新しい注連縄が掛けられた大鳥居は、明治三十六年(1903)に石工の吉田善之助らによって建立され、継ぎ目のない一本石の鳥居としては日本一の大きさを誇ります。注連縄はかつて八幡宮が鎮座していた北町の人々の手によって作られ、毎年4月18日に赤湯小学校6年生の鼓笛隊を先導にして北町から烏帽子山までの道々をお披露目しながら進み、最後は北町の方々を中心に構成された注連縄保存会が担いで石段を上ります。
注連縄は約10名の熟練した人々によって、3本の太く束にした藁を左捻りにして作られます。100束を超える藁が使われ、重さは約300キロにもなります。掛け替え神事当日にはその様子を見守る人々に、新しい注連縄と同じ材で作られたお守りが配られました。今年1年間の無病息災と身体健康、疫病退散にご利益があるとされ、記念館でも1つ頂戴しました。
桜舞う中行われる厳かで勇壮な神事です。ぜひ来年、皆様にもご覧いただければと思います。