多田耕太郎BLOG

多田耕太郎BLOG
ログイン

一部のお客様へ、案内書と共にお送りした手紙に、「うだるような暑さが続いておりますが…。」というふうに書いていましたが、案内書を発送した翌日から、雨の日が続き、田畑もしっかりと潤ってきました。
今日あたりで一段落してくれれば恵みの雨になるのですが…。
雨の降り始めと共に、牛肉の放射能汚染の問題が拡大して、福島県のみならず、昨日から宮城県、さらには岩手県産の牛まで出荷停止措置が取られるとのこと…。ニュースを見るたびに心が痛みます。山形県でもいち早く、全頭検査を実施し安全確認をしているようですが、安全が確認されたとは言っても、風評被害は免れないように思います。
東日本全体を覆っている放射能汚染についての、もやもやした意識が、何時になったら払拭されるのか、手の届かない場所から思うしかない苛立ちと焦りのような気持ちを、垂れ込めた雲を眺めながら整理しようと思っている朝です。

今回出来上がった作業所の心臓部と考えている冷蔵庫の中に昨日から紅秀峰、紅てまり、大将錦、南陽、レーニアなどを貯蔵し始めました。
今年は、全部で300�堋�を貯蔵する予定です。

シーズン当初はごく一部の、幼い子供さんがいるお客様から、今年は遠慮します、という連絡を受けましたが、大方のお客様方からは「山形は大丈夫ですよね」とか「こう言うときだから頑張って注文するよ」などとお言葉をいただきました。
特に被災地の方々からは、お見舞いのお返しに使いたいという注文が数多く寄せられ、今年は販売量がそんなには落ち込まずには済むのかな、と思われました。
それが、佐藤錦の終盤が近づく頃から、例年高級品を多めに注文くださるお客様より「送り先の方から、今年はさくらんぼでないものにして欲しいと言われたので、多田さん今年は悪いんだけど見合わせさせてください」という連絡が何軒からかいただきました。
私の方から山形県が発表している数値などを説明しても、ほとんどの方々は、「先様がいやがるものを贈るわけにはいきませんよ」とか甚だしい方は「政府や公的機関の発表するデータなんて信用できないですからね」と、はっきりおっしゃるかたもいらっしゃいました。
放射能という目に見えない汚染が、物理的にだけでなく精神的にも広がってしまっているのだな、と改めて感じています。
誰にも向けられない怒りを抱きながら、今年注文を見合わせたお客様方が、来年は晴れてご注文いただけることを祈るばかりです。


明後日くらいで佐藤錦の収穫が終了します。今年は予想以上に収量が多く、良品の状態で収穫ができました。
明日と明後日の収穫分については、特別割引販売をしたいと考えています。
佐藤錦全品を三割引で提供する予定です。
ブログをご覧になっている方は、ホームページから申込用紙をダウンロードしてブログを見たと記入の上、注文内容を書き込んでFAXしていただきたいです。

今日7月2日、外の気温は三十度を越えているのに、作業室の室内温度を十七度に保って仕事をしています。
新しい作業所はこれまでの作業所に比べると三倍の広さになったのですが、今年は箱詰め作業を短時間で済ますために十人体制で作業を進めています。
さくらんぼは、なんといっても鮮度が重要なので短期間、短時間で集中的な作業が必要です。収穫から発送まで息のあった連携プレーをそれぞれのポジションで作業している人にお願いする日々がもう少し続きます。

ようやくぎりぎりのタイミングで、作業所が完成しました。
明日の建築確認申請の検査を経て23日から、さくらんぼの選別、箱詰め作業を稼働する予定です。
...もっと詳しく

ようやく佐藤錦が膨らみ始めました。
今の時期を黄変期とよんでいます。これまで緑色のかちかちに硬かった実が、柔らかな黄緑色になりながら膨らむ時期なのです。
朝夕の光の薄い時間に枝下を見て回ると蛍光色のたくさんの実が光を放っているように見えます。
一気に成長する時期なので、とても傷つきやすく、無防備な感じがするので夜を徹してでも眺めながら守っていたい…そのような気持ちになります。
収穫まであと二週間位ですが、私は、その短期間にさくらんぼが思春期の少女から艶やかに装った大人の女性に変わるような錯覚に囚われたりもします。
さくらんぼが、なによりも愛おしくなる時期です。
...もっと詳しく

今年は去年とほぼ同じ時期に色づき始め、例年に較べると5日ほど遅れています。
この紅さやかは特別に注文があれば販売していますが、ほとんどはいろいろな方へ無料で配っています。
もしブログをご覧になっていらっしゃる方で食べてみたい方は、ご連絡いただければ無料にて何人かの方にお送りしたいと思います。

たくさんのお客様から、今年のさくらんぼは甘いですか?という問い合わせをいただいていますが、正直なところ全体が甘くて着色がよく実が締まったものになるかどうかはこれから先の天候次第です。
これまでの剪定や摘蕾、摘果といった栽培管理は言わばこれからの着色期に向けた強化トレーニングのようなものだと思っています。
山形がサクランボ栽培の適地だと言われ全国の生産量の七割以上も生産することになった最大の理由は、山形の6月の天候が、さくらんぼ、特に佐藤錦に合わせたような気象条件になっているからだ、と私は思っています。
例年、山形は6月中旬には梅雨入りしますが六月中は比較的に日射量が多く昼夜の寒暖差も10度以上あり、例年だと6月10日から22日くらいまでの着色期にさくらんぼにとっての好天に恵まれる確率が高いことが一番の理由です。
しかし、毎年毎年、同じ条件で推移することはありませんから、多少の気候変動に対応できるように、設備や管理作業に力を入れています。
さて、今年は今日現在、例年以上の作柄で、昨年のような異常高温に見舞われ無い限り、これまで私が作ってきたさくらんぼの中で最高の出来になるのではないかと思っています。

...もっと詳しく

これから約二週間くらいは緑の実のまま大きさは変わらず緑色が濃くなり、実全体が硬く締まっていきます。
この状態のなるべく早い時期に間引きをしないといけません。
葉の間に隠れているものを探しだして作業を進めるのですが、どうしても保護色のような色合いなので着果数の多いところを見落としてしまいがちですし、どうしてもまだ実が小さいので多めに残しがちになります。
実が膨らんで着色し始める頃になって見出した頃には手遅れになってしまいます。
今年から初めて作業してもらっている人達には勿論、何年もこの時期だけ来てもらっているベテランの人にも、くれぐれも取り残しの無いようにしてくださいと、繰り返しお願いしています。
これから一週間で完了する予定です。

6月20日の完成に向けて、愛和建設さんの現場管理者の瀧君と営業の矢作君に、私がお願いしたプランにそって進行してもらえるように総てを託しています。
震災の影響で冷蔵機器や一部建材等の手配が遅れる可能性もある、との着工当初の予想でしたが、昨日総ての手配が工程表通りに進行します。という連絡をいただき安堵しました。
今月中に外観は完成するとのこと。
さくらんぼの成長に合わせたような進捗状況なので、今年は夢をふたつ抱いている気持ちです。
...もっと詳しく

実が若いうちは、ハサミを使わなくとも手で簡単に千切ることが出来ます。
多くの人数で早く完了したいというのが今の私の本音です。
さくらんぼの場合、他の果樹に較べると、開花から収穫までの時間が短く、本当に時間との勝負というような仕事が多く、これからの殆どの作業が、猫の手も借りたい忙しさになります。

今、写真に写っている実を最後には二個だけ残します。今週末頃から摘果作業を総勢10人程で行うのです。
今年は、双子果が多く手始めにすべての双子果を摘果します。
昨年の夏の高温で生理障害が生じているようです。
ただ、最終的に残す予定の実の数としては、私のところで作ろうとしている数には充分量になりそうです。

開花から5日目位の花ですが、受粉し軸が立ち上がっています。
あと5日も過ぎると花弁が落ちて、実の部分が現れます。
佐藤錦の場合、受粉して小指の爪位の大きさになってから生理落下という現象が起こります。受粉したすべての実がそのまま成長せずに半分ほど黄変して枯死してしまうのです。ひどい場合は殆ど残らない場合もあります。
毎年、開花から15日目位にはっきりするのですが、この時期、祈るような気持ちで確実に受粉した実が残るのを見て回ります。
今年は開花から今日まで多少風の強い日はありましたが、好天に恵まれたので結実は良好だと予想しています。

今日あたりが、いちばん花が美しい時です。
さくらんぼの花は殆ど紅がなく、遠目から見ると白地にグレーがかったような色合いになります。
花を、一つ一つ見るとと、とても清楚で美しいのですが、本来の意味での香り立つ色気のようなものはありません。
実になったときに、艶やかに変身する様子を想像するのも、今の私の楽しみのひとつです。

Powered by samidare