第28番「成相山 成相寺 聖観世音菩薩」
波の音 松のひびきも 成相の 風ふきわたす 天の橋立
成相寺から美しい天の橋立を望む。
吹き付ける風で、波の音と松風(観音様のお声)の響きが鳴り合う。
◇「成相(なりあひ)」と「鳴り合う」をかけています。
「波の音」について、観音経は「梵音海潮音」観音様のお声は波の音のようと説いています。(諸説あり)
「松のひびき」については第16番を参照ください。
天狗岩
岩部山の展望スポットで、岩部山駐車場から歩いて10~15分ほどで到着します。
(お遍路でいうと逆打ち)
南には吾妻連峰、東に蔵王連峰が望めます。
眺望が良く、戦国時代には山城(岩部山館 別名:月見ヶ城)が築かれました。
この地は伊達氏と最上氏との領境にあたり、隣の中山地区※にある最前線の中山城を擁護し、最上勢の侵攻に備え、複数の館が作られました。
伊達から蒲生そして上杉領となり、慶長五年(1600年)の慶長出羽合戦では最上勢が小岩沢村に侵入、焼き討ちに遭いました。
※昭和32年1月1日に分町(上山市に編入)するまで、置賜郡に属していました。
中川という地名は、明治22年に合併する際、中山村の「中」と川樋村の「川」を参互折衷して中川村とした合成地名です。