夏の甲子園大会準々決勝の花巻東高校と横浜高校の対決が行われた18日午後、手に汗を握っていた背後の居間のガラス窓越しに何かの気配を感じた。それはかぼそい鳴き声のように聞こえた。振り向くと、木製の椅子の上に真っ黒い子猫が体を横たえていた。私はとっさに「クロではないか」と思って、外に飛び出した。同じ「オッドアイ」(金目銀目)。やはり、クロだった。ひとり暮らしの自宅にクロが忍び込んだのはお盆入りした昨年8月13日。その辺のいきさつについては、2025年10月2日付当ブログに詳しく書いたので参照していただきたい。
約1年ぶりに目の前に現れたクロは心なしか痩せ衰えて見えた。私はやもめ暮らしの先行きを考え、数週間後には“餌やり”をやめた。あれから、ざっと1年。それにしても、厳寒の冬も生き抜いて、いままた死者の霊を弔い、平和を願う「8月(弔い月)」に訪ねてくるとは…。野球観戦を終えると、クロの姿はもう消えていた。「8・6」「8・9」「8・15」…。そして、映画「開戦前夜」に考えさせられた“弔い月”の終わりに現れたこの使者は一体、私に何を伝えたかったのであろうか。
(写真は18日午後2時すぎ、花巻市桜町の自宅ベランダで)



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