床を支える床束(ゆかづか)。
従来は束石の上に木材の床束を据えることが一般的でしたが、最近では写真のような鋼製束が普及しています。
強度が高く、高さの微調整に非常に優れているため、床を水平に保つことができ、木がやせることによって起こりやすい“床鳴り”も抑えられるようです。
床束はまさに縁の下の力持ちですが、床が出来上がってしまうとその存在を感じることはありません。
そういえば「縁の下の力持ち」の本来の意味は、他人のために陰で苦労・努力をしてもその行為が表面上に現われず、その功績を全く認められないと言うときに使う言葉だそうです。
悲しいかな・・・
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縁の下の力持ちは、悲しい運命
2005.01.13:kanauchi:[Topics]
三角関係で安定する?
阪神大震災で死者6433人のうち、木造住宅の倒壊で約5000人もの人が亡くなられたという事実をご存知でしょうか?
その後の研究によって、倒壊した木造住宅の大多数について、構造上必要とされる耐力壁が十分確保されていなかったと報告されています。
筋かい(すじかい)は、地震や台風などの外力に抵抗するための耐力壁の一種です。建物全体にバランスよく配置し、筋かい計算による必要量を満たすことが求められます。
それと同時に、筋かい端部の接合部をいかに固定するかが重要です。住宅金融公庫の仕様書でも推奨されている、Zマーク表示金物を使用することが望ましいとされています。
さて、筋かいの本質は何でしょうか?
それは三角の形状を作って、構造的に安定することです。
キャンプ用テントやピラミッドも三角で安定するし、トラス構造も三角の集合体です。
でも我々人間の場合は、三角関係で安定しているとは言い難いですけどね。
2005.01.11:kanauchi:[Topics]
屋根を葺く
屋根に使用する材料は、瓦、金属板、スレートなどさまざまなものがあり、その葺き方も多種多様です。(屋根は葺く(ふく)といいます。)
また、古くから茅葺き(かやぶき)、杉皮葺き、板葺き、石置き屋根など、日本の原風景をつくってきた葺き方がありましたが、防火性能上、建築基準法でその使用を制限されたり、維持管理にコストがかかるなどの理由で、衰退の一途をたどりました。
写真は、ガルバリウム鋼板という金属板の横長尺(よこちょうじゃく)葺きです。
下(水下)から上(水上)へと葺いていきます。
2004.12.27:kanauchi:[Topics]