
なるほど、ご主人の予想通り立派な鉄骨梁が現われました。
「どこでもどあ」がほしい。
ドラえもんの道具の中で、一番ほしいものは「どこでもどあ」。
先日は、一日でまわるところが3箇所。移動距離で400kmを超えました。天候の悪さもあり、イメージ通りには進まず。はやり、「どこでもどあ」か。
さて、そんな一日でしたが、Mご夫妻との打合せがありました。
前日にご主人からご要望の電話をいただきましたので、なんとか少しでも反映しようと直前まであがきました。
前回もそうですが、今回も基本設計における重要な作業をしていることを実感しています。
まだこの段階においては、前回と異なる要望が出てきても(全く反対の与条件が出てきても)設計変更とは言いません。
クライアントさんも本当にほしいもの(ほしいライフスタイル)がまとめられないのが当然です。ある程度のたたき台や、そこからのコミュニケーションによって、本当にほしいものが引き出されるものだと思っています。
それを受け取る側の設計者も同様です。同じことを言われても(同じ写真を見せられても)、その根底にあるクライアントさんのほしいものが違って見えたりします。
これらの過程が、まさに設計だと思っています。
前回よりも更に見えてきましたので、次回までいろいろ考えたいと思います。
ところで、写真の仮柱。横から見た「どこでもどあ」に見えるのは私だけでしょうか(笑)
3者による、最終現場確認。
ビルダーさんからの要請を受けて、塗り壁などの最終作業に入る前の確認を行いました。
外に出ると凍えそうなほどの寒さ。そんな中、クライアントさんのお母様や息子さんまで、見に駆けつけてくれました。寒い中、ありがとうございました。
さて、現場はと言いますと、事前に塗り見本を見て決めていた塗り方が、現場に当ててみるといまいちぱっとせず。クライアントさんも同意見で、別の塗り方に変更しました。
そのほか気になっていた階段納まり。設計と若干違っていました。
途中、思い切ってそのまま開放的にしようかなと思っていましたが、クライアントさんと話して機能性を重視することにしました。
エアコンの室外機が予定の位置に納まらなかったのには焦りましたが、現場で考えるといい案が出るものです。もっと素敵な解決策に、我ながら自己満足。