富樫勇樹選手の挑戦を応援します

  • 富樫勇樹選手の挑戦を応援します

今、私が注目している日本人の一人「バスケの富樫選手」について書かせていただきます。

  • 仁川アジア大会の男子バスケ代表の富樫勇樹選手は、米バスケットボール挑戦のため7月にラスベガスでのNBAサマーリーグ5試合に参加、現在、オファーを待っている。
サマーリーグ中、一番活躍したのは7月16日のシャーロット・ホーネッツ戦。10分51秒の出場時間で、12点をあげた。シュートも7本打って5本(うち3ポイントは2/2)という高確率だった。特にドライブインから決めた2本のフローターショットは、身長(167cm)での弱点を補うスピードやスキルがあることを示した。(ポイントガードの平均身長は188cm位)
 
 
5試合に出場して全体的に目に留まる活躍というわけではなかったが、サマーリーグではコンスタントに活躍する選手はあまりいないので、1試合だけの活躍でも注目される。富樫選手の場合はまわりより一回り小さいサイズで、年齢も20歳と若いことからカルト的な人気を集めた。ポイントガードとしてはアシストが少なかったが、実際は富樫選手がアシストとなるようなパスを何本も出していた。ダラス・マーベリックス(マブス)のサマーリーグ・チームのヘッドコーチや、ベンチで富樫選手に頻繁にアドバイスを送っていたアシスタントコーチは、口をそろえて「コートの状況をよく読んでプレーしていた」、「チームメイトを動かし、やるべきことをやり、プレーを作り出していた」と、アシストが少なかったことは問題ではないと言っている。

 

あくまで、サマーリーグの選手の中でという前提でだが、通用したのは一番にスピード。ドリブルや味方のピック(スクリーン)を使っての攻撃、フローターショットなどのスキルも評価できる。後半の2試合では、チームオフェンスの中で自分の攻めどころもうまく見つけ出していた。ディフェンスでは、相手の動きについていくクイックネスがあり、ほぼ毎試合チャージングを取るだけの気持ちの強さを見せたのもよかった。

 

マブスのコーチやスカウトたちに聞くと、全員が必ず口にするのが、富樫選手のバスケットボールIQの高さだ。マブス提携のDリーグ(NBA傘下のマイナーリーグ)・チーム、テキサス・レジェンズのヘッドコーチは、「バスケットボールIQが高く、賢い。何でもすぐに学ぶことができる。何をやればいいかわかっていて、どうプレーするかを知っている」と評価している。

 

課題面では、皆が口々にサイズを補うディフェンスについて触れていた。サイズのあるポイントガードとマッチアップしたときのディフェンス、特に、ポストアップされたときのディフェンスが課題だ。富樫選手自身も、サイズのあるポイントガードとマッチアップした経験が少ないことをあげていた。

 

富樫選手は、「1年半、日本でやってみて、個人的にある程度自分で納得できる数字は残せたので、海外挑戦したい。NBAがだめでもDリーグでプレーできればと思う」と言っていた。NBA入りを期待する声があるのは当然だが、富樫選手本人も、すぐにNBA入りではなくDリーグを経てからNBA入りを目指すことも考えている。(Dリーグといってもかなりレベル高いです)

 

Dリーグの活動が始まるのは、NBAのシーズンが開幕(10月下旬)した後。まずはチーム振り分けのドラフトに注目します。 

 

※富樫勇樹選手の主な経歴を調べてみました。

小・中学生時より全国レベルの大会に出場し、中学卒業後はアメリカの高校に留学。高校卒業後は(NCAA1部の大学からも勧誘を受けたものの希望する条件に合うところが無かった)bjリーグの秋田ノーザンハピネッツに入団し、プロ選手としてのキャリアを開始した。1年目となるbjリーグ2012-13シーズンにはbjリーグ新人賞を受賞。bjリーグ2013-14シーズンには最多アシストのタイトルを獲得し、ベストファイブに選出された。また高校在学中の2011年と、2014年にバスケットボール日本代表候補に選出されている。

 

※過去にNBAサマーリーグに参加した日本人選手を調べてみました。

田臥勇太(2003、04、06、08年にサマーリーグ出場。04年のサマーリーグ後、NBAフェニックス・サンズの一員として公式戦に出場)

 

川村卓也(09年サマーリーグに出場後、帰国)
竹内公輔(10年サマーリーグに出場後、帰国)

 

 

2014.10.01:a-kenji:[コンテンツ]

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