ぶっくぶくの部屋
ぶっくぶくの部屋
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わずか1時間で
事情があってここ数日毎日のように家と山形市を往復している。
その都度思うのだが、わずか1時間ぐらいの距離なのに、
なぜこうも違うのだろう。
天気というか、有体に言えば雪のこと。
何も今に始まったことじゃないけど、ちょいと違いすぎじゃないか。
今朝なんか寒くて少々吹雪かげんの中、遅刻しちゃいけないと
ばかりに2時間半前に家を出た。
南陽・上山までほぼ順調。
山形に近づくにつれ、さらに順調。しかも、あったかい。
しかも、しかも、市街地には殆ど雪なんかないのよ。
そこで、山形の親戚の人に言ってやった。
「山形はかわいそうだね、天からの贈り物が少なくて」
「天からの贈り物?」
「雪だよ、雪!」
「へっ?」
そんぴん者のカラ強がり絶好調。
File No.289
『上杉茂憲−沖縄県令になった最後の米沢藩主−』
童門冬二(祥伝社新書 760円)
オススメ度★★★☆☆
山形の帰りの夜、いつもとは違う本屋に寄ったら、新刊本の
コーナーにあるこの本が目に飛び込んできた。
もう即購入、帰宅後即読み出し、深夜読了。
うむ〜、鷹山公の精神と言うのは、歴代藩主に脈々と受け継がれて
いるんだなあ〜、というのが率直な感想。
何せ、出だしが最高にいい。
「山形県米沢市は、わたしの好きな町だ。」ときたもんだ。
いきなり嬉しいことを言ってくれるじゃん。
童門さんの講演も何回か聴いたことがあるが、これまたナカナカ
いい。基本的に上杉とか米沢にシンパシーがあるから、地元民
としても心地よいものがある。
最後の米沢藩主・上杉茂憲は、版籍奉還・廃藩置県の後、
東京に移住し、外国に留学。
その後、第二代目の沖縄県令(今で言う県知事か)に任命され、
部下であり元家来でもある池田成章(後に明治財界の巨頭になる
池田成彬の父)らとともに赴任する。
さっそく全島を自分の足で視察し、「旧慣温存」の実態と民の
困窮ぶりを目の当たりにする。
「旧慣温存」とは、新政府が沖縄統治の基本としたもので、
旧習や昔からの慣習を沖縄だけはそのままにしておくというもの。
そこには搾取の構造が根強くあった。
茂憲と成章は、中央の新政府に対して改善・改革の建白書を
提出し、みずから陳情に赴く。
赴任前に上杉家中の人たちと誓った、鷹山公の精神である
「民の父母」の心をもって沖縄に行くということを肝に銘じて
いたのである。
しかし、茂憲は沖縄県令を更迭されてしまう。
茂憲の沖縄県令在任期間は短かったが、いくつもの「火種」
を遺してきた。有為な若者を内地留学させ、沖縄の近代化を
担う人材育成の礎となった。
また、茂憲は私費で3000円を沖縄に寄付した。
今の貨幣価値で言うと1億円以上とも言われる。
沖縄と米沢の縁はこの茂憲から始まっているのである。
いろいろと感心させられたが、欲を言えば、もう少し、
茂憲の人となりを知りたかった。
2011.12.24:
ycci
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いよいよ本格的!?
今日からしばらく北日本・北陸が低気圧で荒れるらしい。
いよいよ本格的な冬将軍第一波か、と思うと、
思わずなぜか身構えてしまう。
もう何年も繰り返してきたことなのだが、この時期は
特別に身が引き締まる感じがする。
気合い入れないと、冬乗り越えられないゾとみずからに
言い聞かせているのだろうか?
その割に、身体は引き締まってないじゃんってがあ。
自分で自分にツッコミ入れてどうすんのよ。
File No.288
『父 山本五十六』山本義正(朝日文庫 740円)
オススメ度★★★★☆
確か明日が映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の封切だよなあ。
戦記ものに関心の高いオレとしては、この年末年始にぜひ観たい
映画だ。
というより、絶対見逃したくない。
この本を手に取ったのは、この映画と関係しているわけではなく…。
たまたま本屋で見つけ、反射的に即購入となったもの。
そのワケは、
だいぶ以前のことになるが、阿川弘之の『山本五十六』を読んで
いたく感動した経験があって。
また、山本五十六の故郷長岡にある記念館に行って、展示品の
数々に時を忘れて見入ったこともあって…。
さらに印象的だったのは、山本の生家が敷地の端にひっそりと
残っていて、管理人らしき人もいなく、玄関も空いていたので、
中にお邪魔して、少年時代に勉強したと言う小部屋に佇んでみた。
まるで、坊主頭の山本少年が座っているような不思議な感覚に
とらわれてしまった。
その後に食べたウナギの旨かったことも忘れられない。
もう、その店もなくなってしまったけど。
そんな思い入れを持ちながらこの本を読み進めていくと、
山本五十六という人間像がどんどんリアルなイメージになっていく。
この本は、山本五十六の長男である義正氏が、父の回想録の
ような形で書き綴ったもの。
だから、戦争(戦闘)に関することよりも、家庭の父としての
姿や言動が中心になっている。
部下の戦死に悶えるほど嘆き悲しむ山本の姿には胸を打たれる。
最後まで戦争回避を主張していた人間が、海戦の最前線の指揮官
として戦わざるを得なかった運命。
その運命を甘受し、国も自分の身体も小粒ながら満身の力で
ぶつかっていき、散っていった潔さ。
中味をいくつか。
この本を読んで驚くべき事実を知った。
山本五十六の妻・礼子は旧会津藩士の娘。
その母(つまり著者の母方の祖母)は、なんと米沢藩士の娘で、
あの山下源太郎海軍大将と従兄妹なんだそうだ。
長岡・会津・米沢という奥羽越列藩同盟で賊軍の汚名を着せられ
悲哀を味わった旧藩同士を結ぶ縁でもあったのだ。
なんと!
知ってる人は知ってるんだろうが、オレははじめて知った。
もうひとつ。
山本五十六は子供たちをあまり叱らなかったらしい
(ほとんど家にいなかったので子供の教育は妻に任せ、細かい
ことは言わなかったらしい)が、数少ない叱責の中で憶えて
いるのは、
「めしがうまいのまずいのと言うんじゃない。たくさん食べればいい。」
「衣食住のことで文句を言うんじゃない。とるに足らないことだ。
男子は大目的を貫徹することが一番で、それ以外は枝葉末節だ。」
という類のこと。
もっともである。
今に生きているオレも全く同感。
でも、長岡のウナギが旨かったなんてことばかり未だに憶えている
ようじゃ、オレもまだまだ卑しさが抜けてないなあ〜。
2011.12.22:
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サイクルトレイン
かねがね思っているのだが、この辺にはなぜ「サイクルトレイン」
なるものがないんだろう?
「サイクルトレイン」とは、自転車を持ち込める列車のこと。
よく調べたことはないが、ヨーロッパでは結構あるらしく、
日本でもいくつかあると思う。
オレが知っているのは、青森の弘南鉄道。制約はあるらしいけど。
新幹線などの幹線はムリだろうけど、ローカル線だったら、
やってやれないことはないんじゃないか。
何だか想像するだけで、楽しみや便利さが広がる。
先日、あるローカル鉄道の経営に関わってる方と酒飲み話にこの
ことを話してみたら、後日、「来年ぜひやってみたい」ときたもんだ。
うれしい話だねえ〜。
いろいろな障害や課題、効果の多寡ということもあるだろうけど、
まずはやってみないことには何事も始まらない。
サイクルトレインが実施されたら絶対利用する、という人間が
オレの知ってる限りでも20〜30人はいるけどなあ〜。
もちろんオレも含めて。
外は雪だっていうのに、こんなことを考えているオレってやっぱ
ノーテンキかも。
いやいや、昔から言うではないか、
「冬来たりなば春遠からじ」と。
File No.287
『日本のデザイン -美意識がつくる未来-』原研哉(岩波新書 800円)
オススメ度★★★★☆
原研哉の前著『デザインのデザイン』の姉妹本というので、すぐ
買ったのだが、なかなか読む順番が回ってこなくて、1カ月以上
経ってやっと手にとった。
なにせ『デザインのデザイン』はオレの五つ★リストのひとつであるから、
読む前からかなり期待感が膨らんでいた。
肝心の中味は、その期待を裏切らないものだった。
もう最初から示唆に富む内容でグイグイ惹き付けられる。
しょっぱなから、日本の美意識を「繊細」「丁寧」「緻密」「簡潔」
と位置付け、これからその日本独自の美意識が世界に再認識されると
言っている。
それを具体的に物語る事例のひとつが、著者がデザインワークをした
展覧会「JAPAN CAR 飽和した世界のためのデザイン」。
最近は、実用性に焦点を絞って設計された車が増えているが、それを
「移動技術は、運転への能動的な欲求を背景とした『ドライブ』系から、
移動への冷静な意志に寄り添う『モバイル』系へ移行する」と言っている。
まさにその通りかもなあ。
だから、若者の強い所有欲が車に集中しなくなったのかも知れない。
オレたちぐらいの世代は、車が第一という男が圧倒的だったと思う。
あの有名なコピー「いつかはクラウン」も、そういう時代だから
ウケた。
もっとも、オレは車が第一ではなかったけど…。(ソンピン者だから)
そのほかにも、「シンプルとエンプティ」「SENSE−WARE」
の話もなかなか興味深い。
デザインとは、物の本質を見極めていく技術である、とする著者ならではの
卓見・識見が散りばめられている。
デザインを表層的に見ているうちは、まだまだなんだなあ〜。
もうひとつ。
笑った顔の日産キューブを見たことはないだろうか。
クルマのフェースが本当に笑った人の顔のように出来ているのである。
これは、最先端技術の繊維で作った4分の1スケールモデルで、
著者がプロデュースしアートディレクションをしたSENSEWARE展
に出展され話題になった。
こんな「笑う車」が街なかを走っていると、なんだかほのぼのとして
いいかもねえ〜。
よっし、オレの身の回りもシンプル&エンプティにし、車もモバイル系
にすっかな。ん〜、でもすっごいエネルギーがいるかもなあ〜。
もともと財布の中身はシンプルで、頭の中はエンプティだから
これ以上がんばることもないか。
こんなにベタぼめしてるのに、なんで四つ★か?
無条件に感動した前作に比べると、やや大上段にふりかぶっちゃって
いるかな…と。
2011.12.18:
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今季初積雪
結構降ったねえ〜。
昨日来の雪は終夜やまず、今朝起きたら一面冬景色。
除雪車も今季初出動したようだ。
家の前にはモッコリと雪の小山。
自転車がシーズンオフになって1カ月余、身体も
タルみはじめたことだし、どうれ一丁やったるか、と
勇躍雪かきへ。
む、ちょいとまて。
数年前の初積雪にして大雪の時、余りにも張り切り過ぎて、
スノーダンプ一発目にギックリ腰。
何を血迷ったか、その後温泉に行って長風呂し、
ちょいとばかり寝たら、起き上がれなくなった。
以後3日間は夜もオチオチ眠れず、予後もなかなか全快とは
いかず、結局シーズンを棒に振った?苦い経験が甦る。
で、ここは、慎重に、ゆっくり、と自分自身に言い聞かせて、
たっぷり1時間以上もかけて雪かきをした。
汗びっしょりだけど、シャワー浴びて爽快、朝めしもウマイ!
冬の日々は毎日かくありたいものだが、いつまで続くことやら…。
File No.286
『謎とき平清盛』本郷和人(文春新書 750円)
オススメ度★★★☆☆
ご存じ、来年のNHK大河ドラマは「平清盛」。
恒例になったドラマが始まる前の予習シリーズということで、
この本を買ってみた。
ちょいと題名がイマイチだったが、中味はなんのなんの、
歴史学(歴史の見かた、捉え方、考え方)の基本を押さえ、
その時代の状況や、平清盛の人物像、そして平家の時代が
どんな意味や意義があったのかについて、きわめて論理的に
述べている良書である。
読んでみて初めて知ったが、この著者は大河ドラマの時代考証を
担当した一人。
だから、自身の立ち位置の整理と言うこともあったのだろう、
大河ドラマの本質は時代劇であり、あくまで物語であり、
フィクションなのだ、ときっぱりと言い切っている。
なるほど、そういうことだったら明快だ。
というのも、ここ数年ずっと初回を観て失望して、以後殆ど
観ないということが続いている。
それは、ヘタに「予習」なんぞをしてるものだから、史実に
反していたり、有り得ない演出だったりすると、興味関心が
すうっと引いてしまうのである。
でも、物語だったらそんな気にすることないなあ。
今回も、平清盛の出自を白河上皇の落胤にすると言う。
その方がよりドラマ的だからであろうが、著者にしてみれば、
それは、清盛がラーメンをすすっているのと同じような
レベルの説だと言う。
しかし、完全否定も出来ないところに歴史学の難しさがあるとも。
「清盛は白河上皇の落胤だ」というのは簡単だけど、
「清盛は白河上皇の落胤ではない」ことを証明するのは至難の技。
歴史に実に色々な説が生まれる所以でもある。
さて、この本の一番の粋、清盛の存在意義。
それは、長い間天皇(および上皇)と貴族が中心になって
「権門体制」を築いて国を司ってきたシステムの中枢を、
武家が武力で奪いとり、軍も政も掌握していくという
武家権門体制のパイオニアになった、ということではないだろうか。
その後、鎌倉幕府・室町幕府・江戸幕府と武家統治社会が長く
続く先駆けとなったのである。
圧倒的武力を持ちながらも、それを性急に駆使することなく、
周りの状況を冷静に判断しつつ、抑制の利いた言動で
武家統治社会のシステムを築きあげて行く清盛の理性・知性
がうかがえる好著でもある。
蛇足ながら…
源頼朝を処刑しないで伊豆に流したことが、清盛の大きな失敗で、
後の平家滅亡につながった、とよく言われるが、なぜ処刑しなかったのか、
なぜ頼朝が東国で再起できたのか、もこの本を読めばよくわかる。
2011.12.17:
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音楽がない!?
先日、あるステージでブラジル人が演奏する「マシュケナダ」
を聴いた。すんげえ懐かしい〜。
そこで連想したのがカルロス・サンタナ。
ご存じ、ラテンロックのギタリストで、その哀愁漂うサウンドは
心に沁みてくるようだ。
「ムーン・フラワー」や「ブラック・マジック・ウーマン」、
そして代表曲とも言える「哀愁のヨーロッパ」は、聴いていると
何だかヨーロッパの中世の街角・裏小路に迷い込んだような気分に
なっちゃうなあ〜。
もちろん、行ったことないから、空想でその気になるだけのことだけど。
懐かしくなってサンタナのCDを探し出した。
すると、再生する機器がないことにハタと気が付いた。
そうだ、この間テレビ買った時、整理しちゃったんだっけ。
ラジカセみたいのはあるけど、それじゃあ気分出ないしねぇ。
かと言って、車庫の中で車のエンジンかけてカーステで聴くわけにも
いかん。
どっちかと言うと、音楽にも無頓着な方だが、全く音楽がない生活と
言うのも無味乾燥だなあ。
とりあえず、出勤の車の中ででも聴くとするか…。
File No.285
『限界集落株式会社』黒野伸一(小学館 1600円)
オススメ度★★★★★
タイトルとカバーデザインだけで買った本だが、大正解!
久々のファイブスター。
一流大学を出て、一流銀行に勤め、アメリカの大学でMBA(経営修士号)
をとって、IT企業に転職し、若くして財務部長のポストに就き、高額な
年収をとり、六本木の億ションに住み、BMW7シリーズに乗って…
と絵にかいたようなエリート人生を送ってきた主人公の多岐川優。
ワケあって会社を辞め、祖父が住み父が生まれたとある田舎に足を
踏み入れる。
そこから、急転直下、予期せぬ流れとなり、田舎にのめり込むことになる。
舞台となる止村(とどめむら)は、高齢化と過疎化が進む典型的な
限界集落。
優は、この村を再生しようと八面六臂の活躍をはじめる。
構造的なものだから、一言に再生と言っても容易ではない。
それを、持ち前の経営手腕、いくつもの再生案件に取り組んできた経験、
押しの強さ、リーダーシップで乗り切っていく。
限界集落だけど、そこには夢が生まれ、それを育むひたむきさがあり、
愛もあり、恋もある…、そんな人間模様が繰り広げられていく。
そして何よりも、優自身が変わっていくのが面白い。
そんな大きな困難もなく、夢は現実に近づいていくのだが…、
最後に大きな試練が待ち構えている。
物語は一挙に感動のクライマックスへと…。
最初は、町おこしや村おこしのヒントになるものはないか、という
スケベ心を持って読んでいたのだが、いいや、これはエンターテインメント
物語として純粋に面白い。
話の進み具合が少し安易なのではないかと感じるムキもあるだろうが、
そんなことあまり関係ない。
そして、この本には、前書きも、後書きも、解説もない。
本編のみの勝負。
これまたよし!
そうそう、作家たるもの、前口上や能書き、解説などゴチャゴチャとした
理屈なんか言わんでよろし。
今週末までゆっくり読もうと思っていたのだが、余りにも面白くて
昨晩から早朝まで一気に読んでしまった。
お陰で、もう眠くてヘロヘロ。
オレの五つ★評価のひとつの基準は、「寝食を忘れてしまう」こと。
他にもいくつかあるが、本作品はこの点において合格。
なんか、映画化とかドラマ化されるようなストーリーだし、先月末に
出版されたばっかだけど、そこそこのベストセラーになる要素あるぜえ。
ぜひ、年末年始のお楽しみの一冊にしてみたら?
2011.12.13:
ycci
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昭和の米沢・あの日あの時
某地区の新そばまつりなるものに行ってみた。
数年前にも行ったことがあるので、最も混むお昼の
少し前に到着するよう行ったのだが、会場周辺はもはや
車の洪水状態。
げっ、帰ろうかなと思ったけど、わざわざ券を調達して
くれた人の顔が浮かんで、何とか思いとどまり、意を決して
会場内に。
げっ、げっ、げっー、すでに80人ぐらいいる。
しかも、そのうち30人ぐらいはまだ座れないでいるではないか。
さらに、食べてる人は10人足らず。
ということは、オレにまわってくるのは70人目?
でも決めたんだから並ぼうと思い、列の最後尾に。
比較的心は穏やかだったのだが…。
わずかに3分後には会場を出て車へスタスタ。
後ろから、「あ〜あ、やっぱり」というあきらめと、3分しか
待てない男への憤りが交ったような表情で家人が走ってきた。
ん?、3分っていうと、オレが待てるのはカップラーメンまで
なのか…?
File No.283
『新聞資料集成−昭和の米沢(一)−』米沢市史編集資料第24号
(米沢市史編さん委員会 1700円)
オススメ度★★★★☆
先日、伝国の杜のショップを眺めていたらこの本が目に止まり、
パラパラ立ち読みしているうちに面白くなって、ついに買って
しまった。
これは、昭和2年から6年までの米沢の新聞記事抜粋である。
なあんだ、新聞の切り抜きかと侮るなかれ。
その内容は実に興味深い。
今から約80年前の昭和初期、米沢ではこんなことがあったのか、
あんな出来事があったのか、という驚きの連続だ。
それこそ、ヘタな小説よりずっと面白い。
例えば、昭和4年3月某日の記事。
その驚くべきタイトルは「珍味白鳥」。
市内某そばやで白鳥の試食会を行ったところ、牛肉のような色と
歯切れで、味わい淡泊にして珍味、とある。
ええっ、白鳥食べたの?
その上、食べたい人はぜひいらっしゃい、大勉強で料理するから、
との宣伝まで付いている。
ハクチョウを食べたんだ……
昭和5年10月某日の記事は「火の海と化すこと19回」。
米沢300年大火災史のあらましが報じられている。
300年というと、江戸時代から大正ぐらいまでか。
この間、米沢では19回もの大火災が起きており、1回あたりの
平均焼失戸数は610戸。
中でも大正6年に代官町から起きた大火災は、焼失戸数2291戸
と群を抜いている。市街地の大方が焼失してしまったと言っても
いいほどの大惨事だったことがわかる。
火事と言えば…
小学校にあがるかあがらないかの頃、夜中に近所で火事があった。
ご幼少のオレはトーゼン夢の中だったのだが、少し近いので
起こされ、身の回りの支度をさせられた。
何が起きてるのかわからないオレは、ボーとしたままトイレへ。
小便器に立って外を見たら、大きな炎が眼前にあがっていて
びっくり。そのまま腰が抜けちまった。
用便は止められようもなく、そのまま…
地震・カミナリ・火事・オヤジとは良く言ったものだ。
子どもが怖がる代表的なものだが、オレは、情けないけど
中年になった今でも、この四つは少しコワイのよお〜。
File No.284
『新聞資料集成−昭和の米沢(二)−』米沢市史編集資料第25号
(米沢市史編さん委員会 1500円)
オススメ度★★★★☆
昭和の米沢(一)が余りにも面白いので、確か(二)以降があった
ハズだと思い探してみたら、あったよ、あったよお。
さっそくむしゃぶりつくように読み始めた。
この(二)は昭和7年から13年までを収録している。
編者の一人である故・小山内氏も解説に書いているが、
この時代は、満州事変から支那事変へと大陸での戦局が拡大し、
後の太平洋戦争へと国家全体が突入して行こうとする重苦しい
世相の中にあった。しかし、苦難の時代をたくましく生き続けた
当時の人たちの生きざまもまた尊く思う、と。
この時代のエポックは、何と言っても昭和11年の記録的豪雪
である。
1月18日午後零時50分に興譲館中学(旧制)の講堂が大雪で
倒壊しペシャンコに。
続く1月22日の記事では、電線が通行人の咽喉につっかえったり、
家の中では昼間でもランプを使用したり、市内の学校もほとんど
休校となるなどの状況を報じている。
いつやむとも知れぬ雪に、住民は戦々恐々の日々を送っていると。
うむ〜、この頃から比べると、米沢の雪もだいぶ少なくはなって
きているのかなあ〜。とは言っても、数年前の1月4日のように
一晩で70cmということもあるから、ゆめゆめ油断はならぬ。
もうひとつ挙げると、八幡原飛行場と八木橋競馬場。
米沢にはかつて、飛行場も競馬場もあったのだ!
八幡原飛行場は、今の工業団地あたりにあったらしく、その
痕跡がわずかにうかがわれるという話を前に聞いたことがある。
今はどうかわからないが。
今も八木橋競馬場があったなら…、
おそらく開催日ごとに通いつめて熱狂してるだろうな、きっと。
いずれにしても、膨大な量の新聞資料を渉猟し、ひとつひとつ
吟味しながら地道に編んでいったご労苦と、米沢の来し方・足跡
を次代に継ぐという偉業に、改めて敬意を表したい。
「過去とか歴史よりも今と未来が大事」と言う人がいるが、
それはその通り。でも、オレたちは、過去〜現在〜未来の連綿たる
途切れのない流れの中に在るのだということも忘れないように
したいものだ。
2011.12.11:
ycci
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積ん読最高潮
およそ2週間ぶりのアップ。
平日はほとんど読めるような状態で帰れないし、
寝床読書でがんばっても、せいぜい20〜30分がいいとこ。
電車や待合室で、さてと本を広げると知人に会い、
何となく四方山話になっちゃって。
でも気になる本は頻繁に買っているのよ。
だから、オレの部屋はただ今「積ん読」の最高潮。
春や夏ごろに買ってまだ読んでない本もあり、借りて読んでない
本もあり、未読冊数はおそらく50冊はゆうに超えていると思う。
少し忸怩たるものもあるけど、別にギムで読んでるわけでないし、
ノンビリいくことにしよう。
なんて言ってるうちに「旬」を過ぎてしまいそうな本も
あったりして…。
File No.282
『猫鳴り』沼田まほかる(双葉文庫 524円)
オススメ度★★☆☆☆
この作家、近頃注目されているらしい。
新聞や雑誌で取り上げられているのを見たことがあるし、本屋でも
結構平積みしているのを見かける。
オビも強烈で、「おすすめ文庫王国2010-2011第1位!」ときたもんだ。
読まず嫌い・食わず嫌い・やらず嫌いを厳に戒めているオレとしては
こりゃ一度は読んでみにゃなるまい。
ということで読み始めたところ、なかなか独特のワールドを形成
している印象を受けた。
「モン」というちょっと不思議な猫をめぐる三部構成の物語。
第一部では、中年にさしかかって授かった子供を流産してしまった
女性のやるせなさやイラ立ちを重ねる。
第二部では、不登校少年のイラ立ちと絶望・虚無感が重なる。
第三部では、妻に先立たれた初老の男の終末観・死生観と「モン」
の最期が重なり合う。「モン」が今わの際で見せた近づく死を
静かに受容していく姿はなかなか読みごたえがある。
猫に教えられた死生観とでも言うべきか。
確かに短編にしては読みごたえはある。
しかし、主題への切り込みという点で、オレは少し食い足りない
感じが残ってしまった。
あと、巻末の「解説」も蛇足の感を拭えない。
この本に限らず、すべからく「解説」とか「まえがき」とか
「あとがき」なんてものは要らない、本編オンリーの勝負で
充分、とオレは常々思っている。
2011.12.10:
ycci
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もっとエキサイティングに!
今年のプロ野球日本シリーズは最終の第七戦までもつれこむ
好ゲームだった。ワンサイドになったゲームはひとつもなく、
ロースコアで最終回まで緊張感が持続していた。
誰かが言っていた「玄人好みの展開だった」と。
要するに、素人のオレには面白くなかった。
ホークスもドラゴンズも嫌いなチームじゃないんだけど、
何だか手堅過ぎるし、意外性もないし、血沸き肉躍るような
場面が殆どなかったような気がする。
(すべてを観たわけじゃないけど)
前回も書いたけど、ハデなガッツポーズや雄たけびを観たい
わけじゃなく、闘志と華麗さ、フィジカルのぶつかり合い、
戦術のカケ引き、そしてそこから生まれる感動のドラマが
観たいのである。
150km以上の球速を持ってるピッチャーなら、妙な小細工
なんかせず、堂々と直球で勝負して欲しい。
なんとなれば、空を切るフルスイングにも、剛球をはね返す
打棒にも、それなりの輝きが生まれるのではないだろうか。
それを、必要以上に球を長く持ってバッターのタイミングを
狂わそうなどとするから、もうイライラして観たくなくなって
しまう。
日本野球よ、もっと潔く、エキサイティングであれ!
熱が冷めかかっているプロ野球ファンの繰り言かも知らんが…。
File No.281
『ワシントンハイツ −GHQが東京に刻んだ戦後−』
秋尾沙戸子(新潮文庫 705円)
オススメ度★★★☆☆
「ワシントンハイツ」って何だっけ?
読む前までは、何だか聞いたことがあっておぼろげにわかっている
つもりになっていたが、読んでみてその正体がよくわかった。
それは一言で言うと「進駐軍家族住宅」。
太平洋戦争が終戦になって、日本には米軍(正確には連合国軍)が
大量に進駐し、軍事国家を徹底的に解体し、民主国家を人為的に
つくった。
その進駐軍部隊、通称GHQの将校や隊員たちとその家族が住まう
住宅約八百数十戸が旧代々木練兵場の広大な敷地を強制的に接収して、
日本政府のお金で作らされたのである。
因みに、ワシントンハイツが形成された旧代々木練兵場とは、現在の
代々木公園や代々木体育館、NHKのあたり一帯。
この本は、この「ワシントンハイツ」をひとつの象徴として、戦中・
終戦・戦後にわたるアメリカの日本に対する占領政策を検証する
という狙いで書かれている。
それは安易なGHQ批判にとどまらず、きわめて冷静な眼で
パックス・アメリカーナの功罪を描き出している好著でもある。
著者の主旨は次の一文に集約されている。
「日米蜜月の果てに、アメリカに比肩する大国となりたがる空気が
濃厚である。だが、私たちは『複眼的』に見る力を発揮すべきだと
痛感する。空から焼夷弾が降ってきた経験も、被曝した経験も、
いま一度心に留めてみたい。その上で、したたかに知恵を絞れば、
日本にしかない『国の形』を探し出せると信じている」
戦記や戦史などをいろいろ読んだことがあるが、この本を読むまで
知らないことがたくさんあった。
例えば、B29戦略爆撃機による焼夷弾空爆で東京をはじめとした
各都市は火の海と化し、夥しい死傷者が出た。
非戦闘員である民間人をも巻き込んだ無差別大量殺戮。
米陸軍航空軍を指揮し、日本への大空襲を実現させた張本人が
カーティス・ルメイ。
なんと、このルメイに日本政府は昭和39年、勲一等旭日大綬章
という最高級の勲章を贈っているのである。
何と言うことだろう。
同種のことは、建築家アントニン・レーモンドにもあった。
戦前日本にいたレーモンドはアメリカに帰って、焼夷弾による
爆撃効果実験のために日本家屋を設計建設していた。
そして、終戦後にまたも日本にやってきて建築家活動をしている。
ルメイと同じ昭和39年に勲三等旭日中授章を贈られている。
一体こんなこと誰が決めたのだろうか。
反対する人間はいなかったのか。
著者も大いなる反発を感じていることが行間からうかがわれる。
かくしてワシントンハイツは昭和39年の東京オリンピックの
選手村として供された後、接収解除となり、その姿を完全に
消した。
オレが生まれた頃はもうすっかり戦争の余燼さえない時代だと
思っていたが、そうではなかった。
現に今でも六本木に「ハーディ・バラックス」という日本の
中のアメリカがまだある。
戦後65年になるが、まだまだ余燼は払拭されていない、という
ことをこの本は教えてくれている。
2011.11.27:
ycci
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時代小説2連発
今日は久々に晴れた。
となると、延び延びになっていた「雪囲い」をやらざるを
得ないか、と少々ユーウツな朝の目覚めになった。
午後からようやくおっとり刀で作業にかかったオレ。
杭を打ち込んで、庭木をナワでグルグル巻きにして、
はい一丁あがり。
そもそも狭い庭(畑?)だし、庭木と言ってもほんの
2、3本だから、作業は30分足らずで終了。
(本当なら、もっと丁寧にすべきだろうし、冬を迎えるに
あたり家周りのことも、もっともっとすることがあるハズ
なのだが…)
近所の立派な雪囲いと比べると自己嫌悪に陥ってしまうから、
そそくさと家に引っ込んだ。
うむ〜、衣食住に頓着しないのはもう一生直らないなあ〜。
最近は、自分のズグダレさに愛想を尽かすのを通り越して、
自分自身で容認しはじめているようなフシがあるので、
かえって始末が悪い…。
File No.279
『一命』滝口康彦(講談社文庫 476円)
オススメ度★★★★☆
六編を集めた短編集だが、久々に面白い時代小説だった。
理不尽な世間や掟を前に、哀しいまでに武士道を貫き通し、
一矢をむくいるという趣向の物語。
肉体や日常生活よりも、サムライとしての自らの精神美学を
最優先する生き方が潔くてカッコイイ。
日本人にはこういうDNAが宿っているのである。
例えば「相撲」もそうだ。
勝者が土俵でガッツポーズするなんてことは有り得ない。
敗者に対して手を差しのばす。
お互いがお互いを尊重することから始まり(だから礼にはじまり
礼に終わる)、勝負は時の運。勝者は勝利の喜びよりも、
敗者へのいたわりを優先させる。
極端な喜怒哀楽はあらわさない。
こうした「抑制の美学」がオレたちの琴線にふれるのである。
かつては野球もそうだったが、今ではプロまでがガッツポーズや
雄たけびなどのオーバーアクションばかりで辟易させられる。
こういう世の中になったとは言え、心の奥底にサムライの血が
宿っているからこそ、この『一命』に感動を覚えるのかも知れない。
とくに冒頭の『異聞浪人記』は秀作だ。
切ないまでの男の矜持、哀しい結末、そしてその想いを一命を賭けて
晴らす意地…。
この武士道の物語は、二度にわたって映画化され、いずれもカンヌ
国際映画祭に出品された。
世界も一目置く、日本の精神美学である。
オレ自身は飽食無摂生の徒であるが、こういうストイックなものは
メッチャ好き!
File No.280
『上杉かぶき衆』火坂雅志(実業之日本社文庫 648円)
オススメ度★★★☆☆
『天地人』で一躍有名になった火坂雅志氏だが、考えてみれば、
そのほかの作品では『沢彦』ぐらいしか読んだことがなかった。
そこで、この本を手にとってみたのだが、『天地人』では
脇役的存在だった面々の物語を綴った掌編で、なかなか興趣が
尽きない。
著者が「上杉かぶき衆」にとりあげたのは、
前田慶次郎
大国実頼
上杉三郎景虎
上杉景勝の妻
上泉主水泰綱
本多政重
水原親憲
の7人。もちろんいずれも実在した人物であり、それぞれの
物語も脚色はあるものの史実に基づいている。
そして、いずれも上杉謙信・景勝・直江兼続のメインストリーム
に深くまつわる人物たちである。
しかし、この上杉メインストリームとも言うべき「将」たちを
主体に描いているわけではなく、それぞれの立場での憤悶や哀歓
などを描いているところがサスガである。
それは、「上泉主水泰綱」の章でも如実に表れている。
物語では、兼続との誤解が完全には解けぬまま、長谷堂からの
撤退戦で「捨て構え」という壮絶な戦死を遂げる。
まさに自らの一命をもって上杉を救う一助となった。
これを読んでツラツラ思うに、「かぶき衆」とは、何か
「そんぴん者」につながるような気がしてきた。
米沢の人は知ってるように、それはそもそも人を揶揄する言葉
ではなく、ブレない生き方を貫き通す者に対する畏怖の形容
だったのではないだろうか…。
少し穿ち過ぎかな。
2011.11.26:
ycci
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坂本桂一2連発
先週、坂本桂一氏の講演を聴く機会があって、その話の
内容に感銘を受けた。
「坂本桂一ってだれ?」というぐらいオレはIT業界に疎く、
「聴衆集まるのかなあ〜」と集客を不安視していたが…、
話を聴けば聴くほど、これは、これはなかなかだぞって思いに。
聴衆の殆どを占める若き経営者・ビジネスマンたちには、
きっと大きな刺激になったに違いない。
オレも刺激されたが、いかんせん10年、いや20年遅かった
かなあ〜。
File No.277
『坂本桂一の成功力』坂本桂一(PHP研究所 1500円)
オススメ度★★★☆☆
講演が終わったその日からこの本を探し始めた。
なぜなら、講演内容がこの本に基づいているとのことだったから、
もう一度氏の謦咳に接したいという思いが強くて。
だが、
市内の本屋・古本屋にはない。
山形の大型書店にもない。
市立図書館にもない。
県立図書館にもない。
ネットで注文したが、出版社でも在庫なし。
こりゃダメかと殆ど諦めかけてた時に、ある知人から貸し出しの
お申し出があり、ホント嬉しかった。
「あの講演は良かった!」とあちこち吹聴してたのが耳に入った
のだろうか。
さっそく心して読み始めた。
講演同様になかなか示唆に富んだ内容である。
氏も月に100〜200冊の本を読むそうだ。
雑誌や週刊誌、マンガなども含めてだそうだが、超多忙な人に
しては驚異的な読書量である。
「よく時間がありますね」と言われるそうだが、逆にたいして
本も読まないで平気で仕事をしてられる人の気が知れない、
と言う。
オレも、いろんな意味で同感だ。
だけど、物事(事業)を始める際には、あまり調べ過ぎたり、
難しい本を読み過ぎたりばかりでは、当然のことながら何も
起こりようがない。
やるかやらないか、即断即決。やると決めたら、クールな頭で
彼我のレベルを知り、スレッショルドを超えるための必死の努力
をしなければならないと言っている。
自身の行動・言動・思考に反映させてこその読書なのだ。
講演では話さなかった未来予想にも興味深い内容が盛られている。
近い将来のパソコンは、OSを必要としない、シンクライアント
システムが主流になるだろうとのこと。
そうすると、パソコンの動作環境は劇的に軽くなり、概念そのものが
変わっていくだろうと予測している。
ブロードバンド化が加速し、ブルーレイディスクと言えども、その先の
未来はない…。
また、動画の中味を検索できるようなドラスティックなイノベーション
も、そう遠くないうちに実現するだろうとも。
氏の論理展開には、多少異論もあるけど、総じて刺激に満ち満ちている。
ビジネスに打って出て勝とうとする闘志と意欲のある人は
読んで絶対損はない、と思う。
File No.278
『学者になるか、起業家になるか』
城戸淳二・坂本桂一(PHP新書 720円)
オススメ度★★☆☆☆
これから全国の本屋に出廻ろうとしている出来たてホヤホヤの本を
いただいた。
いただいた、と言っても別に個人的にではない。
だから、読み終えたらご関係のご希望の方にお回ししようと思う。
この本は、件の坂本桂一氏と有機ELの第一人者・城戸淳二教授の
対談のような形式になっていて、それを志村勉教授がコーディネート
している。
この三人の共通点は、いずれも山形大学の先生であるということ。
そう、坂本サンは山形大学の客員教授も務めていたのだった。
それすら知らなかったオレは、氏との二三言の会話で、
「山形・米沢は初めてですか?」とやっちまった。
かなり怪訝そうな顔をされてたなあ〜。
笑って許して。
で、この本、坂本サンは得意のスレッショルド論を展開。城戸センセイ
も自分の生い立ちなどを随所に話されてて、なかなか面白い。
「三浪から大学教授」というキャッチフレーズも城戸センセイらしい。
そう言えば、二人とも関西人だよなあ。
城戸センセイは大阪、坂本サンは京都…。
両者に共通してるのは、関西出身と言うことだけでなく、それぞれの
スレッショルドを超えてるか、あるいは超えようとしている人間で
あるということ。
だから、当然のことながら含蓄が深い。
まあ、こういう本を何冊も読んでも、行動がなければ何の役にも
立たないということ、かな。
2011.11.20:
ycci
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思い出は�犇譴き�
コンビニで珍しいタバコを見つけたので買ってみた。
その名は「SHINSEI」(しんせい)。
昔からあるから、珍しくも何ともないのだが、未だに
売っていることが珍しく思えたので…。
実は、オレが初めてタバコっちゅうもんを吸ったのは、
忘れもしないこの「しんせい」だったのだ。
どれどれ久しぶりに、と火を付けて一口吸ったら、
とたんにゲボゲボと激しくむせ返ってしまった。
おさまってからもノドが苦くていがらっぽくてしょうがない。
両切りで強くて、これぞタバコ!なのだが、とっても今の
オレには吸えたもんじゃない。
初めて吸った時も苦かったが、今はその時の思い出以上に
苦い!
File No.276
『どくとるマンボウ青春記』北 杜夫(新潮文庫 514円)
オススメ度★★★★☆
先日、北杜夫の本を取り上げた時、この本のことについても
ちょっとふれたが、それから無性にもう一度読みたくなった。
必ずあるハズなのだが、家じゅうを探しても見つからない。
仕方なく本屋に行ったのだが、そこでも品切れ。古本屋にも
ないので、仕方なくネット購入と相成った。
ちなみにオレは、よっぽどでないとネットで本は買わないことに
している。まずは地元の本屋・古本屋に行く。
なければ図書館へ。
なぜか?
やっぱ、本は手にとって表紙や目次、前書きなどをパラパラ見ながら
買うものだからである。他の買い物はきわめてルーズだけど、本だけは
リアルしか信用しない。
それに、みんなネットで買っちまって、街から本屋がなくなって
しまったらすごく困るし、寂しいからね。
で、早々にこの本の頁を繰り出した。
とたんに、何だが懐かしさで胸が一杯になるような感じ。
北杜夫こと本名・斎藤宗吉青年の旧制松本高校時代の物語。
陳腐な言い方になるが、古き良きバンカラ青春記。
面白可笑しく、奇妙奇天烈な人間が数多く登場する。
もちろん、北杜夫自身も含めて。
だけど、この本が懐かしく感じられるのは、面白可笑しいから
だけじゃない。
そこには、青年期の心の葛藤や、精神の遍歴、未来への憧憬と不安などが
散りばめられている。
試験の出来不出来が人生を決めるわけじゃない、ということも
この本から学び、大いに慰められ、励みになった。
それと、この本、いや、北杜夫の著作に共通していることは、
どこかにいつも憂愁の影が忍び込んでいるということ。
本人は「感傷癖」と卑下してるけど…。
みんなとバカ騒ぎもするけど、アルプスの大自然を眼前にして
一人涙する、そんなことってみんな何かしらあるから、共感を
誘うのかも知れない。
先日ある人が言った。
「絶望の反対って何だと思う?」
「希望…?」
「いや、絶望の反対とはユーモアなんだ」
これには感服した。
北杜夫のユーモアは、多くの人々を絶望から救った。
以って瞑すべし。合掌。
2011.11.20:
ycci
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�爐△蠅┐覆き瓧河�発プラス1
前回予告した今までのオレには�爐△蠅┐覆き疔椶�
二冊も買ってきた。
まったく奇想天外な本でもなく、まあほんの少しの
踏み出しといったところか。
オレもあんまり意外性がないねえ〜。
File No.273
『さよならもいわずに』上野顕太郎(エンターブレイン 780円)
オススメ度★★☆☆☆
さて、どんな�爐△蠅┐覆き疔椶鯒磴�うかと思って本屋の中を
うろついていたら、ふとあるコーナーに目が止まった。
「大人のコミックがブーム」みたいなPOPがあって、
数冊ほど新聞の書評コピーとともに並んでいた。
これだ!久々にマンガだ!
と思い、ひとつひとつ吟味していくと、まあ、多くがゴテゴテ
した過剰書き込み超劇画みたいで、オレの好みではない。
唯一、リアルで落ち着いたタッチのこの本を選んで、
さっそく読んでみた。
読み終えるまで、なんとわずか1時間足らず。
悲しい物語(実話)なのだが、いまいち琴線にふれてこない。
作者の喪失感の深さはよく伝わってくる。
もしこれがオレだったら、と思うと何だか怖ろしくなる。
作者が漫画家だからこういう表現をしたのだろうが、やはり
これは文字の物語の方がオレにはいいなあ〜。
File No.274
『ツレがうつになりまして。』細川貂々(幻冬舎文庫 457円)
オススメ度★★★☆☆
これは、�爐△蠅┐覆き疔椶里弔發蠅杷磴辰燭錣韻犬磴覆�て、
本のカバーを見て、何だか話題になっている本だな、と思って
ついで買いしたもの。
本を開いたら、なんと、これもマンガじゃないか!?
「え〜、知らなかったの?」
と思われるかも知れないが、正直言って「知らなかった」。
雑な絵(失礼)で、ほっぽっておこうかなと思いつつ、ながめる
ように読んでいくと、ほうっ、こりゃなかなか面白いではないか。
これも作者の実話というだけあって、絵は雑(たびたび失礼)だけど、
中味は結構リアル。
ウツ病というと、どうしてもクラくなりがちだが、そこをマンガの
特性でもある軽妙なシャレ気で読者を余り落ち込ませていない。
そんなところが、シリーズ100万部突破という数字になっている
のかも知れない。
悲しいことを「悲しい」とストレートに言ったんでは、もはや
表現芸術とは言えない。自分で笑いながら演じている喜劇役者は
面白くなく、大真面目に喜劇を演じる役者こそが、可笑しくもどこか
物悲しさが漂う。それは、チャップリンを観ればよくわかる。
つらいこと、悲しいことには正面から向き合わなければならないが、
気持ちまで萎ませないで、ユーモアを忘れずに、元気に明るく行こう、
という作者のメッセージ(おそらくダンナへの心からのエール)
が明快に伝わってくる。
こういうのだったら映画も観てみたいなあ〜。
File No.275
『スティーブ・ジョブズ 神の遺言』桑原晃弥(経済界新書 800円)
オススメ度★★★☆☆
昨日、日本のIT先駆者の一人である坂本桂一氏の講演を聴く機会に
恵まれた。
寡聞にして同氏のことをあまり知らなかったので、半信半疑で
臨んだのだが、その講演内容はベリーグッド!
オレの今年一番、か二番。
要約すると、
1.スレッショルド(閾値)を越えられるか
2.スピード次第で結果が変わる
3.クールな眼と頭を持て
ということ。
なんのこっちゃ、と思われる人は、氏の著書を読んでみるといい。
オレもさっそく注文した。
で、こちとらは、先月56歳の若さで亡くなったスティーブ・ジョブズ
の追悼本とでも言うべきか。
今、本屋さんには同種の本が多く並んでいるよなあ。
その中でも、比較的手軽そうなこの本を買ってみた。
繰り返しがやや多く、深さもさほど感じられないが、彼の人となりや
業績、来歴のおおよそがわかる。
彼はエンジニアではなく、アートディレクターもしくはプロデューサー
としての天賦の才があったのだろう。
「すぐれたデザインをなし遂げるには、製品の本質を理解しなければ
ならない。鵜呑みではなく、十分に対象をかみ砕く作業なのだ。
ほとんどの人は物の本質について十分な時間をかけて理解しようとは
しない」
そしてまた彼は、単なる製品プロダクトではなく、新しいライフスタイル、
新しいパラダイムを切り拓き、広めていく天才でもあったのだ。
「飛ぶためには、まず空が必要だ。ジョブズには空をつくる力があった
のである」
ジョブズは空をつくるために、凄まじいまでのハードワークをこなして
きた。アップルを創業した20代の頃にすでにスレッショルドを越える
術を体得していたのである。
2011.11.13:
ycci
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熊出没!?
近くにクマが出たらしい。
らしい、というのは、実際にオレが見たわけでもなく、
パトカーが廻って注意喚起してたという話を近所で聞いただけだから。
ウチでとってる新聞にも出ていない。
しかし、ついに来たか里山まで。
オレんちから近くの里山のふもとまで歩いて10数分ぐらいだから、
いつかはプー君も迷い出てくるのではないかとは思っていた。
いつも年に数回はオムスビ持って近くの山に登ろう、なんて
ことを言ってるのだが、一向に実行に移せないのは、プー君との
出会いがあるかも知れない、という不安。
でも、山菜採りの時はそんな不安どこへやら。
ひたすら目的遂行あるのみ。
何故なんだろう、この違い。われながら不思議だなあ。
File No.272
『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』
千田琢哉(日本実業出版社 1200円)
オススメ度★★★☆☆
自己啓発本や長ったらしいタイトルの本は余り好まないのだが、
ある書店で一番目立つ所に平積みしてあったので、ついつい手に
とってパラパラと見たら、気にかかったフレーズがいくつか
あったので買ってしまった。
しばらくは積ん読状態だったのだが、何気に読んでいくうちに、
なかなか面白い、というかタメになる内容で感心した。
本書では、本の読み方に関する80の箴言が、ひとつにつき
2ページにまとめられており、すごく読みやすい。
80のテーマのうち、
ナルホド!とか、我が意を得たり!とか、そうだよなあと共感したり
したものが約7割。
むむ、それはどうかな?、ホンマかいな?と思ったのが約2割。
それはないだろ、と思ったのが1割、ってとこかな。
「本なんかあまり読まない」「読まなくてもちゃんと仕事出来る」
「本ばかり読んでると実行力がなくなる」なんて思ってる人は、
ぜひこの本を読んでみるべきだ。しかも、読書に対するネガティブ
な先入観を一時捨てて。
「つらいときには群れるな、本を読め」
つらさを受容できる力というのは、読書で培われる。
一方、ホンマかいな、と思ったのは、この著者が高校生まで
一冊も本を読んだことがないのに、大学4年間で1万冊(1000万円分)
の本を買い、そのすべてを読んだというのだ。
それこそホンマかいな?
だって、4年間で1万冊というと、1年で2500冊、1カ月で208冊、
1日で約7冊!
いくら何でも不可能だろうそれは。
いや、もしかしたら本当に読んだのかも知れない。
まあ、そのくらい本の虫みたいになって読んだ、ぐらいに理解すべきか。
確か、もう一人いたよなあ、1カ月に200冊は読むと言う、よく
テレビにも出てる学者さんが。
1日平均7冊も読んで、よくテレビに出たり、大学の講義をしたりする
時間があるよなあ〜(もちろん皮肉)。
因みにオレの最高は1年で300冊。
オレのオツムでは、1日1冊もかなり過酷だった。
しつこいようだが、オレは1日7冊読む人のオツムの構造の方が
ずっと興味深い。
最後に本題に戻って。
この本のテーマ67に
「今までなら『ありえない』本も1年に1冊は買ってみる」
というのがあった。
知らず知らずに形成されてしまうカラを時々意識的に破って
みるということかも知れない。
「よおしっ」と思い立ってすぐ本屋に行って買ってきたど〜。
今までのオレ、いやここ10数年のオレには「ありえない」本を。
近日公開!
2011.11.06:
ycci
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追悼 北杜夫
数日前の休日、今シーズンほぼ最後の輪行ということで
ほぼオールメンバーが揃った。
朝方まで時雨模様だったが、徐々に回復していきそうなので決行。
雨には降られなかったものの路面が濡れててドロハネがひどい。
しかも、少々滑り気味で危ない。
予定のコースを若干短縮して無事終了と思いきや、痛恨の落車!
後輪が消雪パイプの上で滑っちまった。
足がペダルに固定されているので、自転車ごともんどりうって
ガシャーン!一瞬の惨事。
近くにいたオバさんが「だ、だいじょうぶっ!?」って大声で
駆け寄って下さったもんだから、周りにいた方々も集まって
きて、口々に「おいっ、ケガしてないか?」てなもんで、
ちょっとした騒ぎになってしまった。
車の人もわざわざ停まってこっちを見てるし…。
中には知った顔もチラホラ。
向こうはまさかオレとはわからなかったようだが、
恥ずかしくて痛さもどこへやら。
必死で平然を装い、その場をそそくさと去ったのだが…、
あとになって手・腕・肩が痛くなってきた。
よく見ると自転車もキズや変形が。
ちょっとショックだなあ〜。
笑うヤツもいるけど、ロードバイクの走行中の落車って、ホントに怖い。
雨天輪行厳禁・油断大敵・交通安全。
File No.271
『マンボウ家族航海記』北 杜夫(実業之日本社文庫 600円)
オススメ度★★★☆☆
先日、作家・北杜夫が亡くなった。
ご存じ「第三の新人」と呼ばれる世代の作家であるが、吉行淳之介や
遠藤周作らに続くように鬼籍に入ってしまった。
北杜夫の代表作は何と言っても『楡家の人々』であろう。
実父・斎藤茂吉を中心にした青山脳病院をめぐる大河小説である。
一言で言うと、厳かな時代の流れを感じさせる重厚な物語。
これを読んだ人は、この作家はこれからどれだけの物語を
紡いでいくんだろうと期待したことだろう。
しかし、残念ながら、これを凌ぐ物語はついに生まれなかった。
それは極度の躁鬱病によるところが大きい。
様々な著作で氏自身が語っていることでもある。
この本にも、そのことが多く書かれている。
「株」へののめり込みも滑稽を通り越して、何だか物悲しくなってくる。
はっきり言って「駄文」の部類に入る代物。
なんでこんなことまで書くのか。
ユーモアやウイットのキレもない。
おそらくは、氏の生前最後の上梓だろうに。
でも、初期の『どくとるマンボウ航海記』はすごく面白くて、
オレには珍しく2、3回も読んだ。
今ももう一度読んでみたいと思うくらい。
その少し後に出された『―青春記』には、どれだけ精神的に
救われたか知れない。これも2、3回読んだ。
人生は試験の成績などで決まるほど単純ではない、ということを
溢れんばかりのユーモアと、垣間見せる哀しみを織り交ぜながら
教えてくれた。
だから、オレにとって北杜夫は好きな作家なのである。
氏がどんな人間であれ、晩年に駄作を連ねたとしても。
オレと同世代ぐらいの人たちって、そういう人少なくないんじゃないかな。
作品としては★ひとつだが、氏の追悼で★三つ。
因みに、上に紹介した三作は文句なし四つ★から五つ★!太鼓判!
2011.11.05:
ycci
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芋栗南京
イモ・クリ・ナンキンとはよく言ったものだ。
いずれも多くの女性が好むポクポク甘系の秋の味覚。
男のオレは余り好みではない。
イモはノドにつっかえるし、ムネやけする。
南京(カボチャ)は、激甘の冬至カボチャを「風邪引かないから」
と言ってムリヤリ食べさせられたトラウマがある。
でも、クリばかりはちょいと違う。
甘いクリやクリご飯は敬遠気味だが、生グリや焼きグリは好きだ。
ご幼少のみぎりの秋の遊びと言えば、クリ拾いと落ち葉焚き。
拾ったばかりのクリの皮を歯でむき、ガリガリと食べる生グリの
本来のほの甘さや少々のエグみが何とも言えない。
これまた歯で穴をあけ、焚火の中にブチ込む焼きグリも芳ばしい。
今日、久々に焼きグリを食べて懐かしかった。
他家所有のクリを拾っては追っかけられ、こっぴどく叱られた
想い出も付属しているが…。
でも今になって考えると、他愛もない子供たちのささやかな
クリ拾いに目を剥いて怒るのも大人気ないよなあ〜。
大人は子供らしい稚気に対して鷹揚でなきゃね。
もちろん要所では厳しく。
File No.270
『小太郎の左腕』和田 竜(小学館文庫 657円)
オススメ度★★★☆☆
和田竜と言えば、あのベストセラー『のぼうの城』の作者。
この本も、痛快で面白くて一気に読んでしまった。
ケレン味のないエンターテインメント時代小説、といったところか。
時は16世紀中ごろの戦国時代、西国の領主・戸沢家をめぐっての
展開。もちろん設定やストーリーはフィクション。
主人公は雑賀小太郎。左構えの鉄砲(火縄銃)の天才射手。
長い間その腕前は祖父によって世間から秘匿されていたのだが、
あることがキッカケで、その天性を発揮することに。
その腕前は、ひとつの戦の勝敗さえ左右するほど。
でも、これだけじゃそんなに面白い物語ではない。
小太郎を見出し、その才を発揮させる林半右衛門という武将が
絶妙のキャラクターを発揮している。
主役を食ってしまうほどの準主役。
この半右衛門、戸沢家きっての武功者で隣国にまでその勇名を
轟かせている。一方では、「坊」とか「坊殿」とも呼ばれ、
部下や庶民にも愛される人柄でもある。
この男の生き様が、サムライらしい単純さと潔さで、この時代の
雰囲気をよく醸している。
最後は……になって、やはり……!
(読んでのお楽しみ)
理屈抜きに2〜3時間どっぷりと楽しめる本でもある。
2011.10.30:
ycci
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