最上義光歴史館

最上義光歴史館
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 山形市で5月8日〜10日、「薬師祭植木市」が開催されます。熊本市・大阪市の植木市と並び日本三大植木市の一つとされています。
 さて、植木市で売り買いされる庭木というと、かつてはツツジなどが人気でした。母の実家では、わずかな庭に3段くらいの鉢棚をこしらえ、ツツジの鉢植えを50鉢くらい並べていて、植木市のたびに手頃なものを1、2株程度買っていたのでしょう。枝ぶりや花の柄の違いでいろいろ買っていたのでしょうが、小さい頃の自分には、全て同じにしか見えませんでした。盆栽のような作りこみをするわけでもなく、育つのに任せている感じでしたが、それでも買い置きの植木鉢が縁側の下にいくつもあり、植え替えに使う砂も一坪程度の小山ぐらいあり、自分は何の砂かもわからず、きっと孫のために砂場を用意してくれたのかと、ありがたく遊んだりもしていたのですが、そのうち猫の糞などが混じったりもしました。
 最近の植木市では多肉植物の寄せ植えなどはよくみかけます。あと植木市ではまだあまりみかけませんが、人気なのはテラリウムでしょうか。密閉されたガラス容器の中で水分が循環し、しばらく水を与えなくとも植物を育てることができます。容器の中には多肉植物とか、最近はコケも人気です。テラリウムであれば湿度管理もしやすく、そこに鉱石とか鉄道模型の人物フィギュアとかを組み合わせて楽しむ方もいるようです。またコケは、植木市ではコケ玉などが売られています。
 コケの世界はなかなか奥深く、「全国博物館園職員録」をみますと、国立博物館のみならず県立博物館でもコケを専門とする学芸員さんがいます。コケの研究者や愛好者は全国にいて、またコケの名所というのもあり例えば京都の苔寺が有名ですが、以前、青森の奥入瀬を旅行したときに、コケを観察するツアーというのに参加しました。そのガイドさんは若い方で、コケが面白くて面白くてたまらない、という感じの方でした。奥入瀬渓流には300種類以上のコケ植物が生息し、日本蘚苔類学会の「日本の貴重なコケの森」に選定されており、コケ観察ツアーには90分のライトと180分のディープのコースがあります。ルーペ片手に見て歩くのですが、自分はコケよりもルーペに愛着がわき、お土産にしっかり買って帰りました。このルーペは顕微鏡や望遠鏡で有名なメーカー品で、単品の他に「コケ観察セット」もあり、ルーペとともにスプレーボトルやコケ観察ガイドブック、ポーチなどがセットされています。コケがなくても気分がでます。
 山形市内にはコケを専門的に扱う会社があり、コケによる壁面緑化などを手掛けています。この会社では「富士の樹海コケ手作りセット」という約25cm四方の箱の中に樹海の複雑な色合いを楽しめるキットなども販売しています。もっとも、これに人物フィギュアを組み合わせてしまうのは、いかがなものかと。
 また、山形市に隣接する町には世界的な緞通メーカーがあり、コケ柄の絨毯があります。緑のまだら色の模様の柄で、なんとなくコケのモソモソ感が醸し出されていて癒されます。これは某国立競技場も手掛けたあの世界的な建築家がデザインしたもので、お値段も世界的な感じではあります。
 それでは最後に、いつものようにことわざを。「転石、苔(コケ)をむさず」ということわざがあります。" A rolling stone gathers no moss."(転がる石は苔を集めない。)というイギリスの諺が由来とのことです。実はこれがなかなかの曲者でして、場面や文脈によって意味が真逆になります。伝統を重んじるかの英国では、「頻繁に住所や職業を変えたりする人は成功しない」という意味でしたが、これが新天地の国アメリカでは、苔は否定的なものとなり、「活発に活動している人は、いつまでも古くはならない、新鮮だ」という意味になります。ということで、あのローリングストーンズは、イギリスでは風来坊とか根無し草となるのですが、アメリカでは活発で新鮮という評価になるのかと、どっちも合っているような。とにかく結構長い間、転がっています。もう、私が生まれた年から転がっています。
 日本の国歌には「さざれ石のいわおとなりて こけのむすまで」とあり、「小石が成長して大きな岩となり、それに苔がはえるまで」続いてほしいと願うものですが、この歌からは昨今、なんとなく「持続可能性」という語が想起させられ、すると現状維持ではだめなわけで、それこそ"like a rolling stone"というか、"How does it feel? "というか、なぜかボブ・ディランに行き着いてしまうのですが、あ〜、グダグダですみません。

(→館長裏日誌へ)

《2024年4月の利用者アンケート集計結果》

 この集計結果は令和6年4月3日から同29日の間に入館した利用者を対象に行ったアンケートを集計したものです。

常設展示  (4/3 〜 4/29)
開館日数・・・・・・・・・・・・・27日間 
入館者数・・・・・・・・・・・・・2,777名
回答者数・・・・・・・・・・・・・16人


1.歴史館をどこで知りましたか??
(1)旅行雑誌・・・・・・・・・・・・・・・・0%
(2)歴史館のホームページ・・・・・・・・・・13%
(3)インターネット・・・・・・・・・・・・・25%
(4)新聞・テレビ・ラジオ等・・・・・・・・・0%
(5)広報やまがた・・・・・・・・・・・・・・0%
(6)知人から聞いた・・・・・・・・・・・・・13%
(7)以前から知っていた・・・・・・・・・・・25%
(8)観光案内所 (駅など)・・・・・・・・・・・0%
(9)通りがかり・・・・・・・・・・・・・・・13%
(10)その他・・・・・・・・・・・・・・・・・13%

2.歴史館の入館は何回目ですか??
(1)はじめて・・・・・・・・・・・・・・・・75%
(2)2回目・・・・・・・・・・・・・・・・・6%
(3)その他・・・・・・・・・・・・・・・・・19%

3.ご覧になられた感想
 3−1内容はいかがでしたか??
   ‖臺僂茲った・・・・・・・・・・・・・81%
   △茲った・・・・・・・・・・・・・・・13%
   ふつう・・・・・・・・・・・・・・・・6%
   い弔泙蕕覆った・・・・・・・・・・・・0%
 
 3−2最上義光と最上家について??
   ,茲わかった・・・・・・・・・・・・・67%
   △錣った・・・・・・・・・・・・・・・27%
   わからなかった・・・・・・・・・・・・7%
   い匹舛蕕箸發い┐覆ぁΑΑΑΑΑΑΑΑΑΓ供

 3−3施設内容について
  (1)また来館したいですか??
   ,泙人茲燭ぁΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΓ隠娃亜
   ∈2鵑里澆任茲ぁΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΓ亜
  (2)人に来館をすすめますか??
   〕茣曚鬚垢垢瓩襦ΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΓ隠娃亜
   ⇒茣曚鬚垢垢瓩覆ぁΑΑΑΑΑΑΑΑΑΑΓ亜

4.ボランティアの案内はいかがでしたか
   ‖臺僂茲った・・・・・・・・・・・・・100%
   △茲った・・・・・・・・・・・・・・・0%
   ふつう・・・・・・・・・・・・・・・・0%
   い弔泙蕕覆った・・・・・・・・・・・・0%

〜利用者の声〜

茨城県つくば市 男性/9歳
本丸さいけん(再建)おねがいします。

埼玉県越谷市 女性/20代
漢字が多く読むことが大変だった。イラストや簡単な言葉で書いてほしい。100名城スタンプの横に白い紙を設置してほしい。スタンプ帳をもっていなくてもスタンプを押したい。トイレで職員が座り込み話をしていた。職員らしくしてほしい。御城印の種類を増やしてほしい。1000円の御城印は少し高い。

大阪府枚方市 男性/60代
照明が少し暗く、細かい文字が見えにくい。

山形県東根市 女性/30代
刀剣の展示、今年も素敵でした。綾杉肌の木目調の折り重なる様な綺麗な刀の刃紋が特に好きなので、沢山の綾杉肌の刀剣が見られて大変満足です。ありがとうございました。

山形県東根市 男性/30代
ボランティアさんの解説がとても興味深くおもしろかった。なんとなく知っている話題に。その頃最上家では何がおこっていたかの話が加わって、とても楽しくお聴きしました。

広島県福山市 男性/60代
すばらしい。よくまとめられていて、とてもわかりやすかった。

東京都新宿区 男性/90代
武家政治の相関が平明に図解され理解し易い。歴史ある都として好感有。又訪れたい。

岩手県花巻市 女性/20代
ガイドさんが分かりやすく教えて下さった。アナウンスが分かりやすかった。

新潟県三条市 男性/20代
説明が丁寧で分かりやすかった。説明書にもない話も聞けて勉強になりました。

新潟県三条市 男性/20代
最上家の歴史が学べたから(人にも来館をすすめる)。丁寧に歴史について教えていただきました。

※当館サポーターの個人名は「ボランティア」または「ボランティアさん」に変更しています。



桜と最上義光の騎馬像


桜と最上義光歴史館


山形城の堀沿いを通る山形新幹線(旧型)


山形城の堀沿いを通る山形新幹線(新型)

 当館近辺の桜はほぼ満開で、隣接する霞城公園(山形城)では4月13日(土)、14日(日)の両日に「霞城観桜会」が開催されます。舞子花見園遊や大茶会とともに屋台が並び、花笠踊りや仙台すずめ踊りの演舞、最上義光武将隊も繰り出します。当館では100名城スタンプを設置、御城印や最上義光フレーム切手も販売します。
 この季節、気の利いた歴史博物館では、代々伝わる蒔絵野弁当などを展示するわけですが、上杉家(上杉博物館)には「竹雀紋唐草蒔絵茶弁当」つまり蒔絵の野点道具箱一式や「牡丹唐草竹雀紋蒔絵短冊箱」という風流なものもあり、伊達家(仙台市博物館)には「雪薄竹に雀紋桜枝散蒔絵書棚」という桜柄の蒔絵の豪華な書棚や「浅葱縮緬地牡丹桜に鷲模様振袖」という豪勢な桜の図柄の着物、ドローンで空撮したような「榴ヶ岡花見図屏風」というものもあります。これに対し次々と城主が替わった山形城には、徳利のひとつも残されておらず、せいぜい最上義光の連歌に「花」を詠み込んだ句が残っている程度です。山形城の遺跡調査で出てくるのも所有者不明の皿や茶碗の破片程度で、中には金貨や金瓦も出土していますが、花見にちなんだ調度品などは望むべくもありません。梶井基次郎の作品に「桜の樹の下には屍体が埋まっている!これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。」で始まる有名な短編ありますが、桜花爛漫の山形城跡も、深く掘れば人骨もでてくるそうです。
 有名な落語に「長屋の花見」というのがありまして、そうです、柳家小さん師匠の代名詞的な噺です。長屋の店子がそろって大家を誘って上野へ花見に行くという話で、酒、肴は全部大家持ちとなったものの、1升ビンの酒は番茶を薄めた「お茶け」。かまぼこは大根の薄切り、玉子焼きはたくあん、という具合で、「お茶け」には茶柱が、「玉子焼き」はボリボリと音をたてるという噺です。さても今時の花見はどんなものでしょうか。多分、「ソロキャンプ」ならぬ「ソロ花見」というものがくるかと。道具もウルトラライトな装備で、というかワンカップに柿の種ぐらいでも十分なはずですが、ここは「火起こし」のようななんかめんどくさいこだわりがほしいところかと。シャカシャカと抹茶をたてるとか、おもむろに団子を炙るとか、そんなところでしょうかソロ花見。
 また、何の本に書いてあったか忘れてしまいましたが、花見の仕方として、自分の桜の木を決めて、毎年そこに訪れ、その木の様子とともに自分の様子を見比べる、という見方があるそうです。年々成長し、あるいは年々衰えていく姿を見つめ、そして互いが無事であることに感謝するというもの。ですが、何らかの事情でそれがかなわなくなってしまうと、ダメージが大きいような気がします。ちなみにソメイヨシノは60〜80年で老齢期に達するとのこと、いい勝負です。
 あこがれる桜の見方としては、桜前線とともにひと月近く、日本列島を北上して見に行くというもの。なんとも贅沢な花見です。実際にこれをやってブログなどでレポートしている方がいたりします。退職後は自分もこんな旅をとも思いましたが、時間は何とかなっても、経済的にとか体力的にとか留守宅の管理とかの面倒もあり、なかなか思うにまかせません。花より団子とは言いますが、花見旅行中は、ついでにその土地の名物でもとは思うのですが、別にサンドイッチにビール程度でも十分なので。まずはとりあえず漂泊の俳人、種田山頭火の句でも。「さくらさくらさくさくらちるさくら」、さきちるさくらにくらくら、ということで。



(→館長裏日誌に)


「鐵[kurogane]の美2024の展示風景


綾杉のきらめき-刀工月山〜軍勝

 新年度がはじまり当館では、企画展示として「鐵[kurogane]の美2024〜綾杉のきらめき-刀工月山〜」と題し、本県ゆかりの刀工「月山(古刀)」の作品を4月3日から6月末まで展示しています。綾杉肌(あやすぎはだ)と称される独特の鍛えがご覧いただけます。戦国時代の刀剣は、当然ながら実用品であり、地産地消と言いますか、需要のあるところに生産するところができてくるわけですが、当館学芸員によると、刀剣はどこでも作れるわけではなく、まずは材料と燃料が入手できるところ、刀剣であれば砂鉄と炭が入手できることがまず条件で、そして水が大いにかかわるとのことです。
 日本刀の鉄は、日本には鉄鉱床が少ないため、花崗岩などにわずかに含まれる砂鉄を原料としました。「たたら製鉄」です。水辺に自然に堆積した砂鉄を集めたほか、山際を掻き落とした土砂を水路に流し、比重で選別する「鉄穴(かんな)流し」という方法で砂鉄を得ていました。そのための水がかかせません。また、たたらでは、燃料は「石炭」ではなく「木炭」を使用するので、近くに炭となる樹木があることも望ましい条件となります。
 月山は名水の地として有名です。環境省の昭和の名水百選にも「月山山麓湧水群」として入っており、「月山自然水」などの名称で県内のスーパーで販売されています。かつて山形市内の某百貨店では、正月初売りの時にこれを若水として来店者に無料で配っていました。実は数年前にこの百貨店は倒産してしまい、県庁所在地では初めて百貨店が消えた例となりました。しかし、その建物はいまも残っており、地下食品売り場にある井戸からは、地下水がこんこんと湧き出ています。主に建物の空調の冷却タワーに利用されていました。付近の商店街では、このようなビル用の井戸が他に何本も掘られ、一時期、地下水の汲み上げ過ぎによる地盤沈下も起きました。
 話を元に戻すと、築城においても水が重要でして、生活用水は言うまでもなく、堀の水をどうするかというのも課題となります。特に堀の水は、川から引き込むのが一般的かとは思いますが、山形城の場合は地下水で満たすことができました。ちょうど扇状地の縁にあたる場所で、築城当時は地下水が豊富に湧出していたようです。しかし一時期、地下水位が下がって空堀になってしまいました。そうです。地下水のくみ上げ過ぎによるものです。しかしその後、地下水を動力で揚水し、農業用水路からも水を引き込み、現在は水を湛えた堀となっています。
 刀鍛冶にしろ築城にしろ、水は極めて重要な立地要件になるのですが、先端産業のAI開発でも水の確保が必須条件となります。AIのデータセンターでは、日に何百万リッターの水が冷却水として必要とのこと。最近、国内誘致で話題となった大規模半導体工場も大量の洗浄用水が条件で、誘致できた場所はそもそも地下水などに恵まれていたものの、国や関係自治体は上下水道等の整備確保にそれなりの費用をつぎこんだそうです。
 ということで、今も昔も興産に水は欠かせないという話ではありましたが、最上義光にも水をありたがる言葉があります。「命のうちに今一度、最上の土を踏み申したく候、水を一杯飲みたく候」。これは、朝鮮出兵にあたり、肥前名護屋城に留まった時に郷土への想いをうたったものです。水に恵まれれば業を興し千金を手にすることもできますが、一杯の水にも千金の価値があります。ふむふむ、今回はなんかいいこと言ったような。

(→裏館長日誌へ)

昨日今日と天気に恵まれ陽気につつまれていることもあり、
霞城公園周辺を訪れる方々が増えてきました。


昨日載せました開花が間近だった桜はだいぶ咲いてきました。


堀沿いの桜も色付き、1輪2輪花をつけている木もあります。


本丸そばのエゾヒガンはもう9分咲きくらいです。
出店が軒を連ねて、お花見の席を設けている方々もいらっしゃいました。


二の丸東大手門の櫓内部の公開が始まりました。
お花見がてら、こちらもどうぞご見学ください。

第31回霞城観桜会についてはこちらからご確認ください。
https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/jigyosya/miryoku/kankojoho/1011332.html

最上義光歴史館令和6年度の企画展示が4月3日(水)より始まりました。

常設展/企画展示1
「鐵[kurogane]の美2024」 〜 綾杉のきらめき − 刀工月山 〜

本県ゆかりの刀工「月山(古刀)」の作品を展示しております。
郷土が生んだ刀工の作品と「綾杉肌」と称される独特な鍛えを鑑賞ください。


さて、歴史館周辺の桜の開花状況です。
このところの日中の陽気で南側の街路の桜並木はだいぶ色付いており、
そろそろ咲きそうな気配です。
今朝にはもうほころびかけている桜もありました。


霞城公園内では咲き始めている木もあるのですが、
二の丸堀周辺の桜はまだまだ…といった様子です。


第31回霞城観桜会についてはこちらからご確認ください。
https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/jigyosya/miryoku/kankojoho/1011332.html