第四番「槙尾山 施福寺 (槙尾寺・巻尾寺※)
※役行者が法華経最終巻(尾巻)を奉納したことから巻尾寺とも云う
十一面千手千眼観世音菩薩」
深山路や檜原松原 わけゆけば 巻の尾寺に 駒ぞいさめる
桧と松が生える深い山道を踏み分けて、巻尾寺を目指す。
馬のように勇ましく。
◇「槙」と「牧」をかけて、人を駒(馬)に見立てています。
駒を「心の駒」とすると、花山法皇が巻尾寺に近付く時の悦びを、
「馬のように勇みはやる」と心情を詠んだものと考えられます。
おはようございます。
今日は朝からぐんぐん気温も上がり、間もなく20度になりそうですが湿度が高いせいか私は頭が痛いです・・・午後から夕方にかけて天気が悪くなりそうなので洗濯物は午前中に済ませておいたほうが良さそうですね。
第3番「風猛山 粉河寺 千手千眼観音世音菩薩」
父母の 恵も深き 粉河寺 ほとけの誓ひ たのもしの身や
父母はわが子がかわいくてならない。それと同じように、観音様は信心深い人々が可愛くてならない。その身の上に万一災難が降りかかってきた場合には「必ず救いとってやるぞよ」という誓いをお立てになっていらっしゃるから信仰の念厚き者は皆頼もしい身の上である。
引用:粉河寺貫主 逸木盛修「西国巡礼慈悲の道」より
◇「子が可愛い」と「粉河(こかわ)寺」をかけています。
つづけて、第2番観音様の紹介。
第2番「紀三井山 金剛宝寺 (紀三井寺)十一面観世音菩薩」
ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん
花山法皇がご自身の「ふるさとである京の都を後にして、幾千里の山河を超え、熊野・那智山からはるばるここ紀三井寺にやっとの思いで到着してみると、折から水ぬるむ春近き季節で、わがふるさと、京の都も近づいたこともあって、ほっと安堵することよ」とのご心情をお詠みになったものでしょう。
しかしもう一つの仏の道からの解釈によりますと。
「迷いの多い娑婆世界を後にして、観音信仰ただ一筋におすがりし、一足一足に「南無観世音菩薩」とお称えしつつこの紀三井寺まで参りましたところ、迷いに閉ざされていた心の眼も次第に開かれて、花の都、仏教のお浄土も間近なように思えます。」
とのお心にも受け取ることが出来ようかと思われます。
引用:紀三井寺ホームページより
全国の緊急事態宣言の解除をうけ、段階的ではありますが、公民館も徐々に活動を再開していきます。
第一弾として本日、遊歩道の状態の確認で岩部山に登り、三十三観音様の一番~五番までを参拝しました。
・・・・甘かった???
ちょっと??(すいません、ウソです。大分)ぽっちゃりめな私には心臓破りの坂のような山道が想像以上にキツイ・・・
この山道どこまで続くの???と思いながら歩くこと約10分、
第一番「那智山 青岩渡寺 如意輪観世音菩薩」様にたどりつきました。
補陀落や 岸うつ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬
補陀落(ふだらく)とは、観音様の浄土のことで、この那智山を浄土と見立てている。
「岸うつ波」太平洋の波が浜辺に打ち寄せるように、「三熊野の」本宮・新宮・那智にたくさんの人がお参りして、那智の滝の響きにまけないように、その声がお山に響く姿。
参考:青岸渡寺住職 高木亮亨「西国巡礼慈悲の道」より
登り始めは「行きますっ」と軽率に言ってしまった事に後悔しましたが、登り切った後は達成感がハンパないっ!
皆さんも登ってみることをオススメします!