“呪われた”図書館…蹴散らかされた“民意”と“暴力”行政の正体が露わに~「市長へのメール」を全面公開へ!!??

  • “呪われた”図書館…蹴散らかされた“民意”と“暴力”行政の正体が露わに~「市長へのメール」を全面公開へ!!??

 

 「イーハトーブ図書館をつくる会さんの全国から4,730筆という意味ですけれども、花巻市の図書館をつくるのにですね、あまり意味のない数字をあたかも大きく感じるような形でここに、これをそのまま受け止めてそのまま書くというものは、やっぱりいかがなものかという気がいたします。このような書き方は私は反対いたします。それは(この発言は)議事録に残していただきたいと思っております」(令和6年1月30日開催の第14回「新花巻図書館整備基本計画試案検討会議」の会議録から)―。これは新花巻図書館の「駅前立地」の強行論者だった有識者委員のひとり、佐々木史昭・花巻商工会議所副会頭の発言である(7月6日付当ブログ参照)

 

 同上の「イーハトーブ図書館をつくる会」(瀧成子代表)はちょうど1年前に結成され、この日の「試案検討会議」に初めて、オブザーバーとしての参加が許された。3団体で構成された「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(同代表)の一翼を担い、「病院跡地」への立地を呼びかける署名活動を続けた。佐々木さんは公益財団法人「花巻国際交流協会」の理事長の要職のほか、自ら鉄道事業などに実績のある建設会社の経営者でもある。「4,730」という数字に敵意をむき出しにした瞬間だった。最終的な署名数は全国で10,269筆に達し、うち当市在住者は半数以上の6,181筆に上った。当時の上田東一市長が議会答弁などで「佐々木」発言の背中を押し続けた。

 

 「(病院跡地への誘致)を最初から掲げ、それに賛同する人だけを街頭やインターネットで集めた署名は市民全体の意見を公平に反映しているとは言えない」―。こう言ってのけた上田前市長は今度は得意技の“東大話法”(ご飯論法=詭弁)を繰り出した。「地方自治法に基づく署名については、代筆の場合には御家族の場合であっても代筆は認められない。認められるのは、字を書けないとかそういう方については、いろいろな理由で代筆を認められているのです。ただし、地方自治法においては、代筆した場合には代筆をした方、代理人の方も代理人として代筆したという署名をしなくてはいけない」(令和7年3月議会の予算特別委員会の会議録から)―

 

 賛同者の署名集めがまるで、“捏造”(ねつぞう)まがいでもあるかのような口ぶりに議席の一角から悲鳴にも似た声があがった。「それもこれもやはり市側があまりにも駅前に固執して、市民が納得できない進め方をしてきているのが原因というふうに感じておりますので、市民を悪者にしないでいただきたい」(同会議録から)―。議会中継を聞きながら、私は思わず背筋がざわッとした。「もうひとつの“民意”(駅前立地)をでっち上げるための差別むき出しの“暴力”そのものではないか」

 

 対話型「市民会議」―。得体の知れない組織が突然、姿を現したのはこんなドサクサにまぎれてのことだった。無作為抽出した3,500人の中から、参加を希望した75人で構成したという触れ込みだったが、4回の会議のすべてに参加したのはわずか42人、一度も参加しなかった人が6人もいた―という茶番劇については当ブログで何度も触れてきたので繰り返さない。私の脳裡にこびりついているのは虚飾に満ちた上田前市長の以下のような口上である。記者会見や市議会、市民説明会などで振りまかれた余りに「虚飾」が過ぎる内容ゆえに逆に、その正体が透けて見えてくるという代物である。

 

 「市が実施した『対話型市民会議』は住民基本台帳から無作為に抽出された、特定の利害や先入観を持たない一般の市民が集まったものである。データに基づき、複数回にわたり時間をかけ、熟慮を重ねた結果(アクセスや活性化の面で駅前を有利とする判断)こそが最も偏りのない信頼すべき民意である」―。一方、後継の小原勝市長も選挙の世論調査をタテに相変わらず、”減らず口”を叩いている。その市議選は約1週間後の今月19日に告示される(投開票は同26日)。であるからこそ、有権者の皆さんには今度こそ、本当の「民意」を選択してほしいと心から願いたい。以下に「市長へのメール」の質問と回答を掲載する。一読して、市政の最高責任者として、自ら意思決定した痕跡は全く感じられない。

 

 傍らのテレビが「愛子」天皇の実現を求める署名の受け取りを自民党が拒否したというニュースを伝えている。そういえば、「4,730筆」を直接、受けることを拒んだのも前市長だった。あっちでもこっちでも“民意”つぶしの嵐が吹き荒れている。悲喜劇『真夏の世の夢』(シエイクスピア)が「高市」劇場と「イーハトーブ」劇場で同時上演されるという“世紀末”の風景……。本日(10日)、こうした民意に背を向ける形で「皇室典範」改正案が衆院本会議で賛成多数で可決された。野党の中道改革連合や国民民主党、参政党が賛成に回った。

 

 

 

 

(写真は市主催「としょかんワークショップ」。市民参画をうたったこの種のイベントのほとんどは「駅前立地」へ向けた地ならしだった。上田市政がスタートした直後にJR側と市側との間で非公開の”秘密会”が開催されていたのがその何よりの証拠である。コロナ下で参加者全員がマスクを着用していた=令和2年9月27日、花巻市葛の市交流会館で)

 

 

〈市長へのメール〉の質問状~6月26日付

 

 日頃の市政運営に感謝を申し上げます。

 

 さて新市長に就任以来、市民参画手続きに基づき「市長との対話」(4月16日)、「市長へのメール」(4月20日)、「市政懇談会」(5月22)―と3回にわたって、新花巻図書館問題に関わる見解を求めてきましたが、誠実な回答が得られないまま、いまに至っています。とくに市政課題について、ひざ詰めで意見を交わす市政懇談会においては事実上の「回答」拒否という信じられない対応に驚かされました。

 

 宮沢賢治のふるさと「イーハトーブ」の図書館にはまさに、彼が「夢の国」と呼んだ理想郷にふさわしい時空間の存在が期待されます。そのためには市民の多様な想いを集約した図書館づくりが欠かせません。重複する部分もありますが、以下について改めて市長の見解を伺います。駅前開発に対する国の補助金が大幅減額されるなど情勢が目まぐるしく転変する折り柄、7月10日(金)までに回答をいただけますようよろしくお願い申し上げます。なお、具体的な回答をいただけない場合はその理由も明記することを求めます。

 

●新図書館の立地場所は当初、花巻市立地適正化計画の中で「まなび学園周辺」と明記されていたが、その後JR花巻駅前のJR所有地に住宅併設の「図書館」構想が浮上。これが白紙撤回されたあと、単体の図書館の「駅前立地」に方向転換し、現在に至っている。この立地場所の変更について、駅橋上化事業との関連も含めて、JR側とはどのような話し合いがなされたのか。市民の多くがこの点に最大の疑念を抱いているので、誠実に答えてほしい。

 

●駅前立地を最終的に決定したとされる対話型「市民会議」については、構成人員(75人)に対し全会議4回のすべてに出席したのはわずか42人。6人は一度も出席しなかったことが明らかになっている。一方、「病院跡地」への立地を求める署名数は市側が精査した結果、花巻市内分だけで「6,181人」に上っている。この数字について、小原市長は「市長との対話」の中で「選挙の世論調査と同じで、その信頼性には疑問がある」と話している。その考えにいまも変わりはないか。この二つの「民意」の乖離(かいり)についてどう考えるか、改めて見解を伺う。

 

● 「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(代表 瀧成子)は6月4日付で、市長権限による「住民投票」(「花巻市まちづくり基本条例」)の実施を求める要望書を提出したが、市長はこれに否定的な回答をした。一方で、「基本条例」によると、住民投票の実施に必要な手続きは別途「条例等で定める」と明記されているにも関わらず、条例が制定された平成20年以来、18年近くもこの“細目条例”は定められていない。こうした「行政の不作為」は可及的すみやかに改められなければならない。いつ頃を目途に条例を制定し、その時点で改めて住民投票を実施する考えはあるか。仮に実施した場合、その「民意」の結果をどう評価するつもりか。

 

 

〈市長へのメール〉への回答書~7月10日付

 

 

 増子 義久 様

 

 日頃から市政にご関心をお寄せいただき御礼申し上げます。この度、市長へのメールをいただき、具体的な回答をいただきたいとのことでしたので、以下長文になりますがご理解を賜りますようお願いいたします。

 

 

〇立地場所の変更について、駅橋上化事業との関連も含めて、JR側とはどのような話し合いがなされたのか。

 

 平成28年6月に策定した「花巻市立地適正化計画」では「生涯学園都市会館(まなび学園)周辺への『図書館(複合)の移転・整備事業』」と記載しておりました。しかしながら、現花巻図書館は、公共交通機関が少ないため利用に偏りがあり、新しい図書館を建設するにあたって、より多くの市民の皆様に利用をいただきたいと考え、公共交通機関利用者にも便利な駅前への立地も市内部で検討するようになり、「花巻市立地適正化計画」策定後の平成29年8月に定めた、図書館建設にあたっての根幹となる構想「新花巻図書館整備基本構想」の段階では、総合花巻病院の跡地を含む生涯学園都市会館(まなび学園)周辺への立地も考えつつ駅前への立地の可能性も考えて、建設場所について特定の場所を定めず「候補地を数箇所選定した上で基本計画において場所を定める」としたものです。

 

 なお、これらの検討を踏まえ、JR東日本盛岡支社と協議の結果、JRでは土地の売却は考えておらず土地の賃貸借は可能であるとのことから、令和2年1月29日に、JR花巻駅前の土地を定期借地して上層階に賃貸住宅を併設する「新花巻図書館複合施設」の事業構想について公表いたしましたが、市議会から定期借地、賃貸住宅併設等に反対があったところであり、市議会において「新花巻図書館整備特別委員会」が設置され、令和2年12月17日付で、次の提言が示されました。

 

①建設場所について「新花巻図書館整備基本構想の建設場所に関する方針に基づき、都市機能誘導区域内へ整備することとし、市が提案する花巻駅周辺及びまなび学園周辺のいずれかとされたいこと。なお決定に当たってはその経過及び理由を明確に示し、市民の理解が得られるよう努めること。」

 

②建設用地について「建設用地は市有地とすること。借地に建設することにより将来にわたる財政負担と、土地利用上における権利関係の不安要素は避けるべきであること。」

 

③複合施設について「図書館単独での整備基本とすること。新花巻図書館整備基本構想に盛り込まれた市民のくつろぎと交流のスペースとして、飲食コーナーは図書館に必要な機能の一つとして位置づけ、整備を検討されたいこと。」この提言を踏まえて、市は複合施設整備事業構想を撤回いたしました。

 

 令和2年には、図書館の中身やサービス等も検討し、具体的な「基本計画」を作成するため、どのような図書館が必要か意見を聴くことを目的に、高校生と20代、公募市民(希望者全員12名)と関係団体の皆さんによるワークショップを開催し、この段階においては、市がこれまで検討してきた建設候補地として、総合花巻病院跡地も含めた生涯学園都市会館(まなび学園)周辺4か所、花巻駅前2か所を公表し、ワークショップ参加者の皆さんにも建設場所について検討していただきました。

 

 令和3年には、図書館司書や学校図書館関係者、社会教育関係者、市内団体から推薦を受けた方、総合花巻病院跡地への建設を希望する団体などの新図書館に関心のある団体の代表などで構成する「新花巻図書館整備基本計画試案検討会議」を設置し、ワークショップで出された意見等を基に市が作成した基本計画の試案について検討をいたし、令和4年度には、建設場所についても協議していただきました。

 

 市からは生涯学園都市会館(まなび学園周辺)及び駅前の6か所の建設候補地を示しておりましたが、その中から総合花巻病院跡地と花巻駅前のJR所有地の2カ所の意見が多くなり、検討会議においては最終的に花巻駅前のJR所有地がいいとする意見が多くなりました。

 

 これにより、令和4年10月から計17回の市民説明会を行い、基本計画試案の概要とともにJR花巻駅前の建設候補地は購入する必要があることから、その条件を示してもらうように、JR東日本に協議することについて説明いたしましたが、市民説明会では、総合花巻病院跡地がいいとする意見も多くあり、また双方の候補地に建設した場合の事業費が不明だと比較ができないとの趣旨の意見も多くありました。

 

 このため、双方の候補地に建設した場合の事業費を示すために市議会での予算議決を経て、令和5年度から双方の候補地についての事業費調査を行い、この間にJR東日本から示された建設候補地の概ねの売買価格等を含めた調査結果を用いて、建設候補地について対話型の市民会議を開催することとし、この経費についても市議会の予算議決を経て、令和6年11月から市民会議を開催いたしました。

 

 建設候補地については、市民の間で二つの場所に意見が分かれ、また市の説明では納得いかない方もいらっしゃることから、市民間で対話をして意見集約を図る市民会議を実施したものです。市民会議に参加の皆さんは無作為に抽出された皆さんであり、その中には署名に参加された方や総合花巻病院跡地を希望する方もあったと聞いております。いろいろな考えからそれぞれ二つの場所を推す方々があり、様々な意見をお持ちの皆さんで対話していただき、その結果示された意見を建設候補地選定に係る判断材料とし、市として建設場所を花巻駅前のJR所有地としたところです。

 

 以上のような経緯で立地場所の選定が進められたと説明を受けており、また、これまでも市議会や市民説明会においてご説明してきたものと承知しています。

 

 

〇「市長との対話」での発言と、二つの「民意」の乖離(かいり)についてどう考えるか。

 

 「市長との対話」での発言として、市民会議の参加者や署名数について「私から数字として統計的に学問的に説明はできない」という旨の発言はいたしましたが、「その信頼性に疑問がある」という発言はしていません。

 

 二つの「民意」の乖離についてどう考えるかとのことですが、それぞれが貴重なお考えをお持ちであり、その貴重さゆえにどちらか一方の意見にまとまることは難しかったと考えておりますが、そうした中でも、今後、お互いの意見に耳を傾けながら、お互いに寄り添っていくことで、花巻市にふさわしく、新しくて誇らしい図書館を共に創り上げていくことは可能ではないかと考えております。総合花巻病院跡地案の良い点などを設計に取り込める部分は含めていけるように検討しているところです。

 

 当日もご説明しましたが、既に駅前に建設することで市議会において予算が議決され、設計が進んでいることは尊重しなければならないと考えています。現在の図書館は、老朽化が進み、収蔵数を増やせず、バリアフリー化など読書環境も十分ではありません。市民の皆さまに、環境が整った新しい図書館をできるだけ早く使っていただけるよう、事業を着実に進めていきたいと考えています。

 

〇いつ頃を目途に住民投票に係る条例を制定し、その時点で改めて住民投票を実施する考えはあるか。仮に実施した場合、その「民意」の結果をどう評価するつもりか。

 

 平成20年に花巻市まちづくり基本条例が制定されて以降、花巻市まちづくり基本条例第25条に基づく住民投票の請求が行われた事例がなかったことから、住民投票の手続きを定める必要性が生じていなかったと認識をしております。

 

 いつ頃を目途に条例制定をするかとのことですが、花巻市まちづくり基本条例第25条に基づく住民投票の請求があった場合と考えております。その際は、住民投票を実施するために必要な手続きや要件などのルールを設定するなど、適切かつ公平な投票となるよう、他市の事例も参考としながら条例等の具体的な内容を熟慮していくこととなります。

 

 また、条例等の内容について市民の皆様からご意見を伺う市民参画を実施することが想定され、そのうえで条例案を作成し、市議会に付議することになるものと考えられます。住民投票を実施した場合、その「民意」の結果をどう評価するつもりかにつきましては、花巻市まちづくり基本条例第24条第2項に「市民、市議会及び市の執行機関は、住民投票の結果を尊重するものします」と規定されております。市としましては、住民投票の結果を尊重し、市がその結果を総合的に判断して進めていくものと認識しております。

 

 

 

 花巻市長 小 原  勝

 

<担 当 課 生涯学習部新花巻図書館整備室 (電話24-2111 内線621)>

<担 当 課 地域振興部地域づくり課    (電話24-2111 内線261)>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2026.07.10:masuko:[ヒカリノミチ通信について]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。