休日の早朝、いそいそと出かけた夫がすぐに戻ってきた。
いつものように忘れ物かと思ったら、お客さんを連れていた。
ノコギリクワガタ。
「メロンでもあげて、喜ぶから。」と言い残し、夫はお出かけ。
クモの巣に触ってしまったのか、
マンションの廊下のホコリにまみれてしまったのか、
クワガタくんは身体にいろいろくっつけていた。
綿棒で汚れを取り除いたら、ピカピカになった!
さっき食べたメロンの皮に乗せてしばし観察。
メロンって水分が多いから良くないと聞いたような・・・。
でも皮だからいいかな。
ちょっと毛羽立っているような黄色い舌を出してメロンに押し付けている模様。
起きてきた88歳の母も、「あらっ」と観察を始めた。
その後も母は時々ベランダに出て、
「穴があいてるから食べてんだよ」とチェックを入れていた。
夕方までメロンの上から飛んでいかず、このままでは
クワガタとしての本能が失われてしまうのでは心配になった。
帰ってきた夫は、
「元気になったんじゃない。夜には飛んでいくよ。」と大らか。
夜の11時にチェックした時にもまだいたので、
「そんなにいつまでもまったりしていてはダメだよ!」
と、ちょっと突っついて刺激を与えた。
そして、朝・・・。
クワガタくんは、いなくなっていた。
お嫁さんを探しに行ったのかな。
メロンの皮には小さな虫がいっぱい(ひゃー!)