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外壁は大きなキャンバスです

  • 外壁は大きなキャンバスです

デザイン系の絵画などを手掛けたことがある方はご存知かもしれませんが、エアーブラシという道具があります。塗料を霧状に吹き付けますので、ムラの無い均一な塗装ができるすぐれものです。

外壁に吹き付ける塗装も、原理は全く同じようです。

関係の無い部分に塗料が付かないように、事前に養生シートとテープでしっかりと養生しておきます。
大きなエアーブラシに塗料を入れ、コンプレッサーからの圧縮空気で一気に吹き付けます。

まるで大きなキャンバスに絵を描いているようですね。

2005.03.23:kanauchi:[Topics]

古民家に学べ!コミュニケーションをとりもどす間取り

  • 古民家に学べ!コミュニケーションをとりもどす間取り

人間が社会の中で生きていく上で、もっとも大切な基本能力は、コミュニケーション能力です。
その能力を養うもっとも身近な活動の場が、「」にはあります。それは子どもとのコミュニケーションだったり、夫婦・家族とのコミュニケーションだったりします。

しかし戦後、核家族化が進み、「nLDKプラン」と呼ばれる機能分離型の間取りが普及するとともに、家族のコミュニケーションも分離されてしまいました。

例えば、子どもが学校から帰ってきたときに、子どもの顔(その日の様子)を見ることもないまま子ども部屋に直行できるような間取りになってはいませんか?

もともと日本の民家には、「部屋」という概念は存在しませんでした。伝統的な「田の字型プラン」は、それぞれの和室を廊下を介せずに隣接し、ふすまや障子をはずせば一つの空間になります。

古民家には、玄関や台所、居間といった役割を担った「土間」があり、家族や地域の人々とのコミュニケーションがそこにはありました。

家庭内暴力や親の離婚、昨今の若年層の犯罪などをみるたびに、一番身近な「」の中でのコミュニケーションが希薄になっているように感じられて仕方ありません。

子どもたちにとっても、夫婦・家族にとっても、「おはよう!」「行ってきます!」「ただいま!」「おやすみなさい!」が元気に言える間取り、今だからこそ見直すときです。

2005.03.17:kanauchi:[Topics]

日本住宅の良さは、建具文化にあり!

  • 日本住宅の良さは、建具文化にあり!

建具(たてぐ)とは、部屋の仕切りや外部との仕切りに用いる、開け閉めすることのできる障子・襖(ふすま)・窓・戸などのことです。

家具と同様に、建具にも造作(ぞうさく)建具と既製品とがあります。

既製品の木製建具を見てみると、欧米に比べて日本製は種類も少なく質も見劣りするようです。木製ならまだましですが、木をまねた樹脂製やアルミ製のものまであり、本物志向の建築主には受け入れられません。

もともと日本住宅の良さは、建具文化にあると考えています。
季節や天候、使う目的によって自由に空間を仕切ったり開放したりして、柔軟性に富んだ住まい方ができます。

この建具文化の良さを、生かすも殺すも設計者の腕にかかっています。
ハウスメーカーさんの場合、使用する建具の多くは標準化されており、比較的自由度が少ないと言われます。
逆に設計事務所の場合、建具は腕の見せ所のひとつであり、建具表といわれる設計図を書きます。

さて、建具や家具の最大の特徴は、建築物の中で唯一“動く”という機能をもっている点です。
そのためデザインのみならず、金物などと組み合わせながら機能性・耐久性が求められます。
それをつくる建具職人さんには、素晴らしい技術と知識があります。

家具職人さんと同様に、山形の建具職人さんは、全国でも最高水準のレベルにあります。
本物志向の建築主には、たいへん喜ばれます。

2005.03.11:kanauchi:[Topics]

「ものづくり」を語る、家具職人

  • 「ものづくり」を語る、家具職人

建築と一体で設計され、建築の一部として組み込まれる家具のことを、造作家具(ぞうさくかぐ)または造り付け家具(つくりつけかぐ)と呼びます。
(これに対して、家具屋さんなどで売っているような、あらかじめ形状が決まっているものは既製家具です。)

造作家具は、製作する前に必ず現場の寸法取りをし、その空間条件に合ったものを作業場で製作します。(写真は作業場での製作状況です。)

造作家具の利点は、使い手が求める固有の機能を計画できるだけでなく、建築空間と一体となったデザインが可能な点です。
しかし、コストの問題で既製家具を使う場合もあります。その場合でも、できる限り機能的で空間に合った家具を選択することが大切だと考えます。

山形の家具職人さんは、全国的に見てもレベルが高いのではないでしょうか。
職人魂のある家具職人さんたちと、いろいろ議論しながらものを造っていくというプロセスは、とても楽しく、「ものづくり」の原点に触れることができます。

2005.03.08:kanauchi:[Topics]

「壁紙」で究極の贅沢はいかがでしょう!?

  • 「壁紙」で究極の贅沢はいかがでしょう!?

ビニルクロス」と呼ぶと、なんとなく洋風なイメージをもちますが、「壁紙」と呼べばいかにも日本的な感じがします。
写真は、壁紙を傾斜天井に張っているところです。

近年、たくさんのメーカーが、星の数ほどの種類の壁紙を生産しています。
建て主さんのみならず、我々設計者さえもどれを選んでよいのか混乱してしまうほどです。
せっかく選んでも、2~3年もすると生産中止になってしまうものもあり、増築や改修時には別のもので代替しなければならないこともしばしばです。
時代が求める流行や法改正などの外的要因によって、デザイン・仕様がどんどん流れてしまっているような印象を持ちます。これが戦後に大普及した壁紙の歴史の現状です。

これに対して、日本古来の壁紙といえば「和紙」ではないでしょうか。
和紙は非常に手間ひまのかかる工法で製作されますので、今日ではとても高級品です。
その地方で作られる和紙に、その土地で取れる顔料や柿渋などの塗料で染めた壁紙を作ることができたならば、時代に流されることなく、世界唯一のものをつくれると思うのですが・・・

こんな究極の贅沢(?)はいかがでしょうか。

2005.03.07:kanauchi:[Topics]
山形での大切な家づくりを
心を込めてお手伝い致します。
オリジナルなデザイン、最適な工法と間取り、良くなるリフォーム、最良の土地探し等々、住まいのことなら何でもお気軽にお声がけください。
株式会社 金内勝彦設計工房
〒990-0811 山形市長町2-3-17
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一級建築士事務所
(山形県知事登録(1104)第1720号)
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