10月5日(土)に、野川まなび館で再生可能エネルギーセミナーを開催しました。
講師として、東北芸術工科大学 建築・デザイン学科 准教授である三浦秀一先生をお招きしました。
三浦先生には、「地域経済を活性化させる再生可能エネルギー~欧州の取り組みと山形のこれから~」と題したテーマでご講演頂きました。
山形県の住宅で使われるエネルギーの用途の割合は、熱が8割(給湯、暖房、コンロなど)電気が2割だそうです。
熱エネルギーの利用が圧倒的に多いことから、熱を再生可能エネルギーに転換することによって家庭が卒原発に向かうことができます。
家庭のエネルギーは、
給湯→太陽熱温水器
暖房→薪ストーブ、ペレットストーブ
電気→太陽光発電
など環境への負担が少ないものへ置き換えることができます。
また、太陽熱温水器を利用した場合、下図を見ると年間で40%削減することができます。
グラフで見ることにより、エネルギーの消費量を顕著に見ることができました。
ヨーロッパでは、1次エネルギー消費の8.4%が再生可能エネルギーであり、その半分は森林によるエネルギーです。
先進国の森林面積率では、フィンランド、スウェーデンに次いで3番目の日本に対し、先進国の薪生産量を見ると日本は最下位です。
間伐材などをエネルギーとして活用することは、山間地域の活性化にもつながりメリットが多くあります。
豊かな自然に恵まれた地だからこそ、取り組む価値のある可能性の発見となりました。
そのほか各国の取り組みの様子や、県内における再生可能エネルギーの導入についてもご紹介いただき、それぞれの立場からの意見として質疑応答も活発なものとなりました。
限られた資源の中で、地域の特色を活かした再生可能エネルギーの活用方法を考える大変有意義な時間となりました。
セミナーへご参加くださった皆様、
そして三浦先生、本当にありがとうございました!
この記事へのコメントはこちら