上田「別物」論の真っ赤なウソ…「駅橋上化×新図書館」の財布の中身は一緒だった~補助金行政のツケがいま、ジワジワと!!??

  • 上田「別物」論の真っ赤なウソ…「駅橋上化×新図書館」の財布の中身は一緒だった~補助金行政のツケがいま、ジワジワと!!??

 

 「駅の橋上化と図書館の整備自体は別々の事業でありますけれども、今後は図書館の整備をJR花巻駅東西自由通路整備の計画にまとめ、都市再生整備計画上は一つの計画として実施するということも場合によってはあるのではないか、というようなご意見もいただいています。そういった可能性も含めて、我々としては図書館の整備を都市再生整備計画として採択していただくことを目指したい、国の補助の予算化をお願いしたいと思っております」(令和7年10月2日開催の定例記者会見より)

 

 上田東一前市長が4選出馬の断念を表明した2週間ほど前の令和7年9月18日、国土交通省に市議を帯同した同市長の姿があった。中野洋昌大臣(当時)を前に回りくどい言い回しで、冒頭のような要望を伝えた。これまで議会や市民に対し、頑(かたく)なまでに繰り返してきた駅橋上化と新図書館との「別物」論が突然、「ワンセット」論に豹変(ひょうへん)…得意技の“東大話法”(目くらまし)が音を立てて、瓦解(がかい)した瞬間でもあった。次期市政への“置き土産”のつもりだったのだろうか。

 

 「本市が推進する、JR花巻駅を中心とした災害に強い都市拠点及び魅力あるまちづくりを確実に進めるため、JR花巻駅東西自由通路や西口駅前広場及び新花巻図書館整備が円滑に進捗(しんちょく)できるよう、要望額に対して充分な支援をお願いします」(市HPから)―。上田市政を引き継いだ小原(勝)市政下で、6月1日に開かれた議員説明会…配布された資料を見て、目が点になった。近く、財務省と国土交通省に提出する予定の要望書には駅橋上化と新図書館との“相乗効果”によるまちづくりビジョンが臆面もなく記されていたからである。

 

 時をさかのぼること10年前の平成28(2016)年6月、上田前市政の政策基盤となる「立地適正化計画」が策定され、新図書館の立地場所については「(病院跡地を含む)まなび学園周辺」と明記された。その4年後の令和2(2020)年1月、まさに青天の霹靂(へきれき)を地で行くような「住宅付き図書館」の駅前立地構想が天から降ってきた。当ブログで再三、言及してきたように「図書館迷走劇」のこれが始まりだった。

 

 「都市再生整備計画」(花巻駅周辺地区)―。令和6(2024)年2月、駅前開発に特化した計画が新たに策定された。同10年度までの5年間を期間とする計画で、国の財政支援を受ける主要事業として、「駅橋上化」事業と西口駅前広場整備、新花巻図書館整備の3点セットがそろい踏みした。交付対象事業費の総額は7,246,1百万円で、うち国庫補助は3,623百万円になっている。

 

 では、当初の「病院跡地」への立地とは一体、何だったのか。「駅前立地」へ至るまでのこの間、病院跡地への図書館立地が本格的に検討された形跡は全くない。それどころか「候補地比較」調査の中で、病院跡地には“災害リスク”が存在するということをことさらに強調していたのが記憶に新しい。ということは、最初から補助金獲得のための単なる“当て馬”だったということであろう。つまりは市民に対して、ウソをつき続けてきたということに他ならない。

 

 新図書館の概算総事業費は2年前の時点で、約39・9億円と見積もられ、うち国への補助金の申請予定額は約15億円。その時からさらに、1年半近くが経っている。イラン戦争をきっかけにした原油不足や物価高騰、人件費の値上がり…。いま、全国で公共施設の受難劇が続いている。県内でも一関市や盛岡市などの駅前開発が建設費の高騰などで暗礁に乗り上げている。当市だけが「対岸の火事」と能天気に構えていて良いはずがない。

 

 「別物」論を振りかざして市民をあざむき、「ご飯論法」(東大話法)を駆使して、議会を翻弄(ほんろう)した前市政、そしてその“負の遺産”を検証することもなく、「市民一丸」だけを空しく叫び続ける現市政。さらには、議論を深めることなしに図書館の「駅前立地」にゴーサインを出した議会側…イーハトーブの「二元代表制」はまさに、崩壊の崖っぷちに立たされている。行政の監視役が求められる、その市議会議員選挙(夏の陣)はわずか2か月後に迫っている。

 

 駅前開発の3点セットに要する総事業費は現時点でざっと、100億円近くに上る。うち、JR側が負担するのは既存こ線橋の撤去費用(約4億円)だけで、駅前開発の“果実”をほぼ、タダで手中に収めつつある。その起工式が今月8日に現地で行われ、令和10(2028)年秋ごろの供用開始が予定されている。花巻市当局の“土下座”行政に勝利したJR側の高笑いが耳元に聞こえてくる。そして、その鼻先には“利権”に群がるあの隠微なにおいが漂っている。ウソでウソを塗り固める永田町の高市“騒動”と瓜ふたつではないか。どっちも根っこが腐れ切っている。

 

 

 

 

 

(写真は仮駅舎の建設に着手したJR花巻駅(右)と新図書館の建設が予定されている元スポーツ用品店(駅舎とホテルに挟まれた白い2階建て)。ラッシュ時には出迎えの車などでごった返す=花巻市大通りで)

 

2026.06.11:masuko:[ヒカリノミチ通信について]

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