ダリア球根の掘り上げ②
掘り上げ④
いよいよ掘り上げですが、クワ(スコップ)を差し込む前にいくつかの注意点を説明します。
①芽(発芽点)を痛めない・・・ダリアの球根の芽は球根本体ではなく、茎の部分についています。そのために、球根と茎をつなぐ細い部分(首と呼んでいます)を痛めないことが大切です。掘り上げの祭に折れてしまい易いために、細心の注意が必要です。 ②球根は横に伸びている・・・ダリアの球根は茎を中心に放射線状に広がり、伸びています。クワ(スコップ)を差し込む際は、球根に突き刺すことのないように、はじめは中心から20~30㎝離して差し込むようにします。 ※ダリア(天竺牡丹)日記 Vol.75に続きます。 なお、球根とは分球(根分け)した後の一本一本になったものをいい、球根がいくつも付いている写真の状態は「塊根」と呼びます。 |
All Rights Reserved by acocotori
11月も中旬に入り北国には、雪が舞い降りる季節となりました。
初夏から楽しませてくれた「ダリア」も、厳しさを増していく冷え込みと同時進行で、露心(花びらが極端に減り、花の中心部の黄色の部分が見えてくる状態)が進んできました。また、降霜が始まり花や茎葉も痛み、枯れ出しました。いよいよ今シーズンのダリアが最後を迎えます。
ダリアは多年草の球根植物です。多年草と言えば「植えっぱなしで毎年芽を出し、花を咲かせる」ことになる訳ですが、ダリアの球根は寒さに弱く(非耐寒性)、寒冷地では冬季間に土中(花壇等の露地)で越冬することが出来ません。
日本国内は、西日本や関東では植え付けたままで越冬が可能となる地方がありますが、一般的にはダリアの球根は晩秋の掘り上げて、屋内外で貯蔵管理を行います。