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岩部山三十三観音めぐり紀行25

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第25番「御嶽山 播州清水寺 十一面千手観世音菩薩」

 

あはれみや 普き門の 品々に なにをかなみの ここに清水

 

観音様はあわれみ(慈悲)の心を持っている。

普門品※(観音経)を唱えれば何も悩むことはなく、清水の観音様が救ってくれる。

 

◇「なみ(波)」に「清水」を組み合わせています。

観音経は「或漂流巨(略)波浪不能没」大海を漂流しても観音様を念ずれば波の中に溺れることはないと説いています。

 

※法華経の「観世音菩薩普門品第二十五」の略称で観音経のことです。

2020.06.25:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行24

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第24番「紫雲山 中山寺 十一面観世音菩薩」

 

野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 寺へ参るは 後の世のため

 

多くの人々が野山や村里を越えて、中山寺の観音様にお参りに行く。

観音様は、後世救済の手を差し伸べてくれる。

 

第24番の観音様が彫られた岩は、貴族が被っていた烏帽子の形に似ていることから「烏帽子岩」と呼ばれています。

「烏帽子岩」は茅ヶ崎だけでなく山形にもあるんです。

2020.06.24:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行23

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第23番「応頂山 勝尾寺 十一面千手観世音菩薩」

 

重くとも 罪には法の 勝尾寺 ほとけを頼む 身こそやすけれ

 

例え重い罪を犯しても、仏法の救いは罪に勝つ(罪に勝る)。

それは勝尾寺の観音様にお祈りすることで、安らぎの身となる。

 

◇罪に「勝つ」と「勝尾寺」をかけています。

重い罪とは五逆(五つの罪)のことと考えられます。

五つの罪については第17番を参照ください。

 

岩部山で一番高い場所に鎮座する観音様です。後は下り坂が続きます。

2020.06.23:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行22

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第22番「補陀落山 総持寺(そうじじ) 千手観世音菩薩」

 

おしなべて 老いも若きも※ 総持寺の ほとけの誓ひ 頼まぬはなし

 

お年寄りから子供まで押し並べて、総持寺の観音様のご誓願に頼まない(お祈りしない)人はいない。

観音様は大きな慈悲の心で人々をお救いになる。

 

※近年「高き賎しき」から変更されました。

 

◇「押し並べて(総じて)」と「総持寺」をかけています。

 

ここから第23番への道が最後の上り坂になります。

 

 

2020.06.22:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]

岩部山三十三観音めぐり紀行21

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第21番「菩提山 穴太寺(あなおうじ) 聖観世音菩薩」

 

かかる世に 生まれあふ身の あな憂(う)やと 思はで頼め 十声一声

 

末法の世に生まれたことを憂いでおらず(思い悩まず)、穴太の観音様に頼んでください。

観音様はその声を観じて※、思い悩む人々をお救いになる。

 

参考:穴太寺住職 穴穂行弘「西国巡礼慈悲の道」より

 

※観世音菩薩という名前の由来は、世の音(世の人々の救いを求める声)を観じる(感じるより深い感覚)菩薩である。(諸説あり)

 

◇「あな憂」と「穴太」をかけています。

2020.06.19:nakagawako:コメント(0):[◇岩部山三十三観音]