照井省三議員のコンプライアンス違反、そして上田市長との関係性における市政の歪みの可能性は、もはや一議員や市長個人の問題に留まらず、花巻市議会全体の問題として、その責任と対応が厳しく問われるべきです。有権者であり納税者である一般市民の目線で、市議会全体に対する責任と対応について提言します。花巻市議会は、市民の信頼を取り戻すために直ちに行動せよ。
今回の照井議員の公職選挙法違反の疑い、そして彼の市長との関係性における不透明な市政運営への関与は、花巻市議会が「市民の代表機関」として機能しているのか、という根本的な疑問を私たち市民に突きつけています。市議会は、市長の提案をチェックし、市民の意見を市政に反映させる二元代表制の一翼を担う重要な機関です。しかし、今回の事態は、その機能が著しく損なわれている可能性を示唆しています。よって、花巻市議会は、市民の信頼を取り戻し、健全な民主主義を取り戻すために、以下の責任を果たし、対応を直ちに行うべきです。
●照井省三議員に対する徹底的な調査と説明責任の追及
・政治倫理審査請求の実施: 記事にもある「花巻市議会議員政治倫理要綱」に基づき、議員定数の8分の1以上の議員による審査請求を速やかに行い、照井議員の公職選挙法違反の疑い、および政治倫理基準(市民の代表者として品位と名誉を損なう行為を慎む、権限・地位を利用して不正な影響力を行使しない、特定の個人・企業・団体に有利な取り計らいをしない等)への抵触について、徹底的な調査を行うべきです。
・ 公開の場での説明の要求: 審査結果を踏まえ、あるいはそれと並行して、照井議員に対し、今回の疑惑について市民に対して公開の場で詳細な説明を行うよう強く求めるべきです。寄付行為の経緯、政治倫理基準への認識、そして自身の過去の議会での発言の意図など、全ての疑問点について明確な回答を求めるべきです。
・ 厳正な処分: 調査の結果、公職選挙法違反や政治倫理要綱への違反が事実と認められた場合、市議会として厳正な処分を科すべきです。市民の代表たる議員が、法や倫理に反する行為を行ったのであれば、その責任を明確にすることは、市議会の自浄作用を示す上で不可欠です。
●市長の政治姿勢に対する議会としてのチェック機能の強化
・市長との関係性の検証: 照井議員が上田市長の後援会事務局長を務めているという事実は、市長の政策決定過程や議会運営において、不透明な影響力が行使されているのではないかという疑念を生んでいます。市議会は、この関係性について議会として検証し、市長と特定の議員の関係が市政運営の公正性を損なっていないか、徹底的にチェックする責任があります。
・「やらせ要請」の真相究明: JR花巻駅橋上化問題における「やらせ要請」の疑惑についても、議会としてその真相を究明すべきです。市民の代表である議員が、市長の意向を受けて「やらせ」を行ったとすれば、議会の独立性と機能が著しく侵害されたことになります。
・ 議会運営の透明化: 市民が議会運営の過程をより理解できるよう、議事録の公開範囲の拡大や、重要案件に関する議論のライブ中継の充実など、議会運営の透明化を一層推進すべきです。
●市議会全体の倫理意識の向上と再発防止策の徹底
・ 政治倫理研修の義務化: 今回の事態を教訓に、全議員を対象とした政治倫理に関する研修を定期的に義務化し、公職選挙法や地方自治法、そして市議会の政治倫理要綱に対する理解を徹底すべきです。
・コンプライアンス意識の再確認: 市議会として、議員一人ひとりが「市民の代表」としての重責を自覚し、高い倫理観とコンプライアンス意識を持って職務にあたることを再確認すべきです。
・ 市民からの意見聴取の機会創設: 市民が市議会議員の行動や市政運営について、より気軽に意見を表明できるような仕組みを創設すべきです。例えば、市民からの苦情や提言を受け付ける窓口の明確化や、定期的な意見交換会の開催などが考えられます。
花巻市議会が、これらの提言に真摯に向き合い、具体的な行動を起こすことができるかどうかが、市民が市議会に抱く信頼を回復できるか否かの分かれ道となります。市民は、もはや「他人事」として傍観する議会を許容しません。市民の負託に応え、健全な民主主義の砦として機能するために、市議会は自らの責任を自覚し、速やかな対応を強く求めます。
(「聴音壕」がある歩道側には花巻空襲を伝えるパネルなどが展示され、「平和教育」の場としても利用されている=花巻市若葉町二丁目14-15で)
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