見送り観音
「安全地蔵尊」と表示されていますが、そのお姿は「十一面観音」のように複数の顔を持つ像容を表していることから、「安全観音」と云った方が良いかもしれません。
40年前には「見送り観音」と云われていた記憶があります。どちらにせよ参拝者の安全を願っていただける、ありがたい仏様に変わりはありません。
おはようございます。連日良い天気が続き気分も上々です!
この天気は来週の月曜日まで続きそうです、気持ちの良い週末になりそうですね!
第7番 「東光山 岡寺(龍蓋寺) 如意輪観世音菩薩」
けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり
今朝、目にした岡寺の庭の苔は置く露に濡れて、さながら瑠璃の輝きのよう。
◇「置く」と「岡」をかけています。
「置く露の」は枕詞です。「露たなびく」のように「露は置く」となります。
瑠璃は仏教の七宝※の一つであることから、「岡寺は観音浄土である。」と称えた歌と解釈できます。
※七宝は経典により種類が異なるが、瑠璃はいずれの経典にも入っています。
法華経では金・銀・瑪瑙(めのう)・瑠璃・蝦蛄(しゃこ貝の貝殻)・真珠・?塊(まいかい・中国産の赤い石)の七種。
続けて、ご紹介。
第6番「壺坂山 南法華寺(壺坂寺)十一面千手千眼観世音菩薩」
岩をたて 水をたたへて 壺坂の 庭にいさごも 浄土なるらん
壺坂の風景は岩を組んだ池※に、水が湛(たた)えられている。
庭の砂(いさご)も清らかでまるで極楽浄土のよう。
※浄土にある池とは八功徳池と考えられます。八功徳池とは八功徳を湛えた池のことで、
八功徳とは下記の八つの功徳を備えている。
甘・冷・軟・軽・不臭・飲時不損喉(のどを損しない)・飲己不傷腸(腹を痛めない)
◇壺は水を入れる物であることから、「水をたたえて壺阪の」と組み合わせています。
おはようございます。今日は朝から清々しい天気で気分もあがりますね!
いつも中川公民館日記を見ていただきありがとうございます。昨日のアクセス数も伸び嬉しいです!この中川公民館日記を更新し始めて思ったことは、皆さん中川地区にとても興味があるのだとわかりました。これからも不定期で少しずつではありますが中川地区の良いところ、いっぱい更新していきたいと思っております。引き続きお付き合いくださいませ。
第5番「紫雲山 葛井寺 十一面千手観世音菩薩」
参るより 頼みをかくる 葛井寺 花のうてなに 紫の雲
観音様にお参りし、お願いすることで願いがつうじる。花山法皇が上の句を詠じられると、本尊の観音様が感応されてか、今を盛りと咲き誇る藤波がゆらりゆらりと自由遊悠に浮かぶ紫色の雲に映った。
参考:葛井寺住職 森 快隆 「西国巡礼慈悲の道」より
◇「紫の雲」は山号の「紫雲山」にかけている。
「花のうてな」は、花の「萼(うてな)」(がく)と蓮の「台(うてな)」をかけている。蓮台(れんだい)とは仏様が座る蓮の形をした台のこと。また、紫雲は、仏様が乗って来迎する雲のことであるから、「葛井寺(ふじいでら)は浄土のようである。」と称えた歌と解釈できます。