当館は、１２月２８日（月）～翌１月４日（月）まで休館いたします。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

　本年はコロナ禍によりかつて経験したことのない激動の一年でした。今なお世界を襲った災禍は猛威を振るい続けており、医療等関係各所で懸命な活動を続けておられる皆様には、心より感謝とお見舞いを申し上げます。当館は今後とも来館される方々、地域の皆様の安全確保を最優先に、引き続き感染拡大防止の取り組みを徹底してまいります。事態の一日も早い収束を心よりお祈り申し上げますとともに、来年度も当館の事業にご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

　南陽市職員として今年度採用された新規職員の方々9名が、後期研修会のため来館されました。南陽市外出身の方も少なくないため、南陽市の名誉市民でもある結城先生を知っていただこうと、臨雲文庫では結城先生ゆかりの論語を学び、本館ではふるさとに多大な貢献をされたことなどを紹介しました。1時間という限られた研修で皆さん大変熱心に学ばれ、感想文は3分でという短い時間でありながらあっという間に全員が書き上げました。

「結城先生の生き方を知り、これからは人のために世を知り学びを深めたいと思いました」

「今回学んだ論語を忘れず、どんな時でも人の為に、救い学ぼうとする姿勢でいたいと思いました」

など、素晴らしい感想を寄せてくれました。また、沖郷中学校時代の教え子もすぐに挨拶に来るなど、中学の頃にも増して一段と立派に成長した姿に感無量のひと時でした。南陽市における皆さんの活躍を心より期待します。

地域の方が大切に育ててくださった記念館の菊が、いよいよ見頃を迎えました。

南陽市では古くから菊づくりが行われてきました。歴史と伝統のある菊まつりは今年で108回目を数え、現在市内宮内会場にて南陽の菊まつりを開催中です。

開場等詳しくはhttp://www.city.nanyo.yamagata.jp/kikumaturi/をご覧ください。

　秋晴れの中、舟形町より「舟形大人塾2020」の皆様18名が来館されました。感染症予防対策として9名ずつ2手に分かれ、臨雲文庫で論語の素読と本館展示室見学を交代で体験されました。

「有名な結城先生の生涯の一部に触れて、とても幸せに感じました。ありがとうございました。これからの私のものの考え方も少しは変わりそうです。」

「結城先生の事は良く知らずに来てしまい、職員の方の丁寧な説明にびっくりしました。これだけの資料もあり、郷土への貢献を知り、もっとＰＲして欲しいです。又ゆっくり仲間と訪れるつもりです。」

など、ありがたい感想をたくさん頂戴しました。舟形大人塾2020の皆様、ご来館いただき誠にありがとうございました。

　元号が令和に改元されて2年。平成の世も終わり、明治・大正・昭和はさらに遠い時代となりました。しかし、現在国際社会の一員として役割を果たしている日本の礎は、明治大正昭和を生きた先人たちによる試行錯誤の中で築かれたといっても過言ではありません。西南戦争が終結した明治10年に生まれ、サンフランシスコ講和条約によって日本が主権を回復した昭和26年にこの世を旅立たれた結城先生。経世済民の志のもと、激動の時代に日本経済の舵取り役を果たした結城先生の雄姿と人柄を、初出の資料とともに紹介します。